Nicotto Town



骨盤が固まると「うつ」になる

タイトルのような噂があるようなので、調べてみたところ
集英社からの新刊の書籍に噂の元があることがわかりました。
著者は整体の会の主催者ということです。

問題の部分は
骨盤は「頑張る必要性」があるときにギュッと縮み、そうでなくなれば緩む。
それが、昨今では骨盤が緩みっぱなしの人が増えていて、あるときそれが「ロック」され、頑張ろうと思っても頑張れなくなる、つまり、「うつ」状態を迎えるのだという。

という話しらしいですね。

さて、ここで、媒体による主張の確かさについて

学会の雑誌
インターネット
書籍

の三つで比較してみると
この順番で信頼性が高いようです。

学会の雑誌は、専門家が内容を検証し、検証できないと叩かれるので(笑)
いい加減なことをかけないようになっています。

インターネットはダメだろうと思われ勝ちですが
発信元が信頼できる会社だったり
検証可能か記述だったりした場合信頼する価値があるでしょう。

書籍が一番信頼できると思われるかも知れませんが
その内容が誇大宣伝に該当する場合はチェックされますが
そうでないと、野放しです(笑)
内容の確かさは最低レベルと思ってよいでしょう。

本を読んではいないのですが
信頼できる情報には条件があるのです

一般的に信頼できる統計というと、サンプルの数が必要です。

うつ病の群とうつ病でない群それぞれについて
客観的な検証で分類を行い、
骨盤が固まっている確率が
サンプル数が3000ぐらいあり
うつ病群がそうでない群の1.4倍になります。

となれば、明確に関係があると評価してよいでしょう。

しかし、3000人ものうつ病患者をサンプルにできるのは、
精神科の医師以外には不可能ですね。

ところが、この書籍の著者は整体師なわけですよ。

整体師というのは、医師でもなければ、医療従事者でさえありません。
はっきりいって、医学に関してはシロウトです。

そのシロウトがどれほどのうつ病患者をサンプルにしえたのか・・・

ついでながら、「骨盤が固まる」ということも
客観的な検証は不可能と思ってよいでしょう。
足の動きや腰の動きからわかると言われるかもしれませんが
足や腰の動きは、非常に多くの要素が複雑に絡み合っていて
それだけで、骨盤がドウダと結論付けることには無理があります。

実際に、わたしもうつ病のお客様を担当させてもらっていますが
全身硬直していると言う感じで、体の柔らかさなどで
骨格の状態を判断するのは不可能と感じています。

それ以外の方法で、
生きている人のそこの組織がどのような状態になっているかというのは
解剖ができるわけでもなく、レントゲンやMRIやCTでも骨以外の組織が
どんな状態か判断することは非常に難しいものです。

それを医師でもなく、大学教授でもない、一介の整体師が断定するのは、
どうかと思います。

結論を言うと
書籍の内容に関して
参考意見と思って
あまり、深刻に考えないほうがいいというのが
わたしの意見です。

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2012/03/11 06:06
くらげさん、「ホンマでっか?」ですね(笑)
言葉で現されていないところに、けっこう真実が隠されているもんだと
驚かされます(爆)
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2012/03/10 21:19
斬新な見出しに釣られてみれば、
なるほど、冷静な視点と判断が必要というコトですね^^;

ホンマかいな?!の感覚を常に持ち続けるコトが必要なんですね♪
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2012/03/10 18:20
さっちゃん、どうも「活字」になると信じちゃうんですよね(笑)
こまったもんですよ。
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2012/03/10 17:43
ふむふむ、参考になります。
簡単に信じちゃいけませんね。。
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2012/03/10 08:37
Leoさん、「骨盤」「うつ」「ダイエット」という単語が出てくると、
注目を集められますものね(笑)
それで、自分の名前が売れればOKなのでしょう。
わたしも作ろうかな、いま流行りの「防災」を追加して
骨盤防災ダイエット・・・だめかな?
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2012/03/09 23:09
この件、私はwebのニュースで見まして、poki2さんの所へ「?」と書き込みに行ったのです。またトンデモな情報が跋扈してるな~と思いまして。 論理的な解説をありがとうございました。
情報の信頼性については、慎重に確認しないといけないですね。活字になったものは正しいと思いがちだけど、実際にはそうでもないわけで。根拠もなくいい加減なことを書き散らしたものもありますものね。気をつけないといけませんね。
最近、「骨盤ダイエット」とか骨盤がどーのこーのという健康法が流行ってるようなので、その流れなのかな、と。ま、そういう考え方もあるか、と言う程度に参考にしておきますです^ ^
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2012/03/09 14:30
くりにゃさん、日本ではどうも、骨盤が数センチも動くような説明をする人が多いようですが
成人の場合は最も動きの大きなところで、数ミリしか動きません。
これは、アメリカのドクターに教えてもらった情報なので、かなり精度は高いです。
骨盤に数センチの動きがあるという前提で「骨盤が固まる」というわけなので
その前提が間違っているので、その言葉には意味がないと思っていいでしょう。
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2012/03/09 14:22
ガバ1911さん、骨盤は寛骨と仙骨、尾骨から構成されていますが、
この仙骨は完全に融合してはおらず、一番上の仙椎は少しですが可動性があります。
しかし、仙骨と寛骨の結合は強固で、恥骨結節の結合も非常に強固なため
このブロックに動きがあることはありません。
おそらく、骨盤の柔軟な動きというのは、このブロックに対して
仙椎の1番と、腰椎、そして、股関節から先の関節の動きの滑らかさを言うのだと思います。
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2012/03/09 12:07
なるほど。
タイトル見て急いで飛んで参りましたが、気にしなくてよさそうですね。
ほっとしました♪
・・・・わたしの骨盤が固まってるのかどうか、不明ですが。。
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2012/03/09 11:11
なるほど、poki2さんが整体師でらっしゃるため、
理路整然と分かりやすい上、かなりの説得力がありますね。
うなってしまいました。
マラソンランナーは骨盤が柔軟に動くのが理想です。
自分はまだぎこちないので、もっと柔軟にしたいと思っています。



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