手話。
- カテゴリ:人生
- 2010/07/07 21:02:47
流罪が終わりました。
とあるイベントのために佐渡島に行ってた。
春も来たのに、夏も来てる添乗員って聞かないよー。
と思って行ったら、春に一緒にイベントやった東京の添乗員さんとまた会った。
ようするに佐渡への流罪って顔ぶれ決まってるってことなのね?
だから北海道地区にはアタシしかいないのね?
さて佐渡島とはあんまり関係ない話です。
実は今回の旅、聾唖のお客様がいらっしゃいました。
アタシは何度も会ったことのある常連さん。
正直なところ、出発前の心の声は「げぇ、めんどくさ」だった。
普段だったら一度言えば済むところ、全部紙に書いて説明しなきゃなんない。
他のお客様に30秒で済む話が、その方には5分かけなきゃならない。
まして乗り継ぎ時間の少ない船旅、万一はぐれでもしたら大声で呼んでも届かない。
イヤでイヤでしょうがなかった。
そんなアタシを助けてくれたのは、たった10才の女の子でした。
この子、元々難聴だったんだって。
最新式の補聴器と、長年の読唇術の訓練で、今ではほとんど不自由なく会話ができる子。
アタシとのその常連さんの間で通訳をしてくれるだけじゃない。
たらい舟に一緒に乗ったり、挙句ホテルの部屋まで一緒に泊まってあげていた。
感服したね。
だってその常連さん、もう60才くらいの方だよ。
アタシは五体満足であってさえ、よそのおばあちゃんと一緒に寝てあげようって思わなかったもん。
その子の保護者さんに聞いてみた。こんなに付き合ってもらってて大丈夫ですか?って。
返ってきた答えが、
「この子も難聴だったから、手話の通じる人と話せる嬉しさを知ってるんです」だった。
負けた、と思った。
アタシはお客様に楽しい思い出を作ってもらうためにお供してるのに、行く前からイヤだイヤだなんて何てこと考えてたんだろう。
そのあと、ちょっとだけ手話に挑戦してみた。女の子の助けを借りつつね。
そしたら思ったより簡単だった。
っていってもアタシの手話なんてすごく適当。全然正しい手話じゃないの。
聾唖の方って音に頼らない分、想像する力がアタシたちより格段に上なんだねー。
アタシが適当に屋根の形を作って、歩く素振りを見せただけで、「家まで帰る」っていう意味をちゃんと嗅ぎとってくれる。
会話ができたらすごくおもしろかった。全然めんどくさくなかった。
いつもの筆談では、アタシが一方的に伝えたいことだけを書いて渡していたから。
相手が何を言いたいのかな、これはどうやって表わしたら伝わるかな、って考えて会話するのがとっても楽しかったの。
筆記会話と違って、相手の表情を見ながらしゃべれるのも、すごく心が通い合った気がした。
実際はその方がアタシの拙い手話に付き合ってくれてただけなんだけどね。それでも嬉しかった。
今回の旅路で1番の思い出は、この方と一緒に旅をできたこと。
そしてこの女の子に大切なことを思い出させてもらったこと。
いつもの三日坊主にならないように、今の思いをずっとずっと覚えてられますように。
七夕のお願いごとにしようと思う。
ご褒美ですか。そうですね、いい戒めをもらった、ということですよね。
島流しも他の添乗員にとってはけっこう憧れなんだそうです。
行きたいと思ってもあまり行ける場所じゃないんだそうで。
そうか…文句ばっかり言ってちゃいけないのか…。流罪…。
素敵な経験しましたね!
アリンコさんの島流しの苦労に対して、仏様がご褒美をくれた!そんな気がします!
アリンコさんのブログは何時も、いいお話、面白いお話、多くて、凄く楽しんでます
ありがとう!
最後に「お姉さんみたいな人になりたい」と言われてお別れしました。
いつかこの世界で会えたらいいなー。
その頃アタシはお姉さんじゃなくてオバさんだけど。
ずーっと覚えていてください。
またどこかでこの女の子に会うかも。
ほんとにいい贈り物を頂きました。
しばさんも手話のできる方なんですかー。
音声でする会話とは違った言葉の選び方というか、頭の使い方が違う気がしてとってもおもしろかったです。
○specialさん
味はただの醤油せんべいですよ。笑
ちょっとゴージャスな気分を味わえるだけで。
(゜o、゜)
よかったですね。
手話は楽しいですよね。
何よりも通じ合えるのが嬉しいですね。
ただいまです。
話もいっぱいですが、モノのお土産もいっぱいですよー。
柿酎に柿ゼリー、金箔つきのおせんべい(何と1枚500円!)、トキのマスコットなどなど。
○びゅ~さん
普段TVのニュースなんかで手話を目にすることはあっても、手話対手話の会話を見たのは初めてでした。
失礼な言い方かもしれませんが、本当におもしろい言語ですね。手話って。
表情1つであれだけ豊かに感情を伝えるのって、簡単に真似できるものじゃないです。
まずは指文字から覚えてみようかな?
○紅子さん
あはは、じゃあ添い寝しましょうか。笑
寝言といびきと歯ぎしりの三段攻撃で寝れたもんじゃないと思いますが。
○☆ひかる☆さん
あぁぁ、いまやカラオケでも歌えない青いウサギ…。涙
ほんとに、聾唖の方と話す時だけに役立つんじゃなくて、自分の思考や表現が幅広くなるなぁと感じました。
でも、そうゆうのは知ってて損はないからがんばってぇ、役に立つことが
きっとくるから。。。
楽しそう壁|▽//)ゝテレテレ
なかなか普段,聞こえない人と会ったり話したりする機会ってないですよね~.
私は大学の頃は手話サークルで,2つめの職場も聴覚障害関係だったので,当時は
手話通訳とかいろんな介助なんかも結構できたんですが,今はそれとはあまり関係ない世界に来てしまったので,手話も以前ほどはできないです.やっぱり言葉って使わないとできなくなってきますよね~.
手話を習ってから私も日常生活での感情表現とかが豊かになりましたし,大切なのは細かい表現方法じゃなくて,伝えたいっていう気持ちなんですよね~.
口話(口の動きを読むこと)の訓練は,最近は技術が色々進歩してて,それなりの訓練を受けた子は,残った聴力と口話で相当コミュニケーションができますよね.その能力は見ていて本当にすごいと思います.
土産話もいっぱいだね。
(^^)