Nicotto Town



ファントム専門学校生活2

 翌日、私は授業が始まる前にロッカーへ寄った。

校長の配慮で、ロッカーの中に全ての教科書や資料集が入れてあるから。

ロッカーの鍵を事務室の人から受け取り、開けようとしたら

ロッカーの前にたくさんのラブレターが、置かれている。

誰の物か、たくさんのラブレターの差出人を見てみると

「えっと、リリー・ポアさんのか。あ、これもだ。すごくモテモテだね。」

と、私は素直にすごいなと思っただけだったが、

周囲の人は、

「通る時、邪魔なのよね~。あの娘のせいで。」「てか、男子達、マジ、見る目なさ過ぎるわ~。女を見るのは母親や姉妹のどちらかしか見たことないのかしらね~。」

「私、危うくラブレターで滑りそうになったわ。」「マジで。」

と、ヒソヒソ話しをこの光景を見て、し始めていた。

言いたいことは、本人に言った方が良いと思うけど・・・?

結局、私は自分のロッカーから教科書類を出して、教室へ行くことにした。

そして、適当に席を座った。

しばらくしたら、リリー・ポアさんが私の隣に座ってきた。

隣に座るのは、いいけど。

ため息を大きくつくのはうるさいから止めて欲しい・・・

「全員・・いるな。よし、授業始めるから。席に座って呼吸以外何もするな」

…担任であるカイル先生が来た。

とりあえず、そのまま座った。(てか、呼吸もするなと言ったら、全員死ぬよ?)

 

1、2時間目 学活

出席を取って、人数確認した後に

「お前達の中には、もうグループを決めた人達もいる。

けれど、ほとんどがまだ決まっていない為1,2時間目を使ってグループを結成して貰う。2~5人の男女別で作れ。」

と、言う訳で、教室内を歩き回るけど。

なんか、女子達がバリアを張っているかのように

囲んで話し始めているから。

声をかけづらい。どうしよう?

とりあえず、自分の席に座っていよう。

…なんか、悲しいけど。

席に戻って、輪の様子をぼんやりと見ていたら、

「ねぇ、あんたも一人なら、手を組みませんこと?」

リリーさんが私に声をかけてくれた。

「うん。いいよ。よろしく、ポアさん?それとも、リリー様の方が良いの?」

「ポアさんとかリリー様なんて、かたくるしくていや~。だから、別の呼び方にして下さらない?」

「なら、リリーね。あ、私のこともマロックと呼び捨てでいいから。それから、普通に話そう。今日から友達でもあるから。」

こんな感じで、話していく内に仲良くなり、

チーム名をリリーが「マロックが決めて」と言うので、

「海の彼方でも私達の名前が知れ渡るようにと願いを込めて、

“オーシャン”にしよう。」

と、言う訳で私達はチーム「オーシャン」と名付け、

団長の仕事は私が引き受けることにして結成した。

 

3時間目 国語

 チーム名のA,B,Cの順番で席が決まったので、

私達は、廊下側の前から5列目の席に座った。

すると、教室から入って来るなり、

「皆さん~。今日から国語を受け持つことになったルイン・リーブスよ~。よろしくね、み・ん・な♪」

と、オカマの先生が自己紹介した。

「オカマだ…。オカマであることは許してやるから。

クネクネして黒板に自己紹介文を書きながら、ウインクするな。」

だから、私も含めてみんな、そう思った。

オカマやニューハーフの人々全て、毛嫌いする訳ではないが、この先生の場合はどうしても尊敬できそうにない。

「今日は、みんなにラブレターを書いて貰うわね。好きな人がいない人には、異性のクラスメートに書いても良いし、私に書いてちょうだいね。相手のことを想うことがポイントよ♪」

何で、ラブレターを書かなければいけないのか、と思うよりも

「お前には、絶対にラブレターはもちろん、

クリスマスカードなども絶対に書かない!!」

男女合わせて、20人のクラスメート団結してそう思った。

でも、卒業必須の科目の一つであるので、

しぶしぶやることになった。

見本なしなので、どのように書けば良いのか分からないわ。


国語の様子の続きや他の授業の様子については、ここに収まりきれないので

続く!!

アバター
2013/10/03 19:48
早速、実践… 凄い!
たしかに呼吸もするなといったら3分強で死にますよね
アバター
2013/09/28 18:42
本名 リリー・ポア
あだ名 レモン色の踊り子 リリー
特徴
闇金やホストクラブ経営で有名なポア家の一人娘。
あだ名で指摘させるように、レモン色の髪をした16歳の女子。




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