ネット時代の匿名報道の有効性
- カテゴリ：ニュース
- 2009/10/28 22:01:31
結婚詐欺連続殺人の新聞などの報道だが、容疑者の名前が匿名になっていることに「アレ？」と思っている人が多いのではないだろうか。
詐欺の方だけでではあるが、既に逮捕、起訴されていて警察から公式にマスコミ各社に情報を提供しているはずだから、普通なら容疑者の名前を出していい段階のはずである。
ところが未だに「豊島区の無職の女性（３４）」としか書かれていない。
今ネットでマスコミ各社のサイトを回って見たが、一度実名を出して後で消去した形跡がある。
未成年でない以上、考えられるのは精神異常の疑いがある事である。精神科の通院歴でも見つかったのだろう。
裁判で心身喪失状態にあったとされて無罪、または刑の免除になる可能性があるので、そういう時は「人権侵害」の批判を後で受けないように、明らかに犯人である場合も匿名にするのが最近の大手マスコミの常道である。
一種の情報操作だが、これが無条件に認められる場合が一つだけある。
誘拐事件の時の「報道協定」と呼ばれるものだ。
特に身代金目当ての誘拐の場合、報道されてしまうと警察にも知られているという事を犯人が気づいてしまい、人質を殺して逃走する危険が高い。
だから誘拐の場合は、人質が無事救出されるか、あるいは人質の死亡が確認されるまでは事件が発生した事実そのものをマスコミ全体で秘密にする。
人質の命を守るためなので、これは世間でも容認されている。
ただし誘拐の場合の報道協定は警察から正式に依頼があり、マスコミの偉い人が集まって報道しない事を決める。
しかし精神異常の可能性があるから・・・という場合は、実名を出すか匿名にするかは新聞社、放送局などが独自に判断する。この場合は未成年でない限り、警察当局はその決定に干渉しない。
だから、以前はよく、A新聞とM新聞は匿名なのにY新聞やS新聞は実名出している、という事がよくあった。最近は以前より足並みそろってきたようだが、今回も実は最初の段階で判断が割れていた。
どこかの放送局がニュース番組で実名を出していたらしい。その放送局のサイトも今は「豊島区の無職の女性（３４）」に変えている。
ところが、最初のニュースを見た人がネットにあちこちで書き込みをした結果、この女性の名前簡単に見つけられてしまう。
うまくキーワード組み合わせればこの女性の実名に触れた書き込みがゴロゴロ出てくる。
大手マスコミがいくら足並みそろえても、たった一社がたった一回だけ実名出してしまうとネットにその情報が広まり、その気になれば簡単に知る事が出来る。
精神異常の疑いというだけで匿名にする事の是非は別として、これでは「実名を出さない事による人権への配慮」にはなっていない。
ネットがこれだけ普及して、また一般ユーザーが簡単かつ瞬時に情報をアップロード出来る今の時代に、各社の判断に任せるというのは時代遅れである。
成人の容疑者を匿名扱いにするのなら、誘拐以外のケースも全てきちんと報道協定を結んで徹底的にやらないと、ネット上で簡単に広まってしまって、「新聞には書いてないしテレビのニュースでも言わないけど、誰だって知ってるよ」という状態になってしまう。
今回の容疑者は事件の内容が内容だけに好奇心にかられてネットで実名を探してみた人が相当いたんじゃないだろうか？
このネット時代、全社そろって最初から足並み揃えてやらないと、匿名扱いは人権保護の機能を果たせない。大手マスコミはいいかげんそれに気づくべきではないだろうか？
このニュース、気になってました＞＜
まだ確立してないようですが、個人的にはあまりにも不自然すぎて、黒に限りなく近いように感じます。
最近の残虐なニュースを見てると、やっぱり「悪」はいるんだな・・と感じてしまいます。
自分の欲を満たすためなら、人の人生メチャクチャにしても、犯罪を平然と犯すような・・・。
早く真実が明らかになるといいです。
載ってました。あまりにもブサイクだったのでびっくりしました。
今までの結婚詐欺＝美人のイメージをくつがえさせられました。
殺された方々は本当に気の毒だったと思います。一刻も早く解決するように祈っています。
同じ話を聞いてもこんなにも目の付けどころが違うんだなと思いました。
マスコミが報道している手口が本当であれば「心神喪失」とか「心神耗弱」の状態での発作的な犯行とはとても言い難いですが、どこまで本当かわからない段階では何とも言えませんね。
今の情報社会で容疑者の実名を隠すのは至難の技です。
マスコミが統一見解をもって伏せていたとしても、関係者の知り合いや周辺地域の住民の誰かが実名あるいは何かヒントになるようなことをネットにあげたら、かなりの確立で個人特定されてしまいます。
今回の件も、表向き名前こそ伏せていますが、卒業アルバム、本人の筆跡、車種、プログの内容、住居周辺の人のコメントなど流されている情報からだけでも容疑者を特定してしまった人もいると思いますよ。
無罪のときに実名が出てると、逆に訴えられるからねぇ…
有罪確定するまで出しちゃいかんよぉ
特に殺人に関しては、精神異常とか心神耗弱とか当たり前なのではって。
匿名扱いの件は、jokerさんの言うとおり、もっとハッキリした基準が必要だと思います。
だすねぇ～
クックパッドってサイトで殺害後も「お料理レシピ❤」
って感じで更新続けてたらしい・・・。
ってところまで、検索ベタな自分でも直ぐにたどり着けた。
この女、確実にシリアルキラーだよ。
かき集めた額も1億に上ってるし
「FX自慢」とかもやってるかもね。
mixiとかにも入ってそうだし
ここのサイトに登録もしてたかもしれんな。
調べりゃもっと出てくるよ。
多分、まだ「人数」増えると思う。
超怖ぃ
この件は、殺人事件については、マスコミが勝手にさわいでいるだけだから、匿名なんでしょう。
殺人事件として、正式に逮捕、取調べ、の段階に入れば、匿名でなくなるんじゃないのかな。
いずれにしても、おっしゃるように、光市の少年犯罪でも、ネットでは、実名だけでなく、顔写真までさらされてますね。
ネットの功罪についても考えないといけないですね。
事件性がほぼ確定して起訴になっている被害者は別ですが、他の３人はまだ事実を確認中のわけだから。
詐欺事件の被害者は、他の犯罪被害者よりも、社会から批難・批判されることが多い気がします。
「そんな女にだまされた方が悪い！」みたいに。
ネット上の一カ所で情報を公開してしまうと、それが恐ろしいほどの速度と広がりで伝わってしまう恐ろしさについては同感です。
犯人の名前がわかってしまったことで、今は「○○に住んでいた男性」と報道されている被害者が「誰か」ということも、ものすごい速度でひろがりつつあるのでしょうねぇ……。（－－；