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陽猫のいろいろ


「西松」報告に読売新聞が噛み付いた

民主党が設置した”第三者委員会”による調査報告書が提出され、
その内容に、読売新聞が社説で反論していました。

「第三者委員会」だ、という体を取っているだけで、何を調査したのか
わからないほど、民主党にとって都合の良い結論を持ってきている
のだから、反論をするのは、もっともです。

とは言いつつも、この社説を読むと、なんと言いますか。
感情的な反論だという印象が拭えないんですよね。
何故なんでしょうね?

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http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090610-OYT1T01223.htm
民主「西松」報告 検察・報道批判は的はずれだ(6月11日付・読売社説)
 これが第三者委員会の名に値する公正な報告なのか。はなはだ疑問と言わざるを得ない。
 小沢一郎・前代表の公設第1秘書が逮捕・起訴された西松建設違法献金事件を受けて、民主党が設置した有識者4人による第三者委員会が報告書を発表した。
 検察当局や報道機関への批判に重点を置き、小沢氏の説明不足には軽く触れただけ――という印象がぬぐえない。
 さらに、法相に捜査中止の指揮権発動を求めるかのような表現も盛り込まれている。一方的に小沢氏の側に立った報告書と言われても、仕方あるまい。
 民主党の対応については、小沢氏の政治家個人の立場と、政党の党首としての立場を切り離さずに対応した「危機管理の失敗」と指摘するにとどまった。
 的はずれもいいところだ。小沢氏に持たれた疑惑の核心部分はもっと別のところにある。
 秘書が西松建設幹部と相談し、ダミーの政治団体からの献金額や割り振り先を決めていたとして、検察当局は悪質な献金元隠しと認定した。
 小沢氏はこれまで、「献金の出所は知る術(すべ)もないし、詮索(せんさく)することはない」「秘書に任せていた」などと繰り返してきた。
 だが、同様に献金を受けた他の与野党議員と比べても巨額だ。出所や趣旨を吟味するのは、政治家として当然の責任だろう。
 小沢氏は今なお、疑惑に正面から答えようとしていない。代表辞任で、国民が求める説明責任を免れることはできない。
 委員会も、小沢氏から事情聴取したが、小沢氏は「資金をどう捻(ねん)出(しゅつ)したか尋ねるのは失礼」と従来の主張を繰り返しただけだった。委員が突っ込んだ質問をしたようには見受けられない。
 鳩山代表は、こんな報告書で、今回の問題に幕を引けると思っているのだろうか。既に保釈されている秘書から事情を聞き、事実関係の解明に取り組むこともできるはずである。
 これから西松事件の公判が始まる。報告書が疑問点として挙げたことは、検察も公判の中で丁寧に答えていく必要がある。
 報道のあり方について、報告書は「検察情報に寄りかかった報道」などとしている。
 しかし、報道機関は、検察当局だけでなく、さまざまな関係者への取材を積み重ねている。客観的かつ正確な報道を期すためだ。批判は当たらない。
(2009年6月11日01時51分 読売新聞)
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2009/06/16 08:23
こんにちは、詩蘭さん。コメントありがとうございます。
>最終的にはその文を解釈するものの価値観の枠組みに依存する
うん。そうですね。言われて見れば、その通りだと思います。

>まあ、陽猫さんにも賛成していただける (苦笑まじりであっても) と思うけど、
(苦笑い)詩蘭さんにはかないません。

>そもそも民主党が自民党より左寄り、
>ということもできないように思えるのですけどね(^^)
ええ、そうですね。
そうなんですよねー。
民主鳩山氏の言い分を聞いていると、独善的過ぎて、とても左だとは思えない
んですよね^_^;
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2009/06/15 23:26
哲学者ウィトゲンシュタインの発言で、面白いものがあります。

「新聞記事の真偽を確かめようとして、様々な新聞を買いあさる人」

この文章は、ある言明の真偽は、
最終的にはその文を解釈するものの価値観の枠組みに依存すること、
を示唆しているもの、と解釈されます。
政治的言明や社会的言明は、
それぞれの人の社会的な価値観に、(決定されるとまで言わなくとも) 彩られざるをえないのは、
日常感覚でも、なにより自分自身の普段の解釈傾向を反省してみると、納得できますよねw

実証的な科学的解釈でさえ、相対性理論は科学的データの相対性を明かしたし、
量子力学で言う観測者問題というのは、事実それ自体が観測者の在り方に相関して変化することを明かした。

自然科学的事象より遥かに複雑な要因が折り重なっている社会的事象は、
ある出来事について、どの面を、どの方向から、どのような手段や媒体で捉えるか、によって、
様々な姿を現しますね。

そうしたダイナミズムの中から、「私たち」にとって、どの解釈を捉え、強調するのが 「良いこと」 なのか、
それを繊細に見極めるのには、
既成メディアが用意している三つ四つ程度の観点では、あまりに荒すぎるように、
メディア報道を見るたびに感じます。
以前、陽猫さんに、詩蘭が、右でも左でもない、というようなことお応えしたのは、
そのような実感からでした。

読売、サンケイが右寄りで、毎日、朝日が左寄り、という枠組みは、
何より報道主体である彼ら自身こそが相対化すべき枠組みであるように思えます。
まあ、陽猫さんにも賛成していただける (苦笑まじりであっても) と思うけど、
そもそも民主党が自民党より左寄り、
ということもできないように思えるのですけどね(^^)
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2009/06/15 07:01
こんにちは、αчα⑤③◎さん。コメントありがとうございます。

>特に論拠もなく報道機関(自社)の姿勢を
>>さまざまな関係者への取材を積み重ねている。客観的かつ
>>正確な報道を期すためだ。批判は当たらない。
>と断言してしまうのは、ちょっと面白いですよね。

ですねー。
あ、そうか。
論拠を示すことなく、自己弁護しているから、感情的な反論に
聞こえるのか。納得。
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2009/06/13 16:08
民主党の第三者委員会の在り方を批判しながら、特に論拠もなく報道機関(自社)の姿勢を
>さまざまな関係者への取材を積み重ねている。客観的かつ正確な報道を期すためだ。批判は当たらない。
と断言してしまうのは、ちょっと面白いですよね。
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2009/06/11 09:39
---------------------------------引用開始
小沢氏に一定の理解、検察・報道に問題…民主第三者委
特集 2009政権選択
 西松建設の違法献金事件を受け、民主党が今年4月に設置した「政治資金問題をめぐる政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」(座長=飯尾潤・政策研究大学院大教授)は10日、報告書をまとめ、岡田幹事長に提出した。
 報告書は、民主党の対応について、小沢代表代行(前代表)の「政治家個人としての立場」と「党首としての立場」を切り離さず、混然一体として対応したことが事態の悪化を招いたとして、「政党の危機管理対応という観点から問題があった」と総括した。
 小沢氏の説明責任については、「(政治資金が)どういう目的で使われるのか、例を挙げるなどして説明することがあってもよかった」と指摘した。ただ、「検察に会計関係の書類がすべて押収されているので、現時点では(政治資金)収支報告書の支出の内訳以上の開示は困難だ」と小沢氏の対応に一定の理解を示した。
 一方で、検察の捜査については「そもそも違反が成立するか否か、罰則を適用すべき重大性・悪質性が認められるか、自民党議員等に対する寄付の取り扱いとの間で公平を欠いているのではないかなど多くの疑念がある」と批判し、「野党第1党党首を辞任に追い込む重大な政治的影響を生じさせたことに検察は説明責任を負っている」とした。「本件のような重大な政治的影響のある事案について、法相は、高度の政治的配慮から指揮権を発動する選択肢もあり得た」と、法相の指揮権発動にも言及した。
 報道のあり方についても、NHKや産経新聞などの具体例を挙げたうえで、〈1〉検察やその関係者を情報源とする報道が大きく扱われた〈2〉政治とカネの問題について「巨額献金事件」などの決めつけをはじめ「有罪視報道」が展開された〈3〉検察の捜査のあり方への批判が十分に行われなかった――などとして「多くの問題があった」と指摘した。
(2009年6月10日22時18分 読売新聞)
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