島担当からは今年も逃れられないようで。
伊豆大島に行ってきました。
椿の花ってあんまり好きじゃなかったけど、キレイだなぁと思った。
あとは濃霧で何も見えなかった。
そんな大島ツアーでした。

まず大島渡る前に、乗船所から電話が来たのねー。
「今日は波が高いので条件付き運航です」って。
北海道の離島では条件付きってないから、伊豆大島にあるのはちょっとびっくりした。
こっちじゃもう欠航か運航かの２択で、それも波の高さが５ｍ未満は運航ってハッキリ決まってるからねー。
どうやら伊豆大島までの海上はずっと携帯電話が通じるので、そうやって途中で判断したりできるらしい。
ずっと圏外の北海道の海でそんなことやったら大パニックになっちゃうもんね。
それでも条件付き自体は空港ではしょっちゅうだから、まだ慣れてるから良かったんだけど。
その条件が、
「大島まで行って着岸できなければ引き返します、引き返す港は館山か下田」
って言われてもっとびっくりした。
館山～下田って、結構距離あるし混んでて時間もかかるよねぇ？サラっと言ってくれちゃってるけど。
バス回送させても間に合わないー。
伊豆の人のやることはなかなか豪快です。さすが島。

…と思っていたけど、よく考えてみたら北海道ってもっとひどいよね。
「旭川空港に着陸できなければ、新千歳か女満別、もしくは羽田に引き返す」とか普通に言われるもんね。
千歳ならまだしも、女満別ってJRの最終が１７時台のはず。
１８時頃フライトの最終便でこんなこと言われたら、翌朝６時まで野宿しろって言われてるのと同義なんだよねー。

話が逸れた。
この電話、シャワー浴びてる最中にかかってきたから、カーテン開けたままの部屋に素っ裸で戻りました。
人は知らない土地だと開放的になれる。

結果的には問題なく渡れたわけよ。海上半分ぐらいまで行ったところで条件解除になった。
港に着いたらドライバーさんが待っててくれた。
そして乗船所のスタッフも待ってて、帰りのチケット全部回収された。
観光してる間にチェックしとくんだって。
ってちょっと待って、控えとかないの？もう支払済んでるのに何の証明もなくチケットだけ没収されるの？
さすが島。アバウト。

このドライバーさんがかなりすごい。
ガイドはいないから案内のテープがあるんだけど、それだけじゃ不足らしく、マイク使ってしゃべるしゃべる。
ヘッドフォン型のマイクを右手に、なぜか普通のガイド用マイクを左手に、二刀流でしゃべる。
しゃべりながら、もちろん運転もしながら、後ろのお客様に椿油を回してみたり、写真を見せてみたり。
片手運転どんと来ーい。あれ、たまに両手離してないですか？
…というのも、大島を走ってるバスって今１社だけなんだって。
全部無線で繋がってるから、すれ違えないような狭い道では必ず片方が待ってるし、もちろん道路のどこに起伏やカーブがあるかなんて完璧に頭に入ってる。
こんなことしてても危険は全然ないの。さすが島。

道端にもいっぱい椿が咲いてたし、あとはやっぱり大島自然公園の椿はすごかった。
たくさんの色で、たくさんの品種で。
開花期に合わせて植えてたり、色ごとにまとめて植えてたり。
中でも一番気に入ったのは、椿の資料館。
ウチの茶の間と和室を合わせたぐらいの狭い展示館なんだけど、椿の一輪挿しがずらーっと並べられてて、品種による特徴が一目でわかるようになってるの。
椿って一口に言うけどこんなに品種があって、それも全然違う特色持ってるんだなぁって、素人のアタシでも簡単にわかる工夫がおもしろかった。
誰かこれの桜バージョン作ってくれないかなぁ。ソメイヨシノとエゾヤマザクラしか見分けつかないの、勉強したい。
大島自然公園の椿は４５０種、８７００本だそうです。さすが島。椿の島。

ゴハンもおいしかったです。鮎の塩焼きとか、明日葉の天ぷらとか。さすが島。

乗船所へ戻ると、抽選会をしてました。
祭り期間だけらしいんだけど、観光スポットを３つ回ってスタンプを集めておくと、無料で抽選会に参加できるのねー。
椿油とか天然塩とか当たるらしい。
そして参加賞に飴って書いてあったから、小さな飴の１袋でも当たるのかと思ってたら、なんと飴１粒でした。
さすが島。お客様をがっかりさせないように、気持の１粒が大事よね。

そんなこんなで大島ツアーは前半戦が終了。
後半は河津とか水戸とか熱海とかそこら辺。
その辺は何度か行ったことがあるし、また余裕があったら書こうっと。
書いてみてから気づいたけど、結構久々の旅日記だったのねー。