Nicotto Town


陽猫のいろいろ


臓器移植改正案

「脳死を人の死とする」と定義された、いわゆるA案が衆議院で通りました。

私は、こういうものこそ、国民投票のような国民の意思を確認する何かが
必要なのではないかと思います。

「人の死」という定義をどのようにするのか、人の意見は様々です。
何故なら、生命活動が無くなれば、という前提はありますが、
では、どのように生命活動があれば、人の死ではないのか、という事に対
しては、正解の無い話だからです。

この法案で、
脳死を人の死とする議論に決着が付いた、という見方も出来ますが、
でもまだ、大多数の日本国民のメンタル面で、そのような意思があると
いう話ではないので、もっと国民を巻き込んだ議論が必要であろうと
私は考えています。

私個人としては、個人または家族の意思と、第三者機関の審査と、家族に
対してのメンタルケアが条件になれば、0歳からの臓器移植が可能になっ
ても良いと考えています。
もちろん、難しい話ですけれどね。

--------------------------------引用開始
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090618-OYT1T00468.htm?from=top&from=yoltop
15歳未満認める「A案」衆院で可決…臓器移植改正案
 臓器移植法改正案は18日午後、衆院本会議で採決され、脳死を「人の死」とすることを前提に、現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供を可能とすることを柱としたA案が賛成多数で可決された。
 審議の舞台は参院に移るが、A案の成立に消極的な意見や慎重審議を求める声が出ており、成立までには曲折も予想される。
 採決は記名投票で行われ、投票結果は賛成263、反対167だった。投票総数は430だった。共産党は時期尚早との理由で採決を棄権し、そのほかの政党は個人の死生観や倫理観に基づく問題であるとして、党議拘束をかけず議員個人の判断に委ねた。
 A案は脳死が「人の死」であることを前提として、臓器提供の条件について、書面による生前の意思表示と家族の同意を必要としている現行制度を大幅に緩和した。本人意思が不明でも生前の拒否がない限り家族の同意で臓器提供できるよう改める。現行では臓器提供の意思表示ができる年齢を15歳以上としているが、本人意思が不明でも臓器提供が可能になることで年齢制限は撤廃され、乳幼児からの臓器提供が可能となる。また親族への臓器の優先提供についても本人の意思表示ができると定めている。
 国会に提出された四つの改正案のうち、最も臓器移植の機会を拡大する可能性があり、患者団体や日本移植学会などが支持していた。
 残る3案は、臓器提供可能年齢を現在の「15歳以上」から「12歳以上」に引き下げるB案、脳死の定義を厳格化するC案、15歳未満について家族の同意と第三者による審査を条件に可能とするD案だったが、最初に採決されたA案が過半数の支持を得たため、採決されないまま廃案となった。
 A案は同日中に参院に送付され、参院厚生労働委員会で審議が行われる見通しだ。参院の民主、社民両党の有志議員はC案の考えに近い新案を参院に提出する構えを見せており、西岡武夫・参院議院運営委員長は「参院でまだ何の議論もしていない。この問題は慎重にあらゆるケースを考えないと禍根を残す」として、一定期間の審議が必要との認識を示している。
 現行の臓器移植法は1997年6月に成立した。施行後3年の見直し規定があり、臓器提供条件の緩和や15歳未満の臓器提供を認めるよう、患者団体や日本移植学会が法改正を求めてきた。2006年にA、B両案が与党の有志議員によって国会に提出された。C案は両案の対案として、野党の有志議員によって07年に提出されたが、長らくたなざらしの状態が続いていた。
 昨年5月、国際移植学会が自国外での臓器移植自粛を求めた「イスタンブール宣言」を採択し、世界保健機関(WHO)も臓器移植の自国内完結を促す指針を取りまとめる方向となった。このため、15歳未満の臓器提供が禁止されている日本の小児患者は臓器移植を受ける道が閉ざされる可能性が出てきたことから、にわかに同法の改正論議が活発化した。
(2009年6月18日13時25分 読売新聞)
--------------------------------ここまで

アバター
2009/06/20 21:35
こんにちは、ジェクトさん。コメントありがとうございます。
>A案~D案の中では、脳死を人の死とする(と言っていいと思う)A案で
>妥当かなあと思いましたので。
>こういうのは理屈じゃないですね。
そうなんですよね。
どうしても、感覚的な捉え方が先行してしまう問題だと、私も思います。

だからこそ、個人個人の考え方をもっと表面化させなければ、ならない
話だとも思っています。
アバター
2009/06/20 21:30
こんにちは、DAIさん。
ご質問の件、DAIさんのブログにコメントしておきました~。
アバター
2009/06/20 21:29
こんにちは、dingoさん。コメントありがとうございます。
>ただ、メンタル部分で、それに関わる医師・看護師などが、
>その現場で、どのように伝えていくかが・・・問題かも!
そうですね。
そういう部分も、まだ整備されていないように感じますよね。

まぁ、医師会だって、法案が可決されれば、キチンと対応するとは
思いますが、人の気持ちと言うものは、言われたから「はいそうで
すか」とはいかないですからね。
医師や看護師の個人的思いもあるでしょうから、仕事とは言え、
難しい対応を迫られると思います。
だからこそ、私は、専門の第三者機関が入った方が良いと思うの
ですが、、、どうなるんでしょうね。
アバター
2009/06/20 10:38
長文は苦手なので失礼しました。
A案~D案の中では、脳死を人の死とする(と言っていいと思う)A案で妥当かなあと思いましたので。
こういうのは理屈じゃないですね。
アバター
2009/06/20 05:43
ここにごめんなさい。
ひなたねこは、THE漫画の殿堂をどうおもいますか?
DAIのブログのコメントでも、ブログでも、
意見聞かせて。
アバター
2009/06/20 05:42
臓器提供の年齢制限がなくなり、提供側に選択肢が出来たことは良いと思う。
ただ、メンタル部分で、それに関わる医師・看護師などが、
その現場で、どのように伝えていくかが・・・問題かも!

脳死を人の死とする・・のは、永遠に解決できない問題だと思う。
アバター
2009/06/19 23:00
こんにちは、ジェクトさん。コメントありがとうございます。
>いちおう代議制ですから、安易に国民投票や世論調査に頼るべきじゃない、
>という気もします。
ええ、「安易に」ならば、私も反対ですよ。

>でも、確かにあんまり議論されずに決まりましたね。
>個人的にはこれでよかったと思ってますけど、納得いかない人もいるでしょう。
よろしければ、ジェクトさんが、”コレでよかったと思う”理由を聞かせて
いただけないでしょうか。
そういう、互いの意見交換が、この問題で掛けている部分だと思います
ので。
アバター
2009/06/19 22:55
こんにちは、詩蘭さん。コメントありがとうございます。
>選択肢は開いておいて、実行は、それぞれの自由裁量、が、
>現今の状況においては最善でしょう。
ええ、私もそう思います。

>移植はともあれ、脳死については、
>現在と近未来に予想できる医療水準では、今、自分自身がその状態になったら、
>延命処置は拒否したたい、と思っています。
そうですね。
私も、自身の事に関しては、拒否すると断言できます。

ただ、これが家族のことになると、正直、わからなるんですよね。
それが、この問題の根の深い部分だと思います。

>いわゆる外枠の左右などより、事柄に即した率直な眼差しこそ大切だな、って、
>陽猫さんを通して思いを強くしています(^o^)
そう言って頂けて、嬉しいです。
私も、詩蘭さんとお話することで、より、より強く、率直な眼差しが大切だと感じますよ。
アバター
2009/06/19 22:11
いちおう代議制ですから、安易に国民投票や世論調査に頼るべきじゃない、
という気もします。

でも、確かにあんまり議論されずに決まりましたね。
個人的にはこれでよかったと思ってますけど、納得いかない人もいるでしょう。
アバター
2009/06/19 18:54
>個人または家族の意思と、第三者機関の審査と、家族に
対してのメンタルケアが条件になれば、0歳からの臓器移植が可能になっ
ても良いと考えています。

まったく賛成です。
脳死に違和感がある方やそのご家族は、拒否表明をされればよいのだし。
選択肢は開いておいて、実行は、それぞれの自由裁量、が、現今の状況においては最善でしょう。

それでも様々な問題は出てくるでしょうし、場合によっては思いもよらない難題が出現するかもしれませんが、
ありうる困難以上に、今、可能な救済の道が開けることだけで、良しと言える。

移植はともあれ、脳死については、
現在と近未来に予想できる医療水準では、今、自分自身がその状態になったら、
延命処置は拒否したたい、と思っています。

環境的にも左系の方が強い世界にずっといて、自分自身もそうした思潮に親しんでいるので、
陽猫さんとは、ひょっとしたら色々対立するかと危惧したけど、
7~8割方、思いの方向が一致するし、教えてもらうこともすごくあって、嬉しい驚きです❤
いわゆる外枠の左右などより、事柄に即した率直な眼差しこそ大切だな、って、
陽猫さんを通して思いを強くしています(^o^)




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.