Nicotto Town



怪奇大作戦

ずいぶん古い作品だが、今でも日本テレビドラマ史上の傑作だと思っている。
円谷プロの「怪奇大作戦」というSFドラマだ。

1968~69年の作品だから、今見るとさすがに古臭いが、2007年に「怪奇大作戦 セカンドファイル」というリメークが作られた。がわずか3話だけで、ぜひ全26話ぐらいの本格的なリメークを見てみたい。

最先端の科学技術(放映当時としては)を悪用する犯罪を、SRIという警察の特殊機関がこれまた科学技術を駆使して暴き、犯人を追いつめるという一話完結式のドラマだった。

あくまで人間対人間の戦いであり、怪獣だの宇宙人だの超能力者などは出てこない。
科学テクノロジーの説明とかは今から見るとかなり無理があるが、ストーリーの要は犯罪の動機にある。

社会の仕組みなどろくに分かっていなかった子どもだったが、各エピソードのその部分には子供心にズンと来るものがあった。
現代にも通じるテーマも多かった。

例えば、精神病者に両親を殺され、犯人が精神病ゆえに罰せられなかったという過去を持つ科学者が、一時的に人間の精神を狂わせる装置をベッドに仕掛け、次々と動機不明の殺人を引き起こして、社会に復讐を図るという話があった。

これなどは、現代でも、犯人にちょっとでも精神科の通院歴があると、弁護人が必ず精神鑑定を要求し、マスコミも容疑者を匿名にするか実名を出すかで、フラフラする。そういう点では古くて新しいテーマと言えるのではないか?

我輩が一番印象に残っているのは、若い女性ばかりが謎の光線銃のような物で次々に殺されて、しかも死体から血液が消えているという連続怪事件のエピソード。
犯人は科学者で、原爆病の妹を治せる可能性のある放射線ビームの人体実験をしていたのだ。

犯人は逮捕される時「じゃあ、誰が妹を治してくれるんだ?政府か?それとも原爆を落としたアメリカが妹を助けてくれるのか?!」というような血を吐くような叫びをあげる。
原爆病というのが、まだそれほどにリアルに感じられる時代だったのだ。

この番組、内容が暗すぎたのか、円谷プロの作品としては当時の視聴率も悪く、あまり有名でもない。が、我輩は円谷作品の中でどうしても一つ選べ、と言われたら「怪奇大作戦」を選ぶ。

現代では当時よりいろんな点で科学も進んでいるし、もっとリアルで面白いエピソードはいくらでも考えられると思う。
ぜひ本格的なリメーク作品を見たいものである。

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2009/09/20 11:24
こんにちわ(*'ー'*)ノ~~゚.+:。☆・゚:*:

ステプ【ぽちり】_〆┤'-'*├
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2009/09/17 20:15
「怪奇大作戦」は見たはずなのに、
記憶に残っていなかったのは、
子ども心に恐怖のほうが先に立っていたからかしら?

初代「ウルトラマン」もその前の「ウルトラQ」も
ついでに、白黒作品の一番最初の「ゴジラ」も、
円谷プロの社会への痛烈な批判・皮肉がありました。
子ども向けに作っているようで、子どもだましじゃなかった。
だから、大人も子どもも夢中になってみたのだろうと思います。

初代「ウルトラマン」。
私はジャミラの話が一番思い出に残っています。
異星に置き去りにされた宇宙飛行士が
放射線の影響で怪物になって地球に帰ってきて、復讐を始める。
最後はウルトラマンに倒されてしまうけれど、
科特隊の隊員の一人がぽつりという。
「ジャミラは地球に帰ってきたかっただけなんだよな」

jokerさんが紹介されている「怪奇大作戦」の作品と共通するものがあると思います。
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2009/09/15 17:39
Thank you~~
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2009/09/15 12:21
そういえば、円谷プロの作品は、
結構社会的問題を風刺するような作品が
あったように記憶してます。
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2009/09/14 23:25
大好きです〜^^

たしかその後が、ウルトラQだったんでは?
ウルQはリメイクされたよね〜〜

円谷プロのなかでは、私もピカイチだと思います。。
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2009/09/14 20:25
初めて知りましたが、かなり面白そうな作品ですね(!o!
とってもきになりますです☆
一話完結なのもとても見やすそうなのですよ♪
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2009/09/14 02:16
初めて知りました。
今、読んだだけでも、ストーリーがいいですね。
昔って、子供むけのものでも、社会的な問題とかがちゃんと入ってて、
今のものの方が 幼稚なものが増えたような気がします。
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2009/09/13 19:49
知ってマース。大好きだったの。
ビデオで出たものはVHSにダビングしてあるくらい。
一部BSで再放送もやってましたよね。
それはDVDに焼いて保存版にしてます。

あまり知られていないけど、大人がみても考えさせられるドラマでしたね。
久しぶりに、観たくなっちゃいました。




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