ファントム専門学校生活4
- カテゴリ:自作小説
- 2013/10/09 21:57:35
盗賊と言えば、「強盗」や「詐欺」など、あくどい方法で金稼ぎをする人達で、
その方法は、独学で取得する物だと思っていたが、
この専門学校では、「窃盗実習」と呼ばれる先輩達のグループに混じって
約3週間、盗賊の基本を体で覚える盗賊の実習がある。
今日の3時間目と4時間目にある、盗賊総論の時に、
実習でお世話になる先輩達との顔合わせ。
団長会と呼ばれる、委員会のような会議で団長を務めている先輩方に会ったが、一体どの先輩チームに配属するのだろうか?
と、ちょっと緊張していたら、
リリーが
「ねぇ~。マロック?あんたは団長会の時に、団長のお顔を見たでしょ?」
と、何を考えているのか分からないけど、
のんきすぎるようなことを言い出したので、
「しばらく、黙れ。今、授業中だと分からないほど幼くないだろう?」
リリーに静かにするように頼んだら、
舌打ちされた。
男性の顔は、どうでも良いと私は思うが、
リリーは何故かイケメンがいい~とこだわりを持っている。
しばらくして、実習の担当しているパプヌス・キュラー先生が板にお世話になる先輩達の名前と
1年生グループとの組合せ表を書き始め、
私達1年生は、それを見て指定された教室へ移動した。
さて、先輩達がいる教室まで移動して…
「失礼します。チーム オーシャンです。」
「入れ。」
いざ、ドアを開けてみると、
かなり太った先輩もいれば、小さい先輩もいるが、
団町会でお目にかかったドラチェ先輩がおられた。
「ようこそ、チーム エルフへ。俺は、団長のラルフ・ドラッチェだ。
重そうな男がグレイ・ストロング。小柄な男は、スピー・セル。」
ラルフ先輩の紹介が終えた後に
「よろしく」と握手を求められたので、握手をした後
私達も自己紹介したら、本題へと入った。
「いくつか、実習について注意するべきことだけ言っておく。スピー、説明してやれ。ちなみに、これは団長命令だ。」
「それは、自分でして下さいよ。」
セル先輩のごもっともな意見にラルフ先輩は
小さなメモをセル先輩に渡してから
「昔のお前と女達との交際関係についても教えて良いのか?」
と、ボソッとセル先輩をにらみつけながら脅し、説明を促した。
恐喝の現場を間近で見せる必要はないのでは?
「…えっと、まず一つ目、俺達の命令に背いた行動によって、
犬共に逮捕された場合、お前達は決して助られることはないということ。
また、例え自力で脱出出来たとしても、
その時点で遠慮なく実習停止にするから注意しな。
二つ目、自分達が住んでいる家との環境の違いに戸惑いを感じることは仕方ない。
けど、決して文句を付けないこと。三つ目、表情豊かに表すのは休み時間だけにしておけ。仕事中に顔に気持ちを表したら、犬共に色々やられるから。以上
だと、団長からのお言葉だ。」
「まぁ、簡単に言うと、一緒に実習をがんばろうと言うことだよ。
団長は、言い方はきついけど結構仲間思いで優しいし♪
スピーや僕は、女の子達と仲良くなれるから一緒にがんばれそうだし♪」
「「はぁ!?なんでそうなる!?」」
ストロング先輩の言葉に、
ドランチェ先輩とセル先輩が息ぴったりに反論した。
先輩、後輩としてこのような反応をさせて戴きます。
話しにノった方が良いだろうとリリーも同じように思ったのか、
とりあえず、話しの調子に合わせることにした。
「なるほど、よくわかりました。」
「ありがとうございます。ドラッチェ先輩、セル先輩、ストロング先輩。」
「絶対に説明を聞いてなかっただろう、お前達!!」
話しに乗ったら、セル先輩に注意されたので、慌てて真面目に話のポイントを言ったら、
「つまり、盗賊としての自覚を持つ為の必要なことの説明ですよね?」
「二つ目だけ先生の説明でも言っていましたけど、それより、よくわかりました。」
どうにか、先輩達に説教を喰らうことを免れた。
「そうか。とりあえず、実習は厳しいからな。」
そんな感じで、顔合わせが終わり、家に帰ろうとしたら、
放課後に
「ねぇ、マロック。今日、忍者修行とかないよね?」
「ないけど、何で?」
「私の家に招待しようと思って。いいでしょ?」
私が頷いて、すぐにリリーは私の腕を引っ張って車に乗せた。
リリーの家の様子は
続きで!
作品読ませて頂きました^^
ストーリーの感想は
言ってる事やってる事は非常に物騒なのに
どことなく可愛げがある印象でした^^
でも スイーツマンさんの言っている通り
ちょっと登場人物が多過ぎるかなw
あと文章に関しては
同じワードを同じ文の中で複数使ってる事が結構ありますね^^
それに 細々した部分で曖昧な箇所も多いかな^^
例えば[する]のか[される]のか
そしてそれは誰が誰に対しての行動なのか ちょっとはっきりしない感じです^^
まず 最低限の意味だけを込めた 一切飾り気のない文節を作って
それを芯に[肉付け&配置代え]していく練習をすると良いかもw
例えば
彼はご飯を食べた。 > 彼はお昼ご飯を食べた。 > 彼は一人でお昼ご飯を食べた。
> 彼はお昼に一人で吉野家へ行き、牛丼を食べた。
> お昼時、彼は一人で駅前の吉野家へ行き、牛丼並盛を掻き込んだ。
> 最近駅前にオープンした吉野家へ単身出向いた彼は、牛カルビ丼並盛で昼食を済ませた。
みたいな感じで シンプルな文節から単語や設定を足したり 配置換えしたりの練習をすれば
今より伝わりやすくて引き締まった文を書ける様になるかもです^^
できれば 助詞類[は][が][に][で][の][を]等の使用を
それぞれ一回で済むように纏めた方が すっきり感がありますw
長さによっては複数個使っても良いですけど 短く的確に をまず目指すと良いかもw
原稿用紙100枚作品でメインキャラは2・3人もいればいいくらいですよ。
とはいえ、イメージは重要なので、この作品は1稿として描ききるといいと思います。
10代で芥川賞作家になった綿矢りさの 『インストール』という作品が参考になりますよ。それなりに人物はでてくるのですがメインは、主人公の高校生・朝子と相棒役の小学生・かずよしだけです。
01節 9頁2/4―14頁2/4 / 実5頁×1頁あたり420字(2100字相当)
エピローグ。
朝子が学校を長期欠席するようになる理由。
舞台は学校。
●朝子…主人公。受験戦争に脱落・不登校児となる。
●光一…同級生。喧嘩友達。
●ナツコ…担任教師(ここでは名前だけ)
02節 14頁3/4―16頁1/4 /実2頁×420字(840字相当)
投稿拒否第一に目の生活描写
●朝子
●母
以下ラストまで…
このように短編・中編小説を分解してゆくと、プロット構成のひな形をつくることができますので名作読書ノートは有効。執筆訓練として欠かせません。ぜひお試しあれ。
登場人物は、ゆるく、だんだんだしてゆくこと
2・3人がメインキャラだということが注意するべき点でしょう
そういう私も、1稿かくときはこの原則からはみ出してしまってますけれど… 汗
呼び名 ドラキュラ パプヌス
特徴 1年生の実習や2年生の盗賊総論を担当している教師。
見た目は、寝不足によるクマや青白い肌から世間でドラキュラと言われている。
説明中に居眠りしていたり、隣の人と喋っている姿を目にした時の先生の顔は、
ものすごく威圧感をただよわせているので、生徒達には畏怖されている。
呼び名 早業のスピー
特徴 彼の自慢な俊敏力で警報の破壊や誤作動させることが得意。
ドラッチェ先輩を父、ストロング先輩を母とすれば、
セル先輩は、兄ようなものだとマロックは密かに思っている。
呼び名 重力のグレイ
特徴 かなり大柄な体型では、あるけれど骨董品など重たい物でも軽々と運ぶ筋力を持つ。
アメリカンフットボールやラグビーのようにタックルして警察官達を気絶させるのが得意。
また、鼻が良く利き、一度嗅いだ匂いを元に調理して見せたり、匂いの原因を発見する特技を持っている。
呼び名 ファントムキッド
特徴 あんまり多く語ることはないけれど、実は仲間思いで面倒見が良い。
実習では、マロック・ミュールやリリー・ポアを厳しく指導した先輩である。
女性の先輩に最も容姿や紳士的な態度でモテる。