Nicotto Town


陽猫のいろいろ


悲観的な気分になっている日本人

世界的な金融危機の中、日本は、相対的に見て影響は少ない。

実はそのことが、逆に、日本人を悲観的にさせているのではないか、と私は見ている。

というのも、過去を振り返ってみても、本当に危機的状況にある時は、日本人は悲観的になどなる余裕もなく、復興の為に力を発揮している、という事実があるからだ。

米国発の金融危機。それによって、
株価を見れば、自分たちには非がないのに、勝手に評価が下げられ、
売れるはずだった商品は、行き場を失い、売上予測は大幅に下方修正せざるをえない状況だ。
何か手を打とうにも、今の状況では、輸出関係は自らの努力でどうにかなるようなレベルではない。なので国としての対策に期待するしかないのだが、その肝心の国会はといえば、野党は協力を拒み、火事場泥棒のように政権奪取を図る始末だ。

マスメディアは、内閣や首相のアラ捜しに忙しく、国際会議のニュースでは、肝心の日本が出した声明内容は放送せず、首相がどれだけ言い間違いをしたかという話だけなのだから、呆れてモノも言えない。
そうやって、面白おかしい話しか放送しない、マスメディアの怠慢によって、
日本政府のやっていることを一番知らないのは、日本国民だという皮肉な結果になっている。

日本国民の耳に入るのは、景気が徐々に悪くなっている情報だけで、その対策案や効果のほどは、さっぱり入ってこないのだから、そりゃ、悲観的な気分になるな、という方が無理だろう。

これが、もっと危機的状況であるならば、皆の努力が肌で感じられ、悲観的になる暇があれば、もっとすることがあると考えられるのだろうけれど、まだ、本当には困っていないという状況と、緩慢とした不景気情報によって、気分だけが先行してしまっているのだ。

空気を読み、空気に染まることが、人間関係を円滑にすると考えるのが日本人の国民性なのだけれど、国民皆が景気回復を願っている今の状況で、逆作用する言動にしかならない事にまで染まらなくてもいいのではないかと私は考える。

--------------------------引用開始
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200901/2009012900529&rel=y&g=int
金融危機、日本人が最も悲観的=政治不信が色濃く-17カ国調査
 「金融危機の影響は相対的に小さいはずなのに、日本人が先行きに最も悲観的」-。日本リサーチセンター(東京)など17カ国の民間機関が各国で一斉に行った調査で、こんな結果が明らかになった。政府の対応への不満が色濃く出ており、同社は「国民性に加え、政治不信が背景にあるようだ」と分析している。
 調査は昨年11~12月(日本は11月20~26日)、日米欧やロシア、中国、インドなど計17カ国で実施。電話やインターネットを使って質問し、約1万4600人(同1040人)から有効回答を得た。
 それによると、「今後3カ月で経済が良くなる」と回答したのは、日本ではわずか2%で、金融危機で深刻な打撃を受けた英国と並び最低。インドが39%と最も楽観的で、危機の震源である米国も上から5番目の14%と相対的に高かった。逆に「悪くなる」と答えた日本人は英国(78%)に次ぐ70%に達した。
 また、「今後1年で世帯収入が増える」と考えている日本人も11%と、下から3番目。通貨ウォンが急落した韓国(6%)、国際通貨基金(IMF)の支援を受けるアイスランド(9%)を辛うじて上回った。
 一方、金融危機後の政府の対応について10段階評価を求めたところ、日本は平均3.0点と最下位。追加経済対策を盛り込んだ2008年度第2次補正予算案の提出先送りへの不満などが背景にあるとみられる。中国が7.0点と最も高かった。(2009/01/29-14:41)
--------------------------ここまで

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2009/02/18 13:22
こんにちは、詩蘭さん。コメントありがとうございます。
それぞれのペースがありますので、気にしないで下さいね。

>>同じような業種、職種で再就職先を探そうとすれば、狭き門のなるのは当然
>ですが、それを、システム的には当然だから、と言って、
>労働者の自己責任に帰してしまうことは、それも政治の無力の欺瞞的正当化に過ぎなくなってしまうわけで、
>そういって済ますわけには行かないでしょう。
ココなんですよね。詩蘭さんと私の相違点は。
基本わたしは、資本主義社会に生きる以上は、企業の創業や倒産、労働者の職探しまで、自己責任だと考え
ています。
日本は、全ての労働者に対して、労働の自由を認めていますし、労働の義務を課していますが、だからと言っ
て、労働者の希望職種への斡旋までは、政府の責任ではありません。

今、政府が失業者に対して、職の斡旋をしているのは、政府に職の斡旋義務があるからというわけではなく、
日本に基本的人権の定めがあるからです。
政府は、失業者に対して、失業保険や、最低限度の社会生活が送れるように生活保護などのお金を支給し
ていますが、これらは、労働者から納税されたお金から出ています。
だから、支出ばかり増えていては、財政が破綻してしまいますので、その収支バランスを取り戻す為に、
失業者に対して、職の斡旋をしているのです。

失業者が先天的または後天的能力によって、特定の職種にしかつけないのであれば、それはそれで別の話
ですが、多くの場合、能力的には他の職でも問題はないのにも関わらず、本人の希望によって、労働の義務
を遂行していないのが現状です。

それを、職をなくした、生活できなくなったと、大々的に報じて、同情を集めている状況をもって、
政府の無力の欺瞞だとするのは、私には、おかしな言い分だと思います。
いったい、本人の努力はどこに行ったのでしょうか?
労働義務の放棄に対して、なんら、ペナルティーが科せられないのは何故でしょうか?
それらの全てが、『同情心』という一見高尚な心理状態に持ち込むことによって、他の労働者の
納税搾取を許す状況になっているのだ、という指摘はどこからも出ていません。
そのような指摘は、「かわいそうだ」という一言によって、封殺されてしまうからです。

自由の行使によって、義務の放棄を許してはいけないと、私は考えます。
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2009/02/17 17:40
丁寧にお応えいただきながら、お応え遅れて申しわけありません。
おっしゃること、理解できます。でも、おっしゃられたように納得はできませんw
しかし、このような小さな場で、陽猫さんの出された奥行きあるお話の深部にまで十分語り合うことは困難でしょうし、詩蘭にも、このような場で巧く語りきれる専門的な下地もありませんので、一言だけ。

>世界不況だから政治の問題だ

という大鉈で切るつもりはありません。今日のグローバル資本主義は、政治も経済も文化(陽猫さんがクローズアップされるメディア効果も含め)も複雑に絡み合っていることは、言うまでもないことですし、古臭い「大きな政府vs小さな政府」などという抽象的な議論も無意味でしょう。そこで、

>市場原理を崩壊させない程度の介入

という問題にしても、まずこの「程度」が、どれほどのものか、
これも市場原理だけで一義的に解を出すことは不可能ですね。
かつての大恐慌の祭は、市場合理を優先する立場からは社会主義的とさえ揶揄されもしたケインズ政策が選択され、ニューディールから戦争経済にまで展開し、結果的に第二次大戦後のアメリカの黄金時代を迎えましたが、
今日の状況は、当時よりさらに複雑でしょうし。

市場の見えない神の手の力はひどく複雑怪奇で、今日では入力と出力との間の再帰性ループも一国経済では済まないし、メディアのアナウンス効果も一方的なものでなく確率関数的かつ多形的なものであることは選挙前報道の帰結を見ても明らかです。
そして、リストラや就職難の問題は、そうしたシステムのリソースそのものを失ってしまう可能性があるがゆえに、
市場システムへの大胆な政治介入が要されねばならない、ということを言いたかったのです。

ただし、
>同じような業種、職種で再就職先を探そうとすれば、狭き門のなるのは当然

ですが、それを、システム的には当然だから、と言って、
労働者の自己責任に帰してしまうことは、それも政治の無力の欺瞞的正当化に過ぎなくなってしまうわけで、
そういって済ますわけには行かないでしょう。

こうした状況下における経済システムへの政治介入に関しては思うところも色々ありますが、それはいずれまた。

なお、下の、馬場さんに対するコメントは、ほとんど全面的に賛成ですw
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2009/02/08 12:26
こんにちは、馬場進さん。コメントありがとうございます。

>バイアメリカン政策! どう思いますか? 
米国が保護貿易に突っ走れば、世界不況は長引くと思いますよ。
大恐慌という前例もありますし、世界貿易機関(WTO)の政府調達
協定違反にも値するでしょうし、去年の金融サミット合意にもそって
いない政策だと思います。
だから、日本を含め先進各国が黙っているわけはないなぁと思って
いたら、案の定、突き上げられてましたね。
だから、とりあえず、米国法案は修正の動きにはなったようですね。
とはいえ、金融危機を引き起こした米国ですから、油断は禁物とい
うことで、まだまだ、各国の攻撃は緩まないだろうなと思います。

それで、個人的にどう思うかですが、
米国経済を活性化させなければ、世界のよいお客さんにはなって
くれないので、米国が国内需要を活性化させて経済を立て直すと
いう方向は、当面としては、アリなんじゃないかなぁと思っています。
なので、世界経済を見据えて、期間限定での景気対策法案ならば、◎。
米国経済重視での景気対策法案なら、×。
という見方をしています。


>忘れてました。 もう一つ、ホンダのハイブリット車(200万切った)、
>あなたなら買いますか?
うーん、選択肢のある今の状況では、買わないと思います。

>そもそも、車が売れなくなった真の原因は、車検制度の緩和です。
ええ、それも原因の一つではあるとは思います。
でも私は、他にも要因はあると思っています。
中古車の流通システムが良くなったことも、挙げられるんじゃないでしょうか。
新車は高いですし、日本の中古車は極端に見劣りするほど悪いわけでは
ないですし、労働者の給料だって頭打ちの状況ですし、、、
そうすると、トータル数値的に、今は、中古車の方が軍配が上がっている
んですよね。
後、日本の車所有率からいって、黙ってても売れるような状況ではないで
すから、車業界も、新たな販売戦略を考え出さなければならない時期に来
ているんだと思いますよ。

今、車産業の国内需要を増やそうとするのであれば、新車を買った方が
お得であると言うような政策が必要でしょうね。
例えば、今はエコには力を入れている状況ですので、エコカーを購入、
維持した方が、”トータルコツとが安い”と考えるような法案ですね。
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2009/02/08 03:09
  忘れてました。 もう一つ、ホンダのハイブリット車(200万切った)、あなたなら買いますか?
私は買わない! タダでも買わない! 中途半端はもうこりごり!
  そもそも、車が売れなくなった真の原因は、車検制度の緩和です。 私はすでに今の車に25年以上乗ってます。 あの諸悪の根源のような法律が売れなくなった真の原因です。違いますか? 車検が1年おきと2年おきではえらい違いです、1年おきだったらとうに3,4台目になっていたでしょう。 車検は1回当たり20万前後かかります。これは大きいですよね!詳しく調べてないですが自動車産業の売り上げが落ち始めたのもおそらくこの法律の成立したあたりかと!日本の政治家はどうしてこうバカばっかりなんでしょう。
  そもそも1年車検でもだれも文句は言わなかったのに、わざわざ余計な事をして! ひょっとして、自動車業界が要請したのでは? だとしたら、自業自得で、馬鹿としか言えない。 あのトヨタが???
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2009/02/08 02:51
  バイアメリカン政策! どう思いますか? 私は1月20日のオバマさんの就任演説後、黒岩泰(マーケットバンク ゼネラルマネージャー)と言うアナリストのセミナーで知っていました。(1月23日) ところがこんなに遅くなって世間が騒いでいることにびっくりです。すでに半月も過ぎている。 初めはホントかなと話半分に聞き流していたのですが今になってみると見事にあったていて怖いです。オバマさんはどうやってこれを止めるのでしょうか、2月13日のG7 ! 必ず、世界各国から非難されるでしょうが、歴史的な事が起こるのでしょうか? 
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2009/02/06 10:48
こんにちは、BIRDMANさん。続きの最後です。
>麻生さんも自分の政策が正しいと思うなら、選挙で正々堂々と戦えばいいと思うんだけどねー。
>「この危機に対して、自民党の政策と民主党の政策とどちらが正しいか、それを今問いたい!」って。
>それをやれるなら、逆に自民に勝機はあるんだよ。
私たち国民の側が、キチンと物事を捉えられるのであれば、それは正しい意見だと私も思います。

ですが、残念ながら、1票を投じる多くの国民は、雰囲気で流されます。
なので、小泉氏のように、その雰囲気を作り出せるだけの、秘策を自民党が出せない限り、総選挙での結果は見えているでしょうね。
それをもって、自民党も政局なんだ、と非難されるお気持ちは分からなくもないのですが、、、
私は、今年度予算も決まらない今の時期に、選挙に打って出るというのは、政権を投げ出すということと、大差はないと考えます。
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2009/02/06 10:45
こんにちは、BIRDMANさん。続きです。
>つまり、それが国民主権の下での錦の御旗なんだよ、それを今の政府は持ってない。
>だからいちいち改革にケチをつけられるw
野党やマスメディアが根拠にし、現政府の一番の弱みだといわれるのは、一理ある意見だとは思います。
だからこそ、野党やマスメディアは事ある毎に、「解散総選挙」と口にするのだと思います。
ですが、今、解散総選挙するのは、問題があると私は考えます。
民主党は、2大政党を謳いました。
参議院の選挙では、多くの人が自民党の鞘当で民主党に投票しました。
結果は、どうなりました?
国会審議は遅々として進まず、短期間で、二度も総理が辞職せざるを得ない事態になりましたよね。

私は、衆議院と参議院の多数政党が違うから、「ねじれ」とするのは誤りだと考えます。
もともと衆議院は、政局に左右されるから、それをもって良しとしない為に、参議院があるのです。
その本質もわきまえず、別名「良識の府」と呼ばれる参議院まで、民主党が政局の為に使用しているからこそ、「ねじれ国会」と、なってしまっているのです。

そういう状況を、残念ながら、多くの国民は意識していません。ただ、自民党が不甲斐ないという感覚のようです。
その鬱屈感を、打開したくて安易に、「自民党以外に入れればよい。死に票にしたくないから民主党にいれよう。」
そういう意識が蔓延している現在の状況では、選挙をやっても、日本は変わらないどころか、駄目になってしまいます。
それが、『民意』の恐ろしさだと私は考えます。

続きます。
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2009/02/06 10:43
こんにちは、BIRDMANさん。コメントありがとうございます。
>企業赤字にせよ、派遣切りやリストラにせよ、数字がはっきり出ている以上、気分的なものとはいえないんじゃない
>かなー。
誤解を恐れずに言わせてもらえるのであれば、
企業が経営不振を景気のせいにして対策から逃げているのであれば、それは、やはり気分の問題だと考えます。
主要海外需要が壊滅的なのは事実でも、国内需要は、まだ開発の余地はあります。
事実、その発想によって、業績を上げている企業もあるのですから、企業の経営手腕のツケを政府に求めるのは資本市場から考えて、ちょっと問題があると思います。

>あと悲観気分を後押ししてるものとして、システム的な行き詰まりもあると思う。
同感です。
システム的な行き詰まりは、確かにあると思います。
明確に、社会構成が変わって来ていますので、システム転換期にあるのだと思います。

>日本の今の社会システムは単線的で再チャレンジの機会がない。公的なセーフティーネット自体が
>ほとんど存在しないしね。それが社会の絶望感を助長してる。自殺者3万人社会だし…。
>その弱点が金融危機で一気に吹き出した形なんじゃないかな。
日本での”再チャレンジの機会がない”のは、私たち国民側の問題なんじゃないかと考えています。
だから、公的なセーフティーネットを作るにしても、ただ、諸外国にあるようなシステムをいれれば良いって話じゃないんじゃないか、と考えています。
すみません、まだ調べが足りないのでうまく言えないのですが、今、私はそう考えています。

>この危機はチャンスでもあるし、今後の社会のあり方を考える上で、大事な岐路だと思うので。
大事な岐路であることは確かだと私も思います。
ただ、大きな問題があります。
私たちの側が、どうすべきなのかという案がばらばら何ですよね^^;
今、騒がれている社会保障にしても、今までどおり、低負担低保障にするのか、
麻生政権が掲げる、中負担中保証にするのか、
最近マスメディアが持ち上げている、高負担平等保障にするのか、
どれをとっても一長一短あります。
その一長一短を全て理解した上で選択できるほど、私たち側の要望は定まっていないじゃないですし、また、
それを選挙で!というにも、国会議員の間でさえも、あまりにも議論がなされていないと考えます。

続きます
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2009/02/06 10:37
こんにちは、☆☽いくじろうさん。コメントありがとうございます。
>厄介なのは、マスコミ及び野党はよりいっそうの景気後退を期待していることだな。
ええ、そうなんですよね。
そうすれば、手立てが打てないからだと政府を攻められるからだ、という利己的な考えが腹立たしいです。

>そんなマスコミこそ、未曾有の危機にさらされているぅ。
マスメディアこそ、構造改革を行って欲しいですよね。
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2009/02/06 10:37
こんにちは、グッディさん。コメントありがとうございます。
>すみません、安易にレスしてしまいました。
>円高で会社が苦しい、というのが念頭にあるので・・・
いえ、海外との取引をしている会社にとっては、円高は大問題だと思います。
早く、他国の紙幣信用が高まると良いのですが。まだ、有効な手立てがないようですものね。
もっと日本政府の支持率が高ければ、円高市場を緩和させる為に、『政府紙幣』発言をブラフとして利用できるんじゃないかとも思うのですが、なかなか、うまくはいきませんね。
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2009/02/06 10:36
こんにちは、Licaさん。コメントありがとうございます。
>コメントは初ですが、いつも陽猫さんのブログ興味深く読ませて頂いてます。
ありがとうございます。

>自分は、ここ数年仕事で上手くいってないトコロに マスコミのネガネガでメンタル面やられてしまいましたよ;;
お気持ちお察しします。
テレビで大々的に「イジメ」を見せられるのは堪りませんよね。
嬉々として見ていられる人の多さに、私は、イジメ問題の本質を見たような気がしています。
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2009/02/06 10:36
こんにちは、詩蘭さん。コメントありがとうございます。
>具体的で実質的な次元では、
>気分だけ先行、とは、けっして言えない状況、と言うべきではないでしょうか。
これから私の言おうとする事は、もしかしたら、詩蘭さんには納得できない事かもしれないのですが、、、

資本主義市場において、会社が、景気に左右されて、倒産の憂き目にあうということは、当然ありうるリスクです。
(派遣切りが問題となったのは、契約期間中なのに切られた事にあるからで、派遣先である会社側が、契約更新しないというのは、派遣契約を行う上では当然ありうるリスクです。
下請け会社は、親会社からの仕事一辺倒であるかぎり、親会社が経営不振に陥れば、仕事が無くなるというのも、これもまた当然ありうるリスクです。
市場動向によって、会社が経営不振になり、リストラの憂き目にあってしまったのであれば、同じような業種、職種で再就職先を探そうとすれば、狭き門のなるのは当然です。
若い人達の就職難も、探している就職口に職種の偏りがあることは、「自由」の精神のもと、問題にすらされません)

それでも、政治の介入が叫ばれるのは、「世界金融危機」は、市場原理では対応できない事態だからです。
とはいえ、政治の介入によって全ての企業や労働者を救うわけではありません。
あくまでも、市場原理を崩壊させない程度の介入なのです。
以前、バブル崩壊時に中小零細企業を救おうと、政府が貸付金の保証人になる方法をとりましたが、黒字倒産を避ける為に借りた会社には有効でしたが、経営不振によって借りた会社の多くは経営建て直しは出来ませんでした。
その結果を踏まえて、今回は、黒字倒産を防ぐという目的を定めて方策を採ったのです。

もし、詩蘭さんが、資本主義市場自体に問題意識を持たれているのでしたら、現状はともかく、未来構想での政治の問題になりえると考えます。
しかし、世界不況だから政治の問題だとされるのであれば、それは、、、申し訳ないのですが、安易な責任転嫁なのではないか、と私は考えます。

追加コメントへのレスですが、
詩蘭さんが「経済的に弱い立場の人たち」と想定されている人達が、具体的にどのような人達なのか教えていただけますか?よろしくお願いします
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2009/02/06 10:31
こんにちは、かぺるさん。コメントありがとうございます。
>一通り読みました。よく調べてるし、面白いね。
ありがとうございます。

>国内外問わず、票田だとか、派閥、宗教的な絡みのある裏事情も調べると、もっと話が広がるかも?
ええ、もっと情報を集めなければならないとは思っています。
ただ、今まで不勉強だった分、なかなか手が回らないんですよね。
いろいろな所を見るようにしているのですが、情報精査が難しいです。
もしよろしければ、勉強になるような所を紹介していただけると、ありがたいです。
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2009/02/05 03:40
昨日のコメントに、一点追加します。

BIRDMANさんも言われた

>悲観的な気分に染まらずに、対策をしっかりやれっていう点は同感だけどねー(^_^)/
その対策が現状では後手後手だし、場当たり的でバラバラなんだよね…。

この点、これが陽猫さんの日記が示唆しているだろう、
心的態勢の負の連鎖を累進させてしまうのは最悪という、
その点は、まったく同感です。
ただ、経済的に弱い立場の人たちには選択肢がまったく絶たれてしまうような危機が、すでにあることは、
気分の問題でなく、
今、なにより先に対処せねばならない現実的問題として、
もっともっと強く政治に要求すべき問題でしょう。
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2009/02/05 01:27
うーん、オイラはむしろ政治の危機認識は甘いと思うよ。
企業赤字にせよ、派遣切りやリストラにせよ、数字がはっきり出ている以上、気分的なものとはいえないんじゃないかなー。

あと悲観気分を後押ししてるものとして、システム的な行き詰まりもあると思う。
日本の今の社会システムは単線的で再チャレンジの機会がない。公的なセーフティーネット自体がほとんど存在しないしね。それが社会の絶望感を助長してる。自殺者3万人社会だし…。
その弱点が金融危機で一気に吹き出した形なんじゃないかな。

加えて、高齢化社会とか格差の拡大っていう日本の特殊事情に対して未だに有効な対策が打ててない。
それに対する失望や不安感も大きいんじゃないかなー。

悲観的な気分に染まらずに、対策をしっかりやれっていう点は同感だけどねー(^_^)/
その対策が現状では後手後手だし、場当たり的でバラバラなんだよね…。

自民でも民主でも大連立でもいいから、やはりここは選挙ではっきりパッケージとしての対策とビジョンを示して、それに沿って実行して欲しいと思う。
この危機はチャンスでもあるし、今後の社会のあり方を考える上で、大事な岐路だと思うので。

それに選挙で国民に直接選ばれた政府・政策であれば、その政策には絶対的な正当性があるし、公務員にせよ税制にせよ、改革は今よりもずっと容易になるしね。
マスコミだってそう簡単に批判は出来ないし、ねじれ国会だって民意を背景に押し切れる。
だって、それが主権者の直近の意志なんだからね。
つまり、それが国民主権の下での錦の御旗なんだよ、それを今の政府は持ってない。
だからいちいち改革にケチをつけられるw

麻生さんも自分の政策が正しいと思うなら、選挙で正々堂々と戦えばいいと思うんだけどねー。
「この危機に対して、自民党の政策と民主党の政策とどちらが正しいか、それを今問いたい!」って。
それをやれるなら、逆に自民に勝機はあるんだよ。
小泉さん時みたいにね。そういう本気度を国民は感じるから。

それが出来ない点に、やっぱなんだかんだで政局かよwっていう気がして萎えるんだよね。
自民党も民主党のこと言えないよ。
結局選挙で勝つ自信がないから選挙しないんでしょ…本当に国民のことなんて考えてるのかなー。
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2009/02/04 23:49
厄介なのは、マスコミ及び野党はよりいっそうの景気後退を
期待していることだな。

そんなマスコミこそ、未曾有の危機にさらされているぅ。
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2009/02/04 23:47
すみません、安易にレスしてしまいました。
円高で会社が苦しい、というのが念頭にあるので・・・
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2009/02/04 16:40
陽猫さんこんにちは
コメントは初ですが、いつも陽猫さんのブログ興味深く読ませて頂いてます。
ほんと、マスコミのネガネガキャンペーンと
陰湿なイジメのようなあら探し報道(特に政治関係)・・・嫌になってます
自分は、ここ数年仕事で上手くいってないトコロに マスコミのネガネガで
メンタル面やられてしまいましたよ;;
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2009/02/04 11:23
いつも緻密な情報整理でとても有益なページです。

ただ、今回の記事に関しては

>緩慢とした不景気情報によって、気分だけが先行

は、少し別の面があるように思います。
派遣切りをはじめ、リストラも、昨秋以降、急速に進行しているのは現実ですし、
詩蘭の周辺でも、明日の生活が危機的になっている方々が、少なからずいらっしゃいます。
若い人たちの就職難も、統計的にも急激に上昇していますし、
まして、リストラされた中高年層の再就職の困難や、
下請け業の方々の倒産など、
火急の危機が現実的に、急激に増大していますよね。

総体的な数量比較の次元では、
日本がまだ、グローバル環境での相対的な水準では余裕がある方だとしても、
具体的で実質的な次元では、
気分だけ先行、とは、けっして言えない状況、と言うべきではないでしょうか。
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2009/02/04 08:34
一通り読みました。よく調べてるし、面白いね。国内外問わず、票田だとか、
派閥、宗教的な絡みのある裏事情も調べると、もっと話が広がるかも?
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2009/02/03 23:41
こんにちは、グッディさん。コメントありがとうございます。
>悲観の理由は政治よりも円高に対する無力感じゃないかと思います。
(すみません、私も悲観理由が政治だと言っているつもりはないです)
日本国内事情だけを見るなら、円高ってそこまでの影響力があるとは、ちょっと
私には思えないんですよね。
今の状況は、そもそも商品を欲しがる(人)企業自体が激減してしまった事が、
先の見えない不安になっているのではないか、と思っています。
だから、円高は、ある意味、二次的要因じゃないんでしょうか?

(とはいえ、考え違いをしているかも、なので、もうちょっと説明が欲しいです)
アバター
2009/02/03 23:10
やっぱり国民性が大きいでしょうね。
イタリア人やブラジル人が悲観的になってるところは想像できません。

同感・・・と言いたいところですが、
悲観の理由は政治よりも円高に対する無力感じゃないかと思います。
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2009/02/03 22:50
こんにちは、馬場進さん。コメントありがとうございます。
>面白いです!
恐縮です。

>全く同感!
同じ考えの人がいると、心強いです。
皆が「やるべき事をやる」という意識さえ持てば、乗り越えられる状況なのだから
下ばかり見ないと腹を決めてしまえばいいのになぁと、思うんですよね。
アバター
2009/02/03 22:03
面白いです! 全く同感!




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