放射性ヨウ素プルーム?
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- 2013/02/22 21:22:24
福島第一原発事故に関して、新しい事実が報道されている。
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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130222-OYT1T00573.htm
一号機が内部の高圧水蒸気を外に放出する、いわゆる「ベント」を行う前から、原発周辺の放射線レベルが跳ね上がっていたというのだ。
原子炉から大量の放射性物質が外部環境にまき散らされたのは、まずベント、そして水素爆発で、という順序だったとばかり思われていたが、実際には爆発どころかベントの前から、大量の放射性物質が大気中にまき散らされていた事になる。
この放射線源は、放射性ヨウ素ではないか、と一部の科学者は推測している。
核燃料内部のウラン235が核分裂すると、放射性ヨウ素が生じる。
セシウムやストロンチウムが重金属であるのに対し、放射性ヨウ素は原子番号53、質量数131という比較的軽い元素である。
ヨウ素単体での沸点、つまり気体になる温度は摂氏184.3度。
ベント前でも事故を起こした原子炉の内部の温度は軽く数百度はあっただろうから、ヨウ素が蒸発して外部にガスとして漏洩するには十分な温度だ。
この説を唱える科学者は、ヨウ素が原子炉内に充満していた水素と結合してヨウ化水素になった可能性を指摘している。
ヨウ化水素の沸点はなんとマイナス35度。
このガスが原子炉から漏れ、建屋の隙間などから外部に漏れ、プルームと呼ばれるガスの塊になった。
このヨウ化化合物のガスは目に見えないらしい。見えても霧か靄のような物らしい。
これが水素爆発に先だって原発周辺の空中に拡散し、当時まだ動いていた放射線探知機に引っかかったのではないか? という話だ。
確かに放射性ヨウ素で出来たガスが大量に空中に拡散したのなら、東京の浄水場に放射性ヨウ素が飛んで来た事も説明がつく。
個体のヨウ素が吹き飛ばされて来たにしては、東京に到着するのが早かったと思って驚いていたからだ。
これは今後の原発事故対策においても軽視できない重大な問題だ。
燃料棒の溶融が起きた場合、水素爆発を防げたとしても、さらにはベントを実施しなくて済んだとしても、ガス状の放射性ヨウ素は早々と外部に漏洩して空中に拡散する可能性がある、という事になるからだ。
もしこの推論が正しい場合、甲状腺を守るための安定ヨウ素剤の服用のタイミングも、現在想定されているタイミングでは遅いという可能性がある。
また放射性ヨウ素ガスのプルームが地表近くまで降りて来て、地表をなめる様に移動した場合、そこにいた人の初期外部被曝の放射線量も、現在考えられているより高かった危険性すらある。
この「ベント前の放射線量の増大」が本当にガス状の放射性ヨウ素の仕業だったのかどうか、一刻も早く検証するべきだろう。
もし本当にそうだとしたら、原発周辺はもちろん、原発からある程度距離のある地域でも、外部被曝は現在想定されているより早い段階で起きる事になる。
それにしても、こんな重要な情報が、どうして今頃になって出て来るのだろう?
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政府に不都合なことであつても「前政権の不手際」で押し切れるから。
経緯はともかく、2度と起こさないためにも、更には他の原発を今後どうしていくのが適切か考えるためにもしっかり検証していただきたいものです。
はがゆいばかり、、正義や、誠実、公僕、、っていうが胃年はもうないのでしょうか?