映画「摂氏100℃の微熱」
- カテゴリ:映画
- 2015/01/17 21:44:43
我輩はセミプロの作家だが、同じ小説サイトのお仲間の女性作家さんが書いた小説を原作にした映画が来週公開されます。
題名は「摂氏100℃の微熱」
詳細はここ
↓
http://sesshi-100.com/
全体としてはラブコメタッチの物語ですが、主人公の女性は幼い頃に阪神淡路大震災に遭遇し、家族4人の中で一人だけ生き残り、がれきの下に長時間閉じ込められた末に九死に一生を得たという体験がある。
舞台の大半は兵庫県淡路島。実際に島でロケが行われました。
大金持ちの御曹司と恋に落ちかけるのだが、主人公は嵐程度の大きな音でも、地震の揺れを連想させる刺激に出会うとパニックを起こして体が動かせなくなるという心的障害を抱えている。
さらに家族の中で自分だけが「生き残ってしまった」という罪悪感も秘めていて、様々なトラウマを抱えて20年間生きてきた。
そのため恋愛に関しても常に後ろ向きになりがちで、庶民と大金持ちの御曹司との障害多き恋に拍車がかかる。
我輩は昨年のうちに試写会に招待されて見ているので、お勧めの作品です。
阪神淡路大震災を面白半分に扱うのではなく、現実にもありそうな苦悩をリアルに描く。
かと言って暗い内容でもなく、ヒロインが震災のトラウマに苦しみながらも、最後はそれを克服し想い人と結ばれるまでを描く、ハートフルなストーリー。
東日本大震災の傷跡がまだ生々しい中、公開には慎重にならざるを得なかったようだが、個人的には被災を経験した人たちにこそ、見て生きる勇気を取り戻してもらえる内容だと思います。
興味が出たという方は、是非映画館に足を運んで頂けるよう、お願いいたします。