Nicotto Town



実地調査を伴わない「正義」の危険性

秋葉原に児童買春やチャイルドポルノが溢れているのか否か、という件についてネット上では相変わらず議論がかまびすしいようだ。
焦点が当たっているのは俗に言う「ビラビラ通り」である。

JR秋葉原駅を出て、いわゆる電気街のメインストリートに出て、総武線の高架沿いに横断歩道を横切りまっすぐ路地に入る。
ケンタッキーフライドチキンの店舗がある付近で向かって右に曲がってまっすぐ歩くと、若い女性が様々なコスプレ姿でビラや案内プレートを手に客引きをしている。

ここを通り過ぎ、何故か信号機のない横断歩道を渡り、やや左斜めに「なでしこ寿司」がある路地があるので、そこをまっすぐ行くと、ここの方が客引きをしている女の子の数は多いようだ。

この女の子たちが「未成年街娼」であるのかどうか、この点で人権擁護派と言われる人たちと、秋葉原を愛するファンたちが対立しているというのが、ネット上での論争の構図のようだ。

我輩は未成年売春、買春には絶対反対だし、かつて秋葉原の街にそれが存在したという、とある女子高生救済NPOの主張を否定する気はない。
今でもそんな事が常態化しているというのなら、それは徹底的に取り締まって撲滅すべき、という論にももろ手を挙げて賛成する。

しかし、今現在のビラビラ通りで児童買春が公然と行われているのか? この点に関しては、実際の行った事もない人達が憶測で論じている面が多すぎると思う。

上記のNPOの代表女史の著書を読んで以来、我輩も「本当なら大変だ」と思ったので、秋葉原へ行くと、そのビラビラ通りを一往復する事にしている。
頻度は月に1,2回というところ。

我輩は昔は機械オタクだったのでもう20年来秋葉原にはその程度の頻度で行っている。
だがビラビラ通りはあまり足を向けた事はないので、今年の春あたりから秋葉原に行った時は必ず通るようにしている。

ではビラ配りや客引きをしている女の子たちは売春婦なのか?
我輩の答は「今はもうほとんどいない」である。

いわゆるJKリフレだのJKお散歩だのの全盛期はどうだったか知らないが、今現在18歳未満の未成年少女が買春を持ちかけてくるシーンにはまずお目にかかれないと思った方がいい。

もちろん曜日や時間帯にもよるだろうから、完璧にゼロであるとまでは断言しないが、今ビラビラ通りで客引きをしているのは、合法的なコスプレ喫茶・居酒屋などの従業員が大半だ。

なぜそう言い切れるのかというと、ここ3カ月ほどは、我輩がビラビラ通りを歩く時はいつもカミさんと連れ立っていたからだ。
夫婦二人で歩いているオッサンに「うちのお店いかがですか?」と声をかける売春婦などいるはずがなかろう。

我輩一人で歩いていた頃、今年の8月ぐらいまでは確かに、10人に一人ぐらいの割合で「お散歩しませんか?」とか声をかけてくる学校制服姿の女の子はいた。
9月に歩いた頃から、そういう声のかけ方をしてくる女の子はバッタリ見なくなった。

だからJKナンチャラの全盛期でも、路上に立っていた女の子たちが、合法的な店の従業員だったのか、街娼だったのかというなら、混在していた、というのが正解だろう。
児童買春のお誘いをかけてくる少女の割合が今よりは高かっただろうが、全員が全員街娼というわけでもなかったであろう。

少なくとも今現在では、ビラビラ通りで未成年娼婦を買う事は極めて難しいはずだ。
であれば、あの通りでビラ配りや客引きをしている女性の写真を掲げて「これは売春させられている未成年です」という論理は、ただちには成り立たない事になる。

要するに、人権擁護派も反論している側も、その場所に実際に赴いて事実かどうか確認していない、これが話を混乱させているわけだ。

国連の特別報告者が「日本の女子学生の13%が援助交際をしている」と記者会見で発表して発言撤回に追い込まれたのが10月下旬。
上記のNPOの代表女史が「路上で公然と少女買春が行われている」証拠としてその前に提示したのは秋葉原の写真。

であれば、常識的に考えて、秋葉原における「児童買春」は国際的な注目を浴びてしまったのだから、機を見るに敏な売春業者がいつまでも秋葉原に留まっているわけはない。

現在でも貧困な少女の境遇に付け込んだ児童買春ビジネスが行われているとしたら、その場所はとっくに新宿、池袋などの繁華街に移転していると考える方が、むしろ自然だろう。

繰り返すが、我輩は未成年が貧困故に売春業者に食い物にされるなどという事は絶対あってはならないと思っているし、それを撲滅するべく努力している人たちには支援を惜しまない。

だが「昔はそうだったかもしれないが、今はどうなのか?」という点を、自分の目と耳で確認するという基本的な手順を踏まないで、正義の味方面するのは、許容できない。

特にこの手の問題で実地調査をやる場合、女性だけで調査をすると事実誤認を引き起こす危険性が高い。
合法的な店の従業員なのか、本当に街娼なのかは、男性による囮調査が不可欠である。
秋葉原が児童買春で溢れていると主張している人たちは、客として誘われそうな男性スタッフによる調査をちゃんと行ったのだろうか?

秋葉原は電化製品の街であった頃から、ちゃんとした店舗と盗聴器を売っているような怪しげな店が混在していた。
何事であれ、合法なのか非合法なのかは、十把一からげに論じる事こそ、最も危険である。

さて上記の女子校生救済NPOだが、我輩は一時支援をしたが、今ではもう二度と応援したくない。

国連調査官のトンデモ発言や、代表女史と安全保障法制に関する意見が異なるからではない。
ましてや、JKビジネスを擁護するからでもない。

我輩がそのNPOに寄付したのは、スタッフや保護している少女たちの勉強のために必要という事で、NPOが寄贈を求めていた書籍だ。
二回にわたって十数冊送った。

だが、そのNPOは届け先の住所を秘匿しているため、宅配会社に一旦委託する仕組みであった。
中古書籍の場合、宅配会社を販売業者さんが利用出来ない場合があり、その旨こちらに連絡があったので、SNSで、どうしたらいいか、連絡が欲しいと告げた。
それしか連絡手段がなかったからだ。

そのNPOからは返事すらなかった。
その業者さんは結局、宅配会社に配達を委託し、その手数料は負担してくれた。
我輩が購入して送った書籍の値段より、宅配会社への委託料の方がはるかに高かった。

つまり、その業者さんは赤字を出してまで書籍を送ってくれたわけだ。
そのNPOに届いた寄付品の中には、そういう無関係な第三者の善意に支えられた物も多いはずだ。

そして高価な羽根布団や成人式の晴れ着などを送った人に対しては、代表女史が大はしゃぎで「いただきました!」とSNSで盛んに発信していたが、たかだか1,2万円相当の書籍送った奴にはお礼なんか言う必要もないという姿勢か?

別にお礼を言って欲しいわけではない。
自分が送った書籍で、たとえば保護している少女の意識が変わって前向きになれたとか、そういう事を知りたいだけだ。

最後に一つ。
掲げている正義がいかに正しかろうが、口先で言っている事がどんなにご立派だろうが、支援者に対する、人間としての最低限の礼儀、恩義すら弁えていない連中の集団でしかないというのなら、そんなNPOが、いつまでも存続出来る程、世間は甘くない!

アバター
2016/01/21 08:15
青少年育成条例違反は前科です。
アメリカではこの犯罪にものすごく敏感で時効になっても入国審査で撥ねられます。
もし、前科になっても個人情報で管理されていて公からばれたりしませんが
でも、人の口に戸は立てられないから噂でダメになるのは売りの方も買いの方も同じです。←バレます
そんなリスクを冒して売ったり買ったりする馬鹿は無視で良いと思います。
売りをやる女子が不幸話しや貧乏話しをしても真実じゃありませんし・・・
コロはNPO法人と言うものを信用していません。
アバター
2016/01/20 03:10
恩をあだで返す世の中ですからね。
感謝なんて…




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