おーろら欠航。
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2009/02/17 21:38:41
「網走おーろら号と川湯ダイヤモンドダストパーティー」ツアー。
おーろら号は欠航。
ダイヤモンドダストパーティーは気温が高すぎて中止。
タイトル全滅です。笑っちゃうよねー。
まずおーろら号の方が朝から変だった。
確かに前日から吹雪・高波予報は出てたけど。
実際午後から網走行ってみたら言うほど天気も悪くないし、波も高くなかったのに。
なのに、朝8時の時点で電話が入って「本日全便欠航」。
アタシたちの予約は午後2時台の便。
普通なら、判断は出航1時間前までって決まってるのに。
こんな朝早くから終日欠航の連絡っておかしくない?
っていう話をドライバーとこっそりしてたの。
後からウトロから来たドライバーに聞いてみて、真実がわかった。
網走は何でもなかったのに、ウトロの朝が風速30mの強風だったんだって。
この時期、網走の沿岸に流氷がない時はウトロ方面に進路を取るのね。
それでビビったな、船長。笑
安全第一でいいんだけどね。どうせ青海だし。
さて、終日欠航が決まったのが午前8時。
でもさすがにお客様に、朝イチの出発直後から「今日は欠航でーす」なんて言えない。
知らん顔して、「さぁ今日はおーろら号ですよー!楽しみですねー!」とか言いながら出発。
この仕事には高い演技力が必要です。
アタシのあまりの大嘘っぷりに、今にも吹き出しそうな顔してるドライバーを殴る腕力も必要だわ。
結局今回はお昼ごはん終わるまで引っ張って、そこでようやく
「実はたった今乗船所から連絡がありまして、本日は欠航との判断に…」
とまたも嘘八百でごあんない。
ここで大事なのは、謝りすぎないこと。
だってアタシが船止めたわけじゃないしさー。
謝るってことは、自分が悪いんだって認めちゃうことになるのね。
悪い奴と一緒に旅行したいお客様なんていない。
だから謝らないことがコツなの。
もしくは「お天道様に代わって謝罪します」のどっちか。
アタシ死んだら絶対地獄に堕ちるなー。
ここからが大仕事。
まずは乗船料の返金のあんない。
その場ですぐできるケースは少なくて、たいてい後で両替してからになるんだけど、先に「ちゃんと返すよ」って伝えておくのはすっごく重要なことなの。
特に返金額が大きい時は、それを伝えただけでお客様の機嫌が直ることも多かったりね。
それから代替観光ってのを考えなきゃならない。
船って前後の手続きやWCの時間も行程に組まれてるから、1時間分の乗船が中止になっても、余る時間は倍の約2時間。
その時間をどう使うかなんだよねー。
入場料がかかる場所は、あくまで任意。
いくら返金があっても強制徴収はできないから、お金を使っても使わなくても時間潰せるところじゃなきゃいけない。
観光の種類も考えなきゃ。
今回は自然の流氷の景色を見にきたお客様なんだから。
代替の観光地もできれば人工の建造物よりは自然の景色、特に海の景色を見せてあげれれば尚いい。
あとはどんなにいい場所があっても、代替観光で当初の予定より遅くなるのはまずいのね。
お客様を遅くまでひっぱり回すのもまずいけど、バス会社とも元の企画の労働条件で契約してるわけだから、時間と距離もよく考えなきゃならない。
…と偉そうにまた長々語ってるけど。
だいたいねー、何年も同じ場所通ってるワケだし、周りのバスの添乗員だってみんな同じことやってるし。
こんなの全部瞬時に一から考えて判断してるわけないんだわ。
どこなら行けるか、ってのはだいたいみんな頭に入ってるんだよね。
あとは過去の経験と、その時のお客様の傾向で、「今日はココにしよ」っていくつかのパターンの中から選ぶだけ。
ちょっとかっこよく書いてみただけです。ごめんなさい。
今回は1つめが「道の駅網走」。
せっかくの新築の道の駅だし、今回すごく立派なカメラ持参の奥様がいたから、せめて停泊してる状態でもおーろら号を撮らせてあげたいと思ってね。
2つめが「濤沸湖」。自然とのふれあいを狙ってというか、次の日も遠目に見る場所が多いコースだったから、1つくらい近距離で白鳥にエサでもやって来い、と思って。
オジロワシも見れるよって案内したら喜んでくれたし、まぁまぁ当たりの手ごたえかな。
欠航とかあって予定通りに回れないと、アタシの活躍の機会はめちゃくちゃ多くなります。
だから本当は添乗員が何にもしないで寝てられるツアーって、ある意味理想的なツアーなんだよね。
でもウチの会社の放任主義はこういう時に嬉しいよ。
「現場の空気」を読んで行動させてくれるから。
文字数overで次の日記へ続く。
ダイヤモンドダストまでたどり着きません。書きすぎ。
もうちょっとイイ意味での腕の見せ所がほしいです。
確かに活躍しっぱなしだけど、こんな活躍嬉しくない…。
旅行会社のリスク管理もなかなかです。
まさに、ありんこさんの腕の見せ所ではないですか!!