Nicotto Town



政権交代と世代交代

今回の衆院選で個人的に注目していた選挙区がある。群馬5区である。
我輩の生息地は東京なので、もちろん縁もゆかりもない土地なのだが、小渕優子さんがどうなるか気になっていたのだ。

今回の選挙では自民党、公明党の大物が続々と小選挙区で敗北した。多くは比例代表で復活当選して議席は守ったが、その分若手が比例名簿から押し出された。
公明党に至っては、現職の党首が完全に落選という惨状。

もう一つの今回の選挙の特徴は「逆風」である。
小渕さんは知っての通り、故・小渕恵三総理の娘でいわゆる世襲議員である。
父の急死を受けて自民党が急遽次の選挙に担ぎ出した人だから、人によっては「庶民の苦労など知らないお嬢様」と見えるかもしれない。
そして一貫して自民党の議員である。

いわば逆風の3点セットだったわけで、もし世間で言われるような親の七光りだけの議員なら今回真っ先に落選していても不思議はない。
ところが、群馬の五つの選挙区のうち三つを民主党が奪った中でしっかり当選している。

しかも当選の仕方がすごい。
群馬4区では元首相の福田康夫氏も当選したが、一時はテレビの選挙特番で「落選」と誤って報じられるほどの接戦だった。
得票は福田氏の103,852に対し2位の民主党候補が91,904票。得票率にして51.9%対45.9%。
「元首相」という肩書を考えれば「辛くも勝利」と言っていいきわどい結果だろう。

小渕さんの方は得票152,708、率にして71.0%。2位の社民党候補の3倍近い得票数なのである。
歴史的大勝と言われた民主党候補でもこれほどの高い得票率はあまりいない。
単なる世襲のお嬢様議員に出せる数字ではないと思う。

小渕さんは年こそまだ36歳だが、若くして初出馬したので当選回数は今回で4回目である。自民党は国会への当選回数が序列を決める重要な要素なので、党内では既に中堅クラスと言える。

今回自民党が大敗北したことによって、高齢の議員は引退に追い込まれたケースもある。今後は自民党の中でも世代交代が進むだろう。

今回のようなあっと驚く地滑り的な現象が起き得るのが小選挙区制の特徴であるから、近い将来また地滑り的な大勝をして政権に返り咲く事は十分起こり得る。
その時政治を実務レベルで動かすのは現在当選3,4回目ぐらいの中堅の人たちだろう。

あのすさまじい逆風の中であれだけの圧勝をやってのけた人であれば、将来自民党が世代交代の末に政権に返り咲いた時、小渕さんという政治家が思わぬ所から頭角を現してくる可能性がある。

そういう意味で我輩が個人的に将来を注目している政治家の一人である。


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2009/08/31 20:45
政治家に何も期待していませんが、面白い結果ですよね。
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2009/08/31 20:33
今度の選挙で大人の人は
自分の一票で政治家を入れたり落としたり出来るって言ってた~
民主が駄目なら落として自民に鞍替えだって~
でも気に入らなかったら又落とす~って言ってた
政治家の人も大変だよね。
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2009/08/31 20:01
わたしが群馬に住んでいたら、
お二人とも名前は書かなかったのですが・・・(苦笑
地元の人の意見&考えをマジで聞いてみたいです!
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2009/08/31 19:03
確かに小渕さんおなか大きいのに、選挙戦勝ち抜いてすごいですよね。




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