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韓国政府は大丈夫なのか?

南スーダンに国連の平和維持活動(PKO)部隊に参加している陸上自衛隊が、急遽一万発の銃弾を「ある国の軍隊」に提供する事になった。

日本政府は現地の安全上の理由から、提供先を現時点では伏せているが、その銃弾が5.56ミリ弾であり、現地では日本の自衛隊しか提供出来ない、という点から見て韓国軍であろうと思われる。

 

南スーダンは20年もの内戦の果てに一昨年スーダンから独立した国である。

生まれたばかりの国なので、治安は最悪だし、国家建設を手助けするために国連が内戦の再発を防ぐために国際武装警察としてPKO部隊の派遣を各国に要請した。

 

日本と韓国もこれに応じたわけだが、今度はその南スーダンの内部で部族間の武力衝突が起こってしまい、南スーダンの国民同士が大統領派とそれに反対する勢力の間の内戦さながらの状況になってしまった。

 

日本の自衛隊は首都であるジュバで人道支援や道路建設などのインフラ支援にあたっている。

一方韓国軍は武力衝突の危険が高い北部に駐留している。

韓国軍のキャンプ周辺の状況が危険になったため、万が一の反政府武装勢力との戦闘に備えて弾薬が必要になったという事らしい。

 

日本国内では、またぞろ武器輸出3原則やPKO参加5原則に抵触するのどうの、という不毛な論争が起きるのだろう。

そういう内向きの議論は置いて、今回の件では韓国政府の危機対応能力が他人事ながら心配になってきた。

 

南スーダンに国連が派遣している国際部隊はUNMISSというのだが、米軍がオスプレイなどの輸送部隊を少数送っているだけで、武装部隊の中心はインド、ケニア、ルワンダ、中国、日本、韓国。

それ以外の参加国は軍事的には小国ばかりだ。

 

自衛隊と違って韓国軍は実戦経験がある。

1960年代のベトナム戦争では、韓国は米国の求めに応じて最大五万の兵力をベトナムに派兵し、当時の北ベトナム軍と熾烈な戦闘を行った。

いわば「本物の戦争の経験者」なのだ。

 

その韓国軍が「弾丸が足りない」とはどういう事だ?

5.56ミリ弾というのはNATO標準の小火器用の弾丸だ。

自動小銃や軽機関銃などの弾丸で、NATO加盟国の軍隊同士ならお互いに融通出来るようにサイズや形状が統一されている。

 

日本と韓国はNATOには加盟していないが、両方とも米国の軍事同盟国なので、米軍と互換性があるようにNATO標準の弾丸を採用している。

自動小銃の場合、マガジンという弾倉に最大30発ぐらい詰め込める。

しかし、機関銃のようにフルオートで撃つと、あっという間に空になる。

 

今回自衛隊が提供した一万発という数字は大した数なのか?

答はノーだろう。もし大した数なら、自衛隊部隊だって危険な状況にあるのだから、よその軍隊に簡単に提供出来ないはずだ。

もし数百人もの武装勢力に襲撃され応戦したら、二、三回で使い果たしてしまう程度の数だと思う。

 

 

PKOは武装した軍隊でないと危険だから、という理由で派遣される物だ。

紛争当事者の停戦合意がある事が前提になっているとは言え、いつドンパチに巻き込まれるか分からない。

特に韓国軍はその危険が高い北部に展開している。

 

 

そのPKO部隊に、たった一万発の小銃弾すら持たせずに行かせたのか?

だとしたら、韓国政府の危機管理能力はいったいどうなっているんだ?

南スーダンの武力紛争は昨日今日始まった話ではない。

きな臭くなった時点で、本国から銃弾ぐらい補給しておくべきだろう。

 

パク・クネ大統領の常軌を逸した日本バッシングといい、韓国国会の機能不全といい、一般的な日本人の嫌韓感情を割り引いても、最近の韓国はどうかしている。

今回は自衛隊から調達出来たからいいようなものの、弾丸が足りなくて国連PKOに送った自国の軍人が多数死傷したりしたら、国家としてのメンツは丸つぶれだろうに。

パク・クネさん。その時は「無能な大統領」というだけでは済まなくなるぞ。

 

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2013/12/24 00:27
今回韓国軍からの依頼を受け現地の自衛隊は防衛省に対応を問い合わせ、法に基づいて協議した結果、初めて融通することになったんだとか。
となると日本側は国内法規としては問題がないわけですが、韓国軍側はかなりヤバいと言わざるを得ない。
日本の手続きが終わって弾丸が融通される前に襲撃があったらどうするんだという・・・

韓国軍は確かにベトナムで悪評を残す程度に参戦していますが、それから40~50年経過しています。
朝鮮戦争となるともっと前です。
ともに単独で相手に挑んだことがないという共通項がある上に、当時の現役世代はほとんど退役しています。
そして当然のことながら当時と現在では戦車や銃器等はもちろん戦争自体に対する考え方や戦術も変わっています。
実際の実戦経験でいうなら五十歩百歩なんでは。
(実際北朝鮮から挑発されてもほとんど有効な攻撃ができていなかったわけですし。)

問題は韓国自体の防衛を考えれば海軍より陸軍の増強が急務であることが明らかなのに、近年海軍の増強に力を入れているというこのバランスの悪さ。
海からの攻撃を主体として考えるにしてはソウルは北朝鮮に近い位置にあり過ぎます。
万が一首都を落とされたら韓国は機能不全に陥るでしょう。
朝鮮戦争でアメリカ軍の介入がなければどうなったのか歴史的な検証ができていないから、こんな頓珍漢な軍備を進めているとしか思えません。

ましてや日本憎しで旭日旗の入国を拒否しようなどというのは狂気の沙汰としか思えない。
これは在日米軍の支援を拒絶するのとほぼ同意義ですから。

軍隊というのは国家の中でも一番リアリストでないと務まらないと思うのだけど・・・




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