彼女のその宝石のような青さは、
そのまま砕け散ってしまいそうだった。
僕はその砕け散りそうな青さの
宝石のかけらを
拾いあつめるように彼女の頬をなでた。
16:36
その碧い宝石は言った。
「あのさ、話あるならいってくんないと……」
僕は不意にその彼女の手首...
いちはぜん、ぜんはいち。
彼女のその宝石のような青さは、
そのまま砕け散ってしまいそうだった。
僕はその砕け散りそうな青さの
宝石のかけらを
拾いあつめるように彼女の頬をなでた。
16:36
その碧い宝石は言った。
「あのさ、話あるならいってくんないと……」
僕は不意にその彼女の手首...
16:22
僕は紺碧の瞳をながめ込んでいた。
吸い込まれそうな、碧色の目
いたい気のない、青色の目
実際彼女は若干茶色がかった目をしている
ように見えた。
だが、そんなことはどうでもいい
夕闇の空に赤く照らされた琥珀色に映し出された
彼女のその瞳は、紺碧色に見えた。
抱きしめて締めつけた彼...
彼女は窓を眺めていた
この広い世界の片隅
白い窓枠に縁取られた窓をみつめ
はたから見つめ
ふと、ぼやく
「ねぇ、はなしってなに?」
彼女は絵に描いたようなロングヘアーで
弓のような長い腰をくんにゃりと曲げ、
前髪を気にしつつこちらをのぞき込む。
「いや、別に」
僕はそう答えた...
なんでもない世の中なのに、
なんかパッとしない
吹っ切れたい
でも うまくいかない
そんなとき
自由ってなんだっけ?