Nicotto Town


ふぉーすがともにあらんことを、あなたにも。


いちはぜん、ぜんはいち。

マルケス・デミストリス-市民

フランクフルトでは、

今日も直接民主制の是非が問われていた。

この問いが愚問に終わるのはわかっている。

だが、いつかこの花が咲くことも分かっている。

全員が、だ―――。


民会に諮られたのは、地元から議会に人を派遣すること。

ここフランクフルトでも、民意は反映されていない。


戦争だの...

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マルケス・デミストリス-渇望

ここ、ライプツィヒでは

今日も民が貧困にあえいでいる。


教会にはいつも大勢の人が押し寄せていた。

私は、ここの教会の者ではない。

となりの町からこの町にやってきた者だ。


お布施だの、献上品は後を絶たない。

こう貧困になるにつれ、献上が増えるのだから
不思議でならない。

知ってるか、...

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マルケス・デミストリス-対峙

ハンブルグ港には今日も人だかりが出来ている。

英国の食料輸送船が入港する日だった。

神聖ローマの支配が終わるころ、

食糧危機はやってきた。


リューベックからの食料が途絶えたのである。

対外領土以外の食料は、

全部国内で消費される。


となると、農民の食べ物はない。

ブルボン家の支配...

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ウェル・ジャミン・フランクリン

大統領……電話です―――

せわしく秘書が告げる。

あぁ……―――


戦争は開始された―――。


疑いの歴史

「テロはイラクによるものだ―――」

「大統領が攻撃の意思を表明―――」


「911の事件は―――」

「テロ被害者の話です...

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クロップド・クロムウェル

机の上には羊皮紙

机の上には束

机の上には雑貨の山

「あぁ、置いていきたまえ」

私は、せかせかと入室する親衛隊に告げた。

手伝いはあいにく切らしていた。

私がやるしかない。

「それも置いていきたまえ」

「あぁ、それからそれも」


机の上には「難題」が山積みだった。

城門下では農民...

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