Nicotto Town


ふぉーすがともにあらんことを、あなたにも。


いちはぜん、ぜんはいち。

プロメテウスⅣ

待機していた“シールズ”隊員たちが、
撤収だ― という顔をしていた。

もちろん救出に行くことになるのだろうが、
海兵隊のハンヴィーがすでに現場に向かう
音がした。

隊長が、
「撤収するぞ」―

と告げた。

無線には、
「アルファチーム、“お荷物”...

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プロメテウスⅢ

ちょうど建物を地下から出ようと思った
その時、

3つ離れた建物に
ブラックホークがホバリングした。

表で怒鳴り声と
なにやら携帯電話で大声を出す声がする。

あわてて地下に滑り降りると、
さっきの隊員が本部に報告を入れていた。
「エコー、エコー。こちらアルファ攻撃隊。

ユニット77が狙われてい...

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プロメテウスⅡ

建物には血痕がなかった。
爆撃のときはおそらく誰もいなかったか、
建物の外だったのだろう。

半ポンド“誘導爆弾”で破壊された
この建物の屋根は、

くっきり10㎝円の穴が空いていた。
秘密作戦用の、精密誘導爆弾である。

UAV“無人偵察機”から投下...

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プロメテウスⅠ

スルスルとロープを伝う音が、
暗闇のネズミを追い払った。

イラク某地の市街地にある、
この古びた用水路は

たびたび潜入捜査に使われてきたものだ。

今回の任務は、書類の回収。

背後では、海軍シールズの部隊員が
1.7m後ろで退屈そうな顔をしていた。

アルファ攻撃隊の部隊員8名は、
私&ldq...

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オスカー・ブラッドレー博士の記し書き 8

ドーーン。

森のはずれにある、
開けた場所で銃の音は響いた。

たまの休暇に銃の試し撃ちである。

こういうのも悪くないが、
黙って見守ることにした。

知人で友人のロジャーは、
引き金を引くタイミングでちょっと間合いを
作っては、

その静寂が銃声にはじけるのを
楽しんでいた。

彼が銃が好きと...

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