Nicotto Town



個人的に十勝川(2)。

続き。
後半ちょこっと大人向けの話題になるので、お子さまはUターン願います。

難関の手続きを乗り越え、どうにか部屋に入ったアタシは、その後ひたすら客室露天風呂に漬かった。
温泉でありながら好きに温度調整ができる、これはやっぱり客室露天ならではの魅力。
熱湯(あつゆ)大好きな道産子にとっては、最近の外国人対応の温泉は物足りないのよ。
お酒を片手にのんびり。
やっぱり高い宿取って良かったなぁ、とこの辺でようやく思い始める。

晩御飯。
和膳のフルコースを1つ残さず食べ終える。
1品1品、とっても手が込んでておいしかったよー。
肉がキライな相棒には、必ず何から何へ差し替えたのか丁寧なご説明付き。
デザートまで終わる頃には1時間半が経過していた。
普段10分間でゴハン食べてるのに、こんなにゴハンに時間がかかるなんてすごく不思議な気分。
でも本当に、大満足。
食後はお腹がこなれるように、渡り廊下で繋がっている別館へ遊びに行ったの。
こっちは団体用の宴会場なんかも備えた大型ホテル。
こっちのお風呂も使っていいよって言われたけど、客室露天があるのにわざわざ芋洗いの仲間入りをすることはない。
売店をちょこっと見て、ゲームセンターがあったからちらっと遊んで、うっかりラジコンを手に入れたりして。
また温泉三昧に戻り、布団にもぐって、楽しい一夜はあっという間に明けちゃった。
どうして楽しい時間はこんなに早く過ぎてしまうんだろう。

翌朝ホテルを出たアタシたちには、また時間潰しとの戦いが待っていた。
こんなに食べた後だから、飲食系はご遠慮願いたい。
でも閑散期の主な観光施設は以下省略。
そこでアタシたちはなぜか、芸術鑑賞をしようじゃないか!という結論に至る。
ちょうど今やっていたのは具象絵画展。
具象ってことは抽象の反対でしょ?具体的な絵ならわかるんじゃないの?
そんなことを喋りながら向かったのは、鹿追町の神田日勝美術館。
今考えると、良い宿でセレブ気分に浸っていたせいで血迷っていたとしか思えない。
普段全く芸術に触れたことのないアタシたちにその素晴らしさはまるでわからず終わったのは言うまでもない。
全く理解できず見終わったあとで、具象絵画とは一体何だったんだ、と辞書を開いた。
抽象絵画の反対というところまでは当たっていたものの、写実絵画とは別物らしい。
あのピカソが具象絵画の部類に入るらしい。
…わかるわけがない。
自分に酔っていただけの勘違い紀行はここであっさりと現実に引き戻されることになる。

現実世界に帰ってきたアタシたちは、最後にアタシたちらしい遊びをすることに決めた。
花札。
で、遊ぶためのスペースが欲しくて、いわゆる大人専用の休憩所に向かったのね。
でも観光道路として有名になったこの街道にはそういう施設がほとんどありません。
元々正規の使用方法とは違う目的で向かってるわけだから、設備なんかどうでもいいわけで、廃墟探検のつもりで思いっきりオンボロのところへ入ってみたのよ。
車を入れて、シャッターを閉めて、さぁ扉を開けようとしたところ、入り口に貼り紙。
「カメムシが大量発生しております、ご了承の上お入りください」
いやいやいや。
大量発生したことがわかってるんなら、何か追い出す方法はないのかね、君。
と笑いながら部屋に入ったところ、部屋に完備されていた方法はまさかの「カメムシキンチョール」。
あぁ、これが追い出す方法ですか。確かに完璧の対策。セルフサービスだという1点を除けば。
当然ながらブラウン管のテレビに灯油ストーブ、そして水しか出ないシャワー。
この部屋で大人の時間を楽しめる人がいるなら、ある意味すごい。
思いっきり花札を楽しんだアタシたちが御会計の電話をすると、なんと入り口から「失礼しまーす」と言いながら伝票を持ったおっさんが入ってきた。
え、こういう施設でまさかの対面式の御会計?
3万円の宿よりよっぽどおもしろすぎて、せっかくの高級宿の思い出が半分吹っ飛んでしまった。
やっぱりアタシにはこういう方が似合ってるのかなぁ。

あ、でもあの宿に3万円払ったことはまるで後悔してないよ。
むしろいい買い物をした、と思う。いい思い出を買えたと思う。
また来年の閑散期、今度はどこへ行こうか。
今からそれが楽しみになるってのは、いい旅をした証拠だよね。

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2011/04/14 21:46
○specialさん
普段は団体用ホテルですし、個人旅行でも滅多にこんな高級宿はいかないんですけどねー。
それでも年に1度くらい贅沢をする時、宿選びの最初の条件は「客室露天付き」かどうかです。
客室露天は1度味わうとやみつきになってしまいますよ。

○紅子さん
ニコットさんはどのくらいの表現まで許してくれるんだろう、とちょっと不安になりながら書きましたがセーフだったようですね。
レジャーホテルとかブティックホテルなら大丈夫なのかなぁ。

○びゅ~さん
「いけ」の話はケンミンショーか何かでやっていたみたいですね。
アタシが直接みたわけじゃありませんが、他の沖縄在住のお知り合いがそんなことをブログに書いていらっしゃいました。

○yoneさん
最近の休憩所はびっくりしちゃうような高級設備が整っていますよねー。
ちょっと高めの金額出せば、そこら辺のシティホテルよりずっと良い部屋のことが多いです。
あとはダブルベッドじゃなくてシングル×2なら更にのんびり寝れるのに。笑
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2011/04/11 17:32
清水町の国道からちょっと入ったとこにキレイな大人の休憩所があってね。
部屋が広くて、ホームシアター(プロジェクター)があって、そりゃあもう・・・・・・・・・。
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2011/04/11 10:21
花札たのしいですよね.私も実家に住んでいる頃は,正月の家族恒例行事でした.

あと,私もセルフサービス式のキンチョールを見たことがあります.特に何の説明もなかったのですが,その意味を理解するまでにそれほど長い時間はかかりませんでした.

あ,熱いお湯が好きなのは道産子の特徴なんですか?…確かに函館方面の温泉銭湯にはやったらと熱いところがありますよねぇ.根崎の日の出湯を筆頭(?)に,西桔梗温泉とか谷地頭温泉とか….

こちらでは湯に浸かる習慣すらないので,ちょっと物足りないです.不動産屋さんが,バスタブのこと「いけ」って呼んでました.
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2011/04/10 15:36
大人の休憩所ってなんなのか・・暫く悩んじゃった(ノ´∀`*)ww
しかし、素晴らしいお宿いいわぁーv
今度、素敵なお宿紹介してください♪
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2011/04/09 23:33
www
高級温泉、行ってみたい。。。
(^_^)



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