Nicotto Town


ふぉーすがともにあらんことを、あなたにも。


いちはぜん、ぜんはいち。

砂漠のキャラバン

砂漠の中をキャラバンが、

ゆっくりのっそりと歩いていた……。

“クソ”遅い……。

まぁ、この砂漠だから
しょうがないが……。

少し遠くでは、ベドウィンが
“お茶&rdquo...

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ノルマンディシナ:Ⅲ

明くる朝、

俺はベットの上だった。

こんなんで寝れるなんてありがたい。

そう言おうと思った瞬間、

穴を掘らされに外に担ぎ出されるチェーホフが

目に入った。

まぁ……大丈夫か。

懐中時計をまさぐって探し、

毛布を脇に避けた。

懐中時計は冷たい。

&ldq...

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ノルマンディシナ:Ⅱ

今何時だよ……


向こうに配給の台車が見える。

ちょっとかっぱら…… っと思ったが

止めとこう。

チェーホフはさっきの上官(か?)に
抱き起されて、

兵舎に運ばれる最中だった。

俺も立たないとな。

一瞬足に力が入らなかったが、

...

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ノルマンディシナ

チェーホフは座り込んでタバコを吸っていた。

あちらのほうでは、民会をやっている。

このクソ寒いウクライナの国境というのに、

住民はのんきにタバコを吸いながら民会をしている。

「クソッ!」

チェーホフが不意に吐き捨てた。

「どうしたんだ」

俺は聞いた。

「いや。べつに」

チェーホフは...

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Anastasia:Ⅱ

2日目―――

船員がハンガー・セイル

(レリー・スプリットの後ろにある小さめの帆)の手入れを

終えたころ、

ようやく岸に上がるための船の準備が整った。

艦長がGO サインを出す。

艦長(実はもどき)以下数人の水夫が

岸に向かってゆっくりと漕ぎ出す。

こちら側は同様の船を他にも2隻出し...

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