Nicotto Town



意外!アメリカ人に人気の観光スポット

時代が変わったとは、こういう事を言うのだろうか?
トリップアドバイザーという旅行サービス会社の調査で、日本を訪れるアメリカ人に人気の観光スポットに意外な場所がトップにランクされていた。

http://www.tripadvisor.jp/pages/HotSpotJapan_2012.html

なんと広島平和記念資料館、いわゆる原爆ドームである。
アメリカ人旅行者だけのランキングでもトップになっている。

原爆の話を持ち出そうものなら「パールハーバー!」と怒鳴り返されて、以後会話すら成立しない。
それがアメリカ人の個人的なイメージだったのだが、アメリカ人の意識もだいぶ変わったという事だろうか?

もちろんわざわざ日本に旅行に来るアメリカ人に聞いたのだから、という面もあるだろう。
だが日本人もそうであるように、もはや大多数のアメリカ人にとっては、第二次世界大戦はもう歴史の教科書の中の出来事なのだろう。

また戦後にアメリカに移民した、あるいはその子孫というアメリカ人も多いだろうから、個人的に真珠湾の犠牲に思い入れのある人でない限り、アメリカ人も歴史上初の核兵器の惨禍を冷静に見られるようになったのかもしれない。

米国は今でも世界最大の核兵器保有国である。
だが「もし実際に核兵器が再び使用されたらどうなるか?」という事にアメリカ人も真剣に向き合わざるを得なくなっているのかもしれない。

戦後、1991年にソビエト連邦が崩壊するまでの冷戦時代、核兵器の実際の使用というのは第3次世界大戦を意味した。
それはすなわち世界の終わり、人類の滅亡というイメージだったから、核兵器がもたらす惨状など考えてもしょうがなかった。

しかし現在、国連安保理常任理事国5ヵ国の核兵器の独占は崩れている。
広島、長崎型原爆の数百倍の破壊力を持つ「戦略核兵器」が世界中を飛び交うという心配はなくなったが、はっきり判明しているだけでも、インド、パキスタン、北朝鮮が新しく核兵器保有国になった。
その可能性が高いと言われているのがイスラエル。

またイランの動きに見られるように、それが本当かどうかはどもかく、さらに新しい核兵器保有国が今後出てくる可能性は高い。
さらにアル・カイーダのような国際テロリスト組織が核兵器を入手して、たとえば米国内で爆発させる、という危険も妄想とばかりは言い切れない。

冷戦時代のメガトン級水爆と違い、もし3度目の核兵器使用があるとすれば、それは広島、長崎型と同程度、あるいは少し小さいぐらいの威力の「戦術核兵器」である可能性が高い。

であれば、核兵器が使用された場合の被害の大きさは、広島のそれの方がよりリアルになる。
全米が一瞬で廃墟になるような全面核戦争ではかえってイメージが湧きにくかったが、「ヒロシマぐらいの被害」という方が、アメリカ人には逆にリアリティが出てきたのかもしれない。

また米国が最悪再びどこかの国との戦争で核兵器を使用するとしたら、やはりそれは戦術核兵器になるだろう。
非戦闘員にどのぐらいの被害が出るか、ヒロシマの方がこれもイメージしやすい。

特に放射能汚染の被害については、福島原発の惨状を目の当たりにして、認識を新たにしたのかもしれない。
原爆と原発は違うという人もいるだろうが、アメリカ人が核兵器とその結果生じる放射能汚染の怖さに正面から向き合う気になってくれたのなら、それはそれで人類にとって救いになるかもしれない。

アバター
2012/05/23 10:57
そうなんだ
アバター
2012/05/20 22:11
ちょっと驚きですが いいことです




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