Nicotto Town



ミャンマーヘ日本語を輸出せよ

縫製工場など、日本の軽工業で中国に進出した会社が立ちいかない状況になりつある。
原因は言うまでもなく中国都市部での給与水準の高騰。
上海の場合、ここ10年で2倍になっている。今後さらに上昇するだろう。

さらに中国人の高学歴化が進み、工場労働者になりたがる若者が激減しているらしい。
一人っ子政策のため子供に「大学を出てホワイトカラーの仕事に」という親が多いため、大学卒はまず日本の軽工業製品メーカーには就職したがらない。
高卒だと現在急成長中でしたがって賃金が高いサービス業に行きたがるそうだ。

こういう日本企業には選択肢は二つある。
一つはまだまだ貧しく、したがって賃金水準が低い中国内陸部に拠点を移す事。
ただそういう場所は少数民族の居住区や、少数民族が混在している場所なので、民族抗争に巻き込まれる危険がある。

そこでミャンマーに生産拠点を設立する日本の中小企業が現れ始めている。
特に縫製工場などの、人手を多く必要とし、かつ自動化が難しい業種だ。
こういう種類の産業を「労働集約型」と言うのだが、ミャンマーはこれに非常に適した条件を持った国である。

ミャンマーは長らく軍事独裁国家として知られ、日本人にはイメージが悪かったが、アウン・サン・スー・チー女史が自宅軟禁を解かれた頃から情勢が一変している。
民主化自体はまだ緒に就いたばかりなのだが、労働集約型産業に適した条件はこうである。

まず人口がそこそこ多い事。約6千万人。
しかも若年人口比率が高い。日本の1950年代から60年代に近い状況だ。
また長らく軍政下にあった割には教育が普及していて、国民の識字率は高い。
そして辺境地帯以外は治安が非常にいい。

ただ日本企業にとって最大の難関は言葉の壁である。
多数派であるビルマ民族が話すビルマ語は日本では学習する機会がほとんどない。
一方、ミャンマーに限らず東南アジアの若者の間では日本語の習得熱はかなり高い。
しかし気楽に通える外国語学校がなく、あっても現地の庶民の若者には金銭面で無理がある。

ならば日本の政府と企業が協力してミャンマーで日本語学習ができる機会、施設を作ればいい。
労働集約型の企業で雇うのは比較的低学歴の人だから、ミャンマー人に英語を話してもらう事は期待しにくい。
現地へ言った日本人社員が英語が苦手なら何にもならない。

ミャンマー都市部で、現地の庶民でも少し無理すれば日本語を習える場所があれば、かなりの若者が通う可能性がある。
今後日本企業のミャンマー進出が続けば、就職に直結するから日本語習得熱はさらに高まるはずだ。

ここでいい事に、ビルマ語は文法構造が非常に日本語に近い。
SOV型の言語という。
Sは主語、Oは目的語、Vは動詞の事。

英語はSVO型、そして中国語もSVO型。
「私はあなたを愛しています」を英語で言うと
「I love you.」
主語、動詞、目的語の順で並ぶ。
中国語だと「我愛弥」
同じく、主語、動詞、目的語の順になり、中国語の文法構造は日本語よりはるかに英語に近いのである。

これが日本人が何年も学校で英語を習っても話せる人が少ない最大の原因だと思う。
中国人は英語を習う機会があれば上達する人が多いのは、文法構造が似ているせいもあるだろう。

日本語とビルマ語は主語、目的語、動詞の順に並ぶSOV型という点が共通しているので、ミャンマー人のうちビルマ民族は日本語を習えば上達、習熟は早いかもしれない。

縫製の様な細かい手仕事は、新人には手取り足取り指導する必要があるが、言葉が通じないと教えにくいし時間がかかり過ぎる。
日本語を理解できて通訳ができる現地スタッフが数人いるだけで、作業効率は劇的に改善するはずだ。

文化的にもミャンマーは日本人と相性がいい。
まず、大乗か上座部かの違いはあるが、仏教徒が多い事。
普段の生活も、床に畳表のような敷物を敷いて直に座る、というライフスタイルである。
国民性も真面目で穏やかで、コツコツ働く事を美徳とする。古き良き日本人と同じだ。

そして賃金は縫製工場などなら日本円にして月額5千円から6千円。月給が、である。
現在では中国都市部の5分の1の水準だ。
東南アジア諸国中でも最も安い。

さらにいい事にミャンマーでは中国企業と競合する可能性が低い。
他の東南アジア諸国だと華僑のネットワークを通じて中国企業が進出してきてライバル関係になってしまう危険がある。

ミャンマーは軍事政権時代には中国と親密な関係にあり、中国の援助で独裁体制を維持してきたのだが、近年の中国の勢力膨張で逆に関係が悪化している。
中国に親分風を吹かされるのに辟易したわけで、最近の民主化も実は中国の影響から脱するべく欧米の民主化要求を受け入れた面がある。

こういう国に日本企業がどんどん進出すれば、日本も助かるし、ミャンマーも悲願の経済発展の突破口になるし、周囲のASEAN諸国にとっても中国の過度の経済進出に対するストッパーにもなる。

クールジャパンも結構だが、文化輸出には日本語を深く理解してくれる人材がその国に多くいないと成功しない。
情けは人のためならず。
ここでミャンマーを助けるために日本語に堪能なミャンマー人を育成しておいて、損になる事などないはずだ。

アバター
2012/06/19 00:57
まさに今からだし 若い人もおいいし、だけど戦時中の韓国のように 強制的に

日本語を教えたりしたら大問題なんでしょうね>< だけど 私が気がつかないだけかもしれませんが

ミャンマーとは・・・・いいところにきがつきましたね~ (*゚▽゚ノノ゙☆パチパチパチ
アバター
2012/06/17 07:14
ミャンマーに工場建てるとアメリカやイギリスがスッゴク文句たれるよね~
人権、人権って言ってもねぇ~
軍事政権やめて中国に攻められても・・・困らないかなぁ~
それにぃ~アウンサン・スーチー女子って旦那さん英国籍。子供も英国籍しょ?
ミャンマーで持ち上げられてるけど・・・
もし、政権をスーチー女子が取ったらイギリスの傀儡政権と違うかな?
イギリスの傀儡政権か?軍事政権下ってトコより・・・・
コロはベトナムを普通におススメ♪




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