うまく行かない世間
- カテゴリ:仕事
- 2012/11/08 21:31:38
ここ最近、職場で仕事がやりやすい日が増えている。
何故かというと係長クラスの中から長期入院した人が出たからだ。
今日は身内が急病になったとかでもう一人早退した。
決してその人たちの不幸を喜んでいるのではないが、いるだけで迷惑というタイプの人たちで、それでいて交代で毎日の職場全体の指揮を執る立場だから、我輩のような職場の下っ端は、毎日の仕事の上ではほっとしている。
しかし現場指揮官がいなくなって困っているだろう?と思うだろうが、さにあらず。
実は我輩の職場は会社の中では底辺部署で、格上の部署から「お客さん」が常に来ている。
今も年配のお客さんがいて、人が足りないので仕方なくそのお客さんが、入院したり早退した人たちの代わりに現場指揮をやっている。
普通に考えたら混乱して能率が落ちそうなものだが、まったく逆。
この「お客さん」、我輩の職場では座ってるだけ、いるだけにしていろ、と命じられていたらしいが、邪魔になるどころか、この人が現場仕切る日は、信じられないほど全員の仕事がスムーズに行くのだ。
そもそも底辺の部署だから、管理職、現場指揮官と言っても名ばかりの無能ぞろい。
座ってるだけの「お客さん」の方がポテンシャルははるかに上なのだが、うちの場所の生え抜き社員の顔をつぶさないように、いるだけの案山子でいろ、と命令されている。
今回やむを得ず仕事やることになったわけだが、我輩が予想していた通り、まあ出来る事、出来る事。
工場へのその日のデータのインプットの締切時間に「間に合う方が珍しい」と言われてきたのが、今日に至っては15分の余裕で完了である。
我輩の職場は部署ごとリストラされる恐れがあって、退職者が絶えない。かく言う我輩も転職、脱サラの準備で頭がいっぱいという状況だ。
立て直す気があるのなら、格上の部署に優秀な人が余っているのだから、そういう人を引っ張ってきて今の現場指揮官クラスと取り換えればいいだけだ。
ところが部長が、次の異動の辞令が出るまで、何もしないで逃げ切りを図るというタイプだから、そんな生え抜きの社員の機嫌を損ねるような事は絶対にしない。
今の「お客さん」が現場の指揮取ってくれているおかげで、「おい、これ、ほんとに俺の職場か?」と思うほど能率が上がって、我輩のような下っ端も仕事がやりやすくて、ほんとに助かるのだが、しょせん一時的なものである。
入院している人には早く治ってもらわねばならないし、身内の件で休んでいる人も戻って来ないでは、それはそれでまずい。
しかしそうなると、その人はまた「お客さん」に戻らざるを得ないわけで、本人にとっても不本意だろうが、我輩の職場はまた元の木阿弥になるのは確実。
こうすれば部署の立て直しが出来る、という事が分かっているのにそう出来ない。
結局、職場ごと消滅する日を指をくわえて待つだけに逆戻り。
いやはや、世間の現実というのは、うまく行かないものである。
今は上から下まで椅子に応じた責任が取れない人が多くなってしまいましたねぇ。
昔はもう少しドンと座っている上司がいたものですが。
今の厳しい経済情勢の中で、無能な人間を管理職に据える会社って…???ですね。
しかし、だからと言って転職も簡単ではないご時世ですから、
他人事のような言い方ですが、隠忍耐自重しご自愛ください。
いるよね、、、そういう人
お疲れ様、、ですな(;´∀`)