禁煙法時代
- カテゴリ:自作小説
- 2009/11/17 19:01:18
アメリカのオレゴン州で「大麻カフェ」なるものがオープンしたらしい。あくまで医療用の大麻を処方されている人のための施設らしいが、かつて「禁酒法」を大真面目に施行したという極端な国だから、麻薬全般に関する意識が今後どう変化するか分かったものじゃない。
一方日本でも我々スモーカーの肩身は狭くなる一方である。
麻薬はよくて、煙草はそんなに悪いのか!!!と言いたくなる。
そこで、ふと、こんな近未来小説のあらすじを思いついた。
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西暦201X年、日本政府はついに「禁煙法」を可決、即日施行した。
煙草の製造、販売、所持は全面的に禁止され、もちろん煙草を吸う行為も重大な犯罪行為となった。煙草を吸った者は3年から5年の「喫煙者再教育施設」という名の強制収容所へ送られる事になった。
だがアメリカの禁酒法時代にも、もぐりの酒場があちこちに作られた。これは Speak Easy (スピークイージー)と呼ばれた。表向きは飲み物付きの談話室みたいな物とされていたせいだ。
日本でも、ビルの地下に「スモークイージー」と呼ばれるもぐりの喫煙店が全国あちこちに出現し、政府は警察内部に喫煙者を取り締まる重武装の特殊部隊を新設、この秘密の喫煙店の撲滅を狙った。
さてある日、ある青年がとあるスモークイージーで一服やっている最中に、特殊部隊がドアを斧で叩き割って突入してきた。
青年は一緒にいた十数人の喫煙者ともども、金網張りのトラックの荷台に放り込まれ、裁判の結果、3年間の強制収容所行きとなった。
その収容所の部屋は全て独房で、放り込まれた自分の部屋で震える青年の前で分厚い鋼鉄のドアがギギィーと音を立てて開き、矯正官がコツコツと靴音を立てて入って来た。
矯正官は背の高い女性で全身を黒い革のブーツと服に包んでおり、何故か両手にはムチとローソクが・・・
(い、いかん、趣味に走ってしまった。以下は省略)
3年後、見る影もなくやつれ果てた姿となった青年は刑期を終えて実家に帰って来る。
両親は何も言わずに青年を家に招き入れ、母親は時折涙をぬぐいながらお茶の用意を始めた。
青年と、めっきり老けた父親は居間のテーブルに向かい合って座る。
父親が言う。「よく無事で帰ってきてくれた。これでお前も懲りただろう。これからはお上が認めた合法的な楽しみだけで満足するんだ。これは、今日のために母さんがへそくりをはたいて用意してくれたんだぞ・・・」
そう言って父親はテーブルの上の布をめくる。
そこには、マリファナ、コカイン、覚せい剤、その他ありとあらゆるドラッグがあった。
そう、青年が強制収容所にいた3年の間に世の中はすっかり変わり、煙草は相変わらず禁止だが、麻薬類は全面的に合法化されていたのである。
一説にはいくら取り締まってもまん延する麻薬に政府が匙を投げて、じゃあいっそオランダみたいに合法化してしまえ、という事になったとか・・・
青年は父親と一緒に仲良く金属製パイプで覚せい剤の煙を吸いながら、「うん、分かったよ、父さん。俺、これからは真面目に生きてくんだ・・・」と言いながら、涙をこぼしたのであった。
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という内容なのだがどうだろうか。
原作料とか安くしとくから、誰か文才のある人、これを本格的な小説に書いてみてくれないだろうか。
癌もワクチンで予防できるようになったら、今後はなにが出てくるのでしょう?
随分先の話かな?
私は一切吸いませんがお酒は飲むので、禁酒法のような扱いはご勘弁願いたいですね。
しかしラスト覚せい剤ってのは、昨今の世相を考えるとブラックユーモアですね~
タバコのようにこれでもかと害について述べられていても合法であるならば、世情によっては麻薬が合法になる可能性もゼロとは言い切れないのが大変怖い気がします。
だめって 禁止すればしただけ反抗したくなるよねぇ~
でも オランダって麻薬合法なんだぁ~
すごwwww
喘息の身としては、「殺人未遂だ」と、叫び換気扇と空気清浄機をつける毎日、
しかし、ドラッグとタバコどちらかというとタバコの方がましかと思ってしまう。
楽しい小説でした。次回作も楽しみにしてます。
むしろ、たばこ税を思い切り引き上げて喫煙を推奨するようになるのでは。
このままで十分だと 思いますよ~~(⌒○⌒)
私は 現在禁煙中だから こんなことが 現実になったら怖いです
でも 矯正官になりたいわ そんな ボンテージな衣装に身をつつんで
おしおき!って ビシーッ なぁんて
楽しそうですね★
筒井康隆あたりが、、書いてくれそうなお話ですね〜〜
うん。。おもしろい!
どなたか いらっしゃらないでしょうか・・(。◕‿-。)☆