おーろら号＆川湯ダイヤモンドダストパーティーの続き。

無事に代替観光も終えて、野上峠を越えていざ宿入り。
ところがアタシ、ここでとんでもないヘマをやらかした。
まさかDDP中止だなんて思ってなくて、全然確認してなかったの…。
だってさー、思いっきり言い訳するけど、２月の中旬だよ？
誰が気温プラスになるなんて思う？
自然のダイヤモンドダストは見れないにしても、まさか中止とは思わなかった。
ので最悪なことに、到着前にお客様をめちゃくちゃ盛り上げてしまったわけ。

「さぁお客様、ここまではちょっと残念でしたが、いよいよホテルですよー！
暖かい温泉においしい食事、そして何より楽しみなダイヤモンドダストパーティーですよー！
今日のもう１つの目的はこれですからね。ゆっくり楽しんできてくださいねー！」

今でもまだこれ、思い出すと“恥ずかしくて死にたくなる病”になる。
超初歩的ミスでしょ。

救いは、そこまであんまりサボらずに一生懸命案内してたこと。
そこまでのトークでお客様の心は掴んでいたのが大きかったね。
あとは代替観光で入れた場所が気に入ってもらえたのも良かった。
結局DDPの中止を知ったのは、ホテルの目の前さ。
今日夜９時からここでパーティーが、って言いかけた瞬間立て看板が目に入った。
「じゃあ９時に…あら？何か立て看板が…え！！？中止！？」
１０秒の沈黙。の後、お客様大爆笑。
フォローする間もなく、目の前がホテルの駐車場だもん。
こうなったら覚悟を決めるしかない。
何事もなかったかのように満面の笑顔で、
「では皆様、明日は８時半出発です、お疲れ様でしたー♪」
必殺技“知らんぷり”を１日に２度も使うハメになるとは。
でもこの知らんぷりがお客様の笑いのツボにハマってしまったみたいで、バス停めた後もしばらく誰も降りて来なかった。
ホテルのスタッフさんがきょとんとした顔で、爆笑の車内を見上げていた。

後から知ったことだけど、この日はちょうど２月の過去最高気温を記録した日だったんだって。
そりゃあダイヤモンドダストも舞わないわ。
ちなみにアタシが言ってるダイヤモンドダストパーティーって言うのは、本当は２つのイベントの同時開催なの。
ダイヤモンドダストin川湯っていうのは公園のイルミネーションのことで、日没から夜１１時まで。
その内、夜９時～の３０分間にダイヤモンドダストを人工的に発生させるのを、ダイヤモンドダストパーティーって呼んでます。
風船にドライアイスくくりつけて浮かべたり、パンストの中にドライアイス入れて頭の上で振り回したりして、空気をむりやり冷やしてダイヤモンドダストを作るってヤツね。
つまり気温が高いとできないのは、この３０分間の話であって。
イルミネーションの方のイベントは天候に関係なくやってるんだよね。
お客様がアタシのミスを笑って許してくれたのは、そういう理由もあるんです。ふぅ。

２日目は釧路入り。
ちょうどフィッシャーマンズワーフでゴハンの予定だったんだけど、今ラッコ来てるしょ。
ものすごい混雑具合でした。
いつもスッカスカの駐車場が満車表示だし、市場も大繁盛。
アタシは避けて行かなかったんだけど、お客様に聞いたら相当愛想のないラッコだったそうで。
尻尾しか見れなかった、とのお声が多数。
タマちゃんかマメちゃんに弟子入りして、愛想の振りまき方を習ってきたらいい。

まぁいろんなことがあった１泊２日。
１番困ったのは、最後のごあいさつ。
「本日は網走おーろら号と川湯DDPツアーにご参加頂き、まことにありがとうございました」
そんなツアーに参加した思い出は１つも残ってないよね。笑
よっぽど勝手にツアータイトル変えようかと思った。
「丹頂・白鳥・オジロワシを見る道東３大バードウォッチングツアー」とか。
お、アタシけっこうツアータイトル作るの上手いかも？