”定額給付金批判”の妥当性①
- カテゴリ:ニュース
- 2008/11/15 12:43:37
つづきです。
批判を箇条書きにしてみました。
1.支給対象者に所得制限を設けるかどうか等を各自治体まかせにする。
2.一時的な効果しか望めない。
2-a.中長期的な視野で経済対策に取り組むことが必要
3.給付金が景気対策へ向かうかどうかわからない。
4.他の財源へ回すことも出来たのではないか。
4-a.深刻さを増しつつある医師の確保
4-b.福祉や社会保障政策の充実に活用する方法
ざっと挙げただけでも、1以外、前提や事実を無視した批判に値しない意見なのですが、とりあえず、一つ一つ検討します。
まず、長くなるので1は後回しにして、2から。
◎2.一時的な効果しか望めない。
その通りだと思います。
ですが、もともと、一時的な効果を狙っての制度ですから、それだけ
では批判に値しません。
◎2-a.中長期的な視野で経済対策に取り組むことが必要
ええ、必要です。そのための対策を政府が行っていないのであれば、
批判に値しますが、中小零細企業への対策はもう実施されていますし
長期案も検討中ではなかったでしょうか?
それらを無視して、定額給付金だけを見て言っているのであれば、そ
れは、批判に値しません。
◎3.給付金が景気対策へ向かうかどうかわからない。
お金は市場に出回ることで、価値をうみます。
”景気対策”効果をどこまで望むかを想定しないまま、批判するのであ
れば、それは批判の為の批判でしかありません。
ちなみに、タンス貯金以外は、銀行や郵便局等にお金を預けても、借金
返済に使っても、生活費に消えても、衝動買いしても、旅行に行っても
市場にお金が流れるので、経済への影響は与えます。
◎4.他の財源へ回すことも出来たのではないか。
これは、他の財源にまわす事が、経済回復になるという意見ではなく、
経済回復効果がないのであれば、他の恩恵を受けたいという意見です
ね。
つまり、定額給付金には「経済効果がない」という前提の上での意見で
あり、経済効果としての代案ではないということです。
◎4-a.深刻さを増しつつある医師の確保
”他の財源にまわす”の一例である、医師の確保。
こちらは、「医師確保対策に関する政府・与党協議会」や「政府・与党
医療改革協議会」にて対応する問題です。そして、人件費ですので、
一時的な予算でどうにかなる問題でもありません。
◎4-b.福祉や社会保障政策の充実に活用する方法
”他の財源にまわす”の一例である、福祉や社会保障の充実。
こちらは「社会保障国民会議」や、「安心できる社会保障・税制改革に
関する政府・与党協議会」や「児童手当・年金国庫負担に関する政府・
与党協議会」などで対応する問題です。
そして、こちらも、一時金でどうにかなる問題ではありません。
このように、前提を踏まえない批判や、代案にすらならない意見をもって、
批判しているようでは、キチンとした議論は出来ません。
さて、長くなってきましたので続きは、別ブログにアップしていきます。
>こういうのがあると助かります~
そう言って頂けると、まとめたかいがあります。
こちらこそ長い文章に付き合っていただいて、ありがとうございます。
時間を見てまとめるようにはしているのですが、メディアの意見がころころ
変わるので、意見をまとめきれないんですよね。
でも、頑張りますね。
長くてすみません(>_<)
もっと短く出来るように頑張りますね。
ここまでまとめきれなかったので、こういうのがあると助かります~
続き期待してますね!