プロットを書くにあたって。
重要なのは、リアリティです。
単に、リアリティとは
個人の提供する臨場感を意味します。
なので、まず作者側が小説を書くにあたって
強い臨場感を持つ必要があるのです。
*臨場感とは、その情報場の
リアリティの強さです。
小説・映画に夢中になる、
お尻の感...
いちはぜん、ぜんはいち。
プロットを書くにあたって。
重要なのは、リアリティです。
単に、リアリティとは
個人の提供する臨場感を意味します。
なので、まず作者側が小説を書くにあたって
強い臨場感を持つ必要があるのです。
*臨場感とは、その情報場の
リアリティの強さです。
小説・映画に夢中になる、
お尻の感...
ここ、ポルトガルの首都リスボンでは
斜陽になることも珍しくはなかったが、
民は勤しんで生活していた。
猫もその一部。
裏通りに行くと猫の鳴く声が
にゃぁにゃぁ聞こえる。
先月はマリアおばさんに
魚の煮付け鍋一杯もらったとか
漁師のフィリオおじさんが
捕ってきた魚かご一杯くれた、とか...
この鐘楼から見下ろす街は
いつもさびれていた。
だが反面穏やかだった。
私はこの街が好きた。
用水路も、雨どいも
6月12日
天気は雨
折しもの雨で
街は水びだしだった。
鳥の雛も歩くのも危うい
母鳥についておいで
と言われて
家の軒先にでも避難するのだろう。
下の連中...
「はい、出来ました」
彼は言う。
言えばなんでもやってくれる。
だが、それもお手伝いの範囲だ。
「こういう天気の日は、紅茶は2分ぐらいが
ベストなのですよ。
あまり長いと、気分が廃れます」
上品だな。
彼はいつもそうだ。
こういうセリフも、かなりおどけているのだ。
外見では分から...
食料輸送の任務は、退屈だった。
はなから期待してなかったが、
疫病がうつる可能性も考えると
笑いごとじゃなかった。
あの上官はよくも平気だ。
俺ならこんなのには耐えられない。
とっとと投げ出す。
任務?知ったこっちゃないね。
食料を下すのを手伝ってりゃいいだけだ。
俺の仕事は、帆の...