安全神話と危険神話
- カテゴリ:勉強
- 2012/07/07 11:42:16
ちょっと前に、朝の情報番組で、東京電力の電気料金が上がるって
ニュースをやっていて、そのからくりとして、事故処理中や停止中や
定期検査中の原子力発電所に常駐している職員の人件費を捻出
するために、東京電力と契約している一般家庭の電気料金に上乗せ
したからだとの説明。
まぁ、番組構成をみていたら、動かさない発電所にいる職員の人件費を
捻出するために、利用者の電気料金を勝手に上げるなんて不当だ!
という印象を視聴者にもってもらおうって流れなんだけれども。。。
なんだかなー、と思う。
どこまでが情報で、どこからが憶測なんでしょうかね?
人件費って話なら、東京電力が持っている発電所は、原発だけじゃないし、
原発限定の話であるならば、
そもそも、原子力発電所は、動いているものだけが危険なわけじゃない。
今、停止中のものであろうとも、電源を喪失すれば事故は起きるのに。
原発の安全は、原子炉内で起こっている核反応連鎖を制御できるかどうかに
かかっているのだから、原発が稼働していようが停止していようが、安全面か
ら考えれば、監視体制をゆるめるような事は出来ないのに、
そういう安全面に掛かるコストを無視して、無駄な経費であるかのような論調で
感情論だけでつっぱしる報道のありかたに、何だかなぁーと思わずにはいられ
ない。
このような、あいまいな情報を小出ししながら、感情をあおる手法によって、
安全と危険の切り分けが出来なくなって、いわゆる安全神話や危険神話が
生まれてくるんじゃないかと、私は思いますね。
まぁ、もっとも、電気料金の設定方法の見直しが必要な時期に来ているんじゃないか
という意見には賛成します。
各電力会社の電気料金の比較を見た事ありますが、何だって、あんなに差が出来る
んでしょうか?
そのあたりのからくりを解明できれば、もう少し、感情論に流されないで済むのかも
しれませんね。
>ニュースキャスターやコメンテーターは専門知識が乏しいので、
こういう問題は、専門知識というほどの知識はいらないのでは?と、私は思います。
私たちは専門家じゃないですが、ある程度の情報収集はしますよね?
そういう事を彼らがやっているのかいないのか知りませんが、ベース知識程度の
勉強を望んでいるだけなんですけれどね(T_T)
>感情論でしか語れないのでしょうね。
そういうのが、一般視聴者に受ける、視聴率が取れるという方針なんでしょうが
いい加減、方向転換して欲しいですよね。
だって、結果がついてきて(視聴率取れて)ないんですものねー。
感情論でしか語れないのでしょうね。
>しっかり 議論をしてもらいたいですね。 発電をしていなくても メンテナンスが いる 設備が多いですよ。
そうですよね。
そのあたりの事を、何か、無駄な事のような論調で批判するコメンテーターに、ため息しか出ませんでしたもの。
本当に、分かってないですよね。
>すいません・・・ 私も 電力会社の 工事費で 生活しております。
きちんとメンテナンスしてくれる人がいるから、私たちは安心して生活できるのですから、
謝らなくても良いと私は思いますよ。
>とりあえずこれまでは原発が多い地域の電気は安くてない地域の電気は高かったらしいですが。
この話は、半分デマみたいなものだと思います。調べたのですが、
北海道電力(2基):泊発電所(2)
東北電力(5基):東通原子力発電所(2)・女川原子力発電所(3)
東京電力(19基):東通原子力発電所(2)・柏崎狩羽原子力発電所(7)
・福島第一原子力発電所(6)・福島第二原子力発電所(4)
北陸電力(2基):志賀原子力発電所(2)
中部電力(2基);浜岡原子力発電所(2)
関西電力(11基):美浜発電所(3)・大飯発電所(4)・高浜発電所(4)
中国電力(2基):島根原子力発電所(2)
四国電力(3基):伊方発電所(3)
九州電力(6基):玄海原子力発電所(4)・川内原子力発電所(2)
沖縄電力:なし
となっているので、東京の電気料はダントツで安くなければいけないのに、実際は、
そこまでじゃないんですよ。
>現在の料金制度が料金の高騰に対応できていない現状では見直しがあってしかるべきでしょう。
私もそう思います。
>ただ、現実問題として動こうが動かなかろうが原発の安全管理に経費はかかるわけで、これは別に
>革新的な発電によって電力不足が補われたとしても変わることがない。
ええ、まったくもってその通りだと思います。
>表に見えないコストも含めて議論していくべきではあるのでしょうね。
そうですよね。
今は、表面的なことだけが問題視されているようで、とても残念に思います。
流通系でも 無人化され 常時人のいない 変電所ばかりになってきました。
本当に火災が起こるなどの事象は めったに 起こりませんが 遮断機がひとつ 入らなくなっただけで
億単位の保障もありえる世の中です。
何年に一回動くか動かない設備が 事故遮断すると とっても大変です。
遮断したらラッキーですね。 遮断しなかったら 波及事故になりますので・・・・
今年の重負荷期に 火力発電所が トリップしないことを 祈っています。
すいません・・・ 私も 電力会社の 工事費で 生活しております。
これは原発を国策として推進していた関係上、国が対象自治体等に補助をしていたこと、原発は動いてしまえば燃料コストが安く済むこと(実際は後始末に経費がかかるんですけどね)、一方の化石燃料は輸入に頼っているため高くつくこと等かららしいです。
ただ、関東では大口相手に東電より安価な電気を供給できている事業者がいるように、努力次第で経費はもっと削減できるんだろうと思います。
東電や関電は取扱量がそういった事業者よりはるかに多いはずですから、燃料もコストダウンの余地があるはず。
現在の料金制度が料金の高騰に対応できていない現状では見直しがあってしかるべきでしょう。
ただ、現実問題として動こうが動かなかろうが原発の安全管理に経費はかかるわけで、これは別に革新的な発電によって電力不足が補われたとしても変わることがない。
これを沖縄のような全く原発のない地域も含めた国民の税金でどうにかしようと考えるのか、それともこれまで余慶を受けてきた区域の電力料金でどうにかすべきなのか、「原発も全廃ってわけにはいかないよね」という方向に進むのか、表に見えないコストも含めて議論していくべきではあるのでしょうね。