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普天間移転は19500トンDDHでは?

沖縄県の普天間飛行場の移転問題がなかなか進展しない。
沖縄県民が辺野古への移設を意地でも阻止する、という心境に陥っているので、以前のように地域経済振興予算というアメをちらつかせて受け入れさせるという方法はもう通用しないだろう。

米軍に一人残らず出て行け、という話ならどうにもならないが、普天間の移転に限れば発想の転換が可能ではないだろうか?

よく「普天間基地」と呼ばれるが、普天間は正確には飛行場であって米軍の兵隊さんが常時そこに住んでいるわけではない。
沖縄の海兵隊のうち実戦部隊は「第3海兵遠征軍」といい、兵隊さんたちはふだんは沖縄県うるま市のキャンプ・コートニーという米軍基地にいる。

出動するときはこの基地から飛行場まで車で移動し、兵員輸送用ヘリで任務地に向かう。あるいは海上で佐世保から駆けつける米海軍の強襲揚陸艦に乗り移る。
このヘリに乗り込む基地が今は普天間にあるわけだ。
米海兵隊がうるま市の基地に駐留し続けるのなら、飛行場さえ近くにあればいいわけだ。

さて南西諸島の防衛のために日本も空母が必要と言う声がある。
だが実は日本は既に事実上のヘリ空母を持っている。
自衛隊・防衛省はあくまで「ヘリ搭載型護衛艦」だと言っているが、「ひゅうが型」という護衛艦である。

http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/hyuga/181.html

形を見れば分かるように空母そのものである。
ただし、あくまでヘリコプターを搭載出来るだけで、固定翼機、つまりジェット戦闘機などの離発着はできない。
長さ197メートルしかないので、ジェット機が着陸するのは無理である。
ハリアーのような垂直離着陸機でも、ジェットエンジンの高熱に耐えられる飛行甲板ではないそうだ。
甲板の表面が溶けてしまうのだ。

この型の護衛艦は「ひゅうが」「いせ」の2隻しかなく、それ以上の建造計画はない。
だが海上自衛隊は「19500トン型」と呼ばれる新型を計画中である。
1番艦はまだ建造は始まっていないようだが、予算は既に計上されていて海自内部では「22DDH」と呼ばれている。

詳細はまだ公表されていないが、ひゅうが型を一回り大きくしたような事実上のヘリ空母だと思われる。
全長19.8メートルのSH-60Kという対潜哨戒ヘリを中心にヘリコプターを最大14機搭載出来るとされている。

現在普天間にある米軍のヘリは56機とされており、一番大きいシースタリオンでも全長22メートル。
他のヘリはもっと小さい。
沖縄の海兵隊用に配備が予定されている、飛行機とヘリの合いの子のような形をした「オスプレイ」という新型機も全長17.5メートル、最大幅はローター回転時で25.5メートル。1機あたり最大24人を運べる。

19500トン型DDHの飛行甲板は全長248メートル、幅38メートルだから、単純計算上はこの型のDDHが4隻あれば普天間の海兵隊のヘリを全部収容出来る。
ひゅうが型はヘリを飛行甲板の下の格納庫に収納できる構造なので、19500トンDDHもパイロットなどを含めてヘリの運用部隊をまるごと艦内に収容出来るはずだ。

普天間には固定翼機も15機あるのだが、ほとんどは輸送兼給油機なので、この航空機と運用部隊ぐらいは嘉手納基地に移してもらえばいい。
在沖縄米空軍が嫌がっているのは、地上戦闘専門の海兵隊実戦部隊と同居する事だからだ。

日本が19500トン型DDHを4隻追加で建造し、これを普天間に代わる海上ヘリ基地として提供して、出来れば使用料をアメリカからもらえばいい。
武装がどうなるかは分からないが、DDH、つまり護衛艦の一種である以上、対空砲ぐらいは積むだろうから、住宅地に近過ぎて防御用の武装が手薄な普天間より、米軍にとっても安心かもしれない。

もちろん防衛予算がかさむ事になるが、沖縄に事実上のヘリ空母が4隻もいたら中国は相当ビビるはずだ。
実際最近中国軍の高官が「ひゅうが型」を指して、日本こそ馬鹿でかい空母を持っているじゃないか、と批判していた。
これは中国側が「ひゅうが型」を脅威とみなしている事の裏返しとも取れる。
中国が南西諸島に変な気を起こすのを未然に防ぐためには、19500トン型DDHが最も有効かもしれない。

またヘリ空母なら米海兵隊の基地がどこにあろうが、その近くの海岸までこっちから行ってピックアップする事が出来る。
台風や津波が来たらヘリごと外洋へ避難する事も出来る。

ただし、これを可能にするには日本が「集団的自衛権の行使」が出来るように、法改正なりをしないといけない。
万一の時は外国の軍隊である、米軍の海兵隊とその兵器を運ぶ事になるからだ。

普天間の固定化を避けるには、もうこれしか無いのではないだろうか?

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2012/02/23 13:38
ジェット機の着陸は フックでひっかけて止めるので きわめて短距離で可能
ジェットエンジンの排気熱は 燃焼室内の一次排気は2000℃だけど タービンをまわして 排気口から出るときは1000℃ 排気口から離れると急速に希釈されて下がっていく。
鉄の融点は 1800℃ほど
ジェット機を搭載しないのは 物理的理由ではなく 戦略的理由じゃないかなあ
小さいことは小さいけど。
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2012/02/19 08:22
たぬきの休息さんの意見に賛成です!
やはりお考えのある方がいらっしゃるのに敬服です。
非武装と話し合いで何とかなるなら・・・世界中に内戦も局地戦も無いと思います。
中国の少数民族の扱いは酷いです。
陳情に行くと捕まってさらし者にされて厳罰。
裁判所に訴えると捕まって処刑。
大學を出ても仕事は無く生きて行くのに蟻族。
日本が中国に吸収されたらどうなるのか沖縄の安全の為に語ってくれる人が欲しいデス。
まぁ~元々TVの6ちゃんの死んだキャスターが悪かったんですよ・・・
沖縄でゆすって官房長官から官房機密費1000万単位でもらってたから・・・orz
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2012/02/18 12:25
なるほど。。。

そういう考えもありかもですね

ただし、地元の声、、商店とか、、、ほんとのところはどうなんでしょうね?
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2012/02/18 05:59
空軍の人がほぼ常時海での生活を強いられるというのは快適なのかという問題はありますが。

沖縄の問題はこじれるところまでこじれていますから、ほどくのは容易ではないでしょう。
「沖縄を非武装に」という現実にはあり得ない選択肢を選択肢に入れているからこの問題はもめているんだろうって気がします。
現実問題として、米軍が嫌なら自衛隊を相当程度強化しなければならないし、それも嫌だといえば近い将来中国の一部になっているでしょう。
で在地の人は中国の少数民族の扱いを受けると。
日本の首相は米軍の都合ではなく沖縄の人の安全の観点からもっと語らないといけないんじゃないかな。




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