Nicotto Town



被災地へキャンピングトレーラーを

東京ビッグサイトでで7月初めに「東京キャンピングカーショー」というのが開催される。

http://www.campingcarshow.com/

毎年行きたいと思っているのだが、いつも仕事の出勤日で行けないでいる。
ただ今までは興味本位で行きたかったのだが、今年は別な興味が出てきた。

宮城県気仙沼市に仮設建築の商店街「復幸マルシェ」というのがあるのだが、2室空きがあったので二段ベッドを並べて復興ボランティアの宿泊所にしていたそうだ。
ところが報道によると、税金で建てた施設なのでお役所から「目的外使用は困る」というクレームがついて閉鎖を余儀なくされたそうだ。

一人や二人なら地元の人が「じゃあ、うちに泊まりな」も可能だろうが、十人単位の大勢だとそうもいかない。
すし詰めでごろ寝なら可能でも、支援を受けている方が仮設住宅住まいだったら、そう言われてもボランティアの方で遠慮してしまうだろう。

お役所の杓子定規も困ったものだと思うが、被災した観光地でも宿泊施設が足りなくて困っている所が多くあるらしい。
被災した旅館やホテルが再開できなかったり、廃業してしまってりして数が減った上に、営業可能な所は復興関係の建設作業員とか出張の社員とかで満員なのだそうだ。

観光名所自体は復旧していても宿がないために観光客が行きたくても行けず、その町に泊まれないので短時間の滞在しかできない。
これでは被災地の観光産業の復活はいつになるやら。

そこでキャンピングカーが利用できないか?と思ったわけだ。
大型バン程度の大きさのいわゆる「キャンピングカー」に太陽光発電パネルを取り付けたモデルが今年のショーには出展されるそうだ。
さらにトレーラーハウスと呼ばれる、離れた所から見たら家と見分けがつかない大型の物もある。

アメリカ映画にたまに出てくるが、許可を得れば電柱から電気を引いたり水道管の元栓に繋ぐ事も可能。
内部は日本で言う単身者用アパートぐらいの広さがある。

ただ日本では大型トレーラータイプはほとんど普及していない。
道路の狭い日本では走らせるのは難しいし、日本では大型運転免許が必要になるだろう。
なにより、一か所に長期間置いて生活するとなると、許可が出るのかどうか、法律的にはっきりしていないそうだ。

復幸マルシェのような場所に、このトレーラー型を1台でも置けないだろうか?
アメリカ製の物なら電線や水道も中に引き込めるし、ボランティアが数日泊まりこむ程度なら十分に快適だろう。
引き込むための野外設備は、大きなキャンプ場なら日本にも既にあるのではないだろうか?
もしそうなら設置の費用はそんなにしないはずだ。

宿泊施設がなくて困っている観光地でも、大型トレーラータイプを並べればキャンプ場程度の快適な宿泊は可能になる。
地元の旅館組合とかの人が常駐して世話をすれば、泊まってくれる観光客も多少は出てくるのでは?

一か所で用済みになったら別の被災地へ運べばいいし、診療所、市町村役場の移動事務所、巡回郵便局、緊急診療所など、使い道はいくらでも考えられる。
震災後治安が悪化している場所なら警察の臨時駐在所にも出来る。
福島第一原発へ持って行って、作業員の休憩所にするという手だってある。

問題は購入費だろう。
正確にいくらするのかは知らないが、買うとなると市町村では無理かもしれない。
県庁できれば国で買って被災地に順繰りに貸し出せないものだろうか?

あるいは、ショーが毎年開催されるぐらいだから、輸入販売している会社はたくさんあるのだろう。
どこかの会社で1台でいいから被災地の、復幸マルシェのような問題で困っている所に寄付してくれないだろうか?
あるいは一定期間でいいから無償貸与してもらえないだろうか?

こういう物があって被災者やボランティアが「ほんとに助かった」と思ってもらえれば、下手なCMよりはるかにいい宣伝になると思うのだが。

ボランティア熱が冷めつつあるのではないか?と言われる中、未だに被災地へはるばるボランティアに行っている人たちには頭が下がる。
しかし、その人たちが泊まる場所もない、野宿も同然というのでは、いくらなんでもあんまりだ。





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