利用される被災地
- カテゴリ:ニュース
- 2012/10/08 09:18:52
このニュースを聞いて、「ああ、やっぱりね」というのが正直な感想。
多くの復興予算をつけられても、被災地の申請予算は削られる。
結果として余った多くの予算は各省庁で仲よく分配。
それじゃあ駄目だと批判を受け、さらに多くの復興予算を組んで見せても
蓋を開けてみれば、被災地へはその一割程度の分配。
だから、被災地の復興はちーーっとも進まない。
瓦礫処理すら進まない。
これじゃあ、お涙ちょうだいの店看板にされていると批判されたって
仕方がないと思うんだけれども、民主党政権を少しでも長く維持して
欲しい人が多いのか、批判の声なんてちっとも報道されない。
何の為の復興予算だったのか。
何の為の増税だったのか。
個人的な支援に携わってくれている多くの人には感謝でいっぱいだけれども、
その分、国のぞんざいな扱いには憤りを感じる。
何故なら、割を食うのはいつも弱者だから。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121007/t10015575591000.html
復興相“復興予算は被災地に特化へ”
10月7日 11時37分
平野復興大臣はNHKの「日曜討論」で、東日本大震災の復興予算について、震災が起きた去年とは状況が変わってきたとして、今後はできるだけ被災地に特化する形で予算を執行していく考えを示しました。
この中で平野復興大臣は、東日本大震災を受けて、5年間で少なくとも19兆円規模をあてる復興予算について、「すべてが被災地対象ではなく、震災があった去年は、日本経済の落ち込みを防ぐことで復興を果たすという大きな意味で経済対策に予算をつけた。全国防災という形で、次の災害に備えるための予算も入っている」と述べました。
そのうえで、平野大臣は「現在はフェーズが変わり、日本経済は当初想定された衝撃からは脱し、復興予算で手当てする必要がなくなっている。防災事業も、どこまで限定するかという問題がある。さらに個々の予算でみた場合、私からみても、いかがなものかという予算がないわけではない。きちんと精査して、来年度は、できるだけ被災地に特化した予算を作りたい」と述べました。
一方で、平野大臣は、全国の学校や公共施設の耐震化事業について、「災害が起きた場合、復旧・復興の拠点施設であり、緊急にやる必要がある。復興予算で財源を充てても理解を得られるのではないか」と述べました。
また、同じ番組で宮城県の村井知事は、復興予算に関連して、「国民の増税で賄うので、被災地だけにしか使ってはいけないとは思っていないが、われわれに必要な財源は確保してもらいたい。安住前財務大臣は、19兆円から1兆円くらい上積みを考えていると発言していたが、新しい財務大臣は『減額も考えている』と述べ、被災地には非常に大きな衝撃となって伝わった。政治家の発言は重いので、しっかり継承してほしい」と述べました。
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◎官僚バッシング
>本質から目を逸らせるために多用されていることが多い
そうなんですよね。随分便利な言葉になっているなー、と感じます。
実際は、青写真を作るのは政治家の仕事。その青写真を実現化させる道筋を作るのが官僚の仕事。
それが、政治家もプロじゃなくなってきたと同時に、官僚も仕事に意欲を持てなくなった。
ただ、それだけの事なんですよね。
◎復興予算
>確かに全国の公共建築物の耐震対策等も重要な問題ではあります。
これ、民主党政権になった時に、仕分けパフォーマンスで予算を削ったやつですよね。
自分達が目先の「目玉政策」の為の予算を捻出する為に、必要な予算を削った結果が今なのに
それを急務だからと、復興予算に計上するなんて、どの口が言うのかと思います。
やはり(たぬきの休息さんも言われている通り)予算を組むのであれば、別予算でしょう。
今回の復興予算の使い道は特にひどくて、もんじゅや捕鯨、はたまた、刑務所の職業訓練にまで
使われているようです。
しかも、しかも、これ、すっぱ抜いたのは、外国メディアらしいんですよ。
これが本当なら、日本のマスメディアはいったい何をしているんでしょうね?
>そこで議論した内容や、実際の対策で取られた様々なノウハウは、他地域の災害対策や経済
>対策にもきっと活用できるはずです。
本当に、そう思います。
今の民主党政権は、本当に「保身」しか考えていないから、ノウハウを残すという大事さを全然分かって
ないんですよね。本当に嫌になります。
官僚バッシング、頷ける部分もなくはないのですが、本質から目を逸らせるために多用されていることが多いように思われていたので。
高度経済成長が官僚の力だけで成し遂げられたといったら事実に反するのと同じように、現在社会の諸問題が官僚のみが原因で発生しているということはなかろうと思っています。
本題の復興予算ですが。
確かに全国の公共建築物の耐震対策等も重要な問題ではあります。
大規模災害が発生した時支援や避難の拠点になる場所なのですから。
ただ、兵庫県民から見た場合、例えば阪神淡路大震災の災害復興支援だと称して他地域の何かに予算が使われていたら腹が立つでしょう。
(実際には十分な支援がなかったので、株式会社神戸が傾くくらい頑張る羽目になったのですが。)
今回首都圏にも被害があったことで東日本大震災という名称になりましたが、災害規模から考えれば東北東部が抜きんでて被害があったわけで、震災対策というのであればそちらにまず集中するのが筋というものです。
あの津波災害を踏まえてどこまで宅地開発をするのか、農業・漁業の復興をどう支援するのか、原発事故による放射能汚染にどう対応していくのか、お金のことだけでなく決まったことがあれば地元以外の人にも見える形で示してほしい。
使い道がおかしくなければ被災地に重点的に予算配分されたからといって他地域の方が不平を述べることもないのでは。
それに、そこで議論した内容や、実際の対策で取られた様々なノウハウは、他地域の災害対策や経済対策にもきっと活用できるはずです。
最初に挙げた他地域の耐震対策は別事業として扱う方が使途が明確になってよいかと。
コメントありがとうございます。
世の中の見方が変わったとのこと。とても良い傾向だと思います。
何故ならそれは、自分で考えるようになったという事ですから。
聞かされるままの情報を鵜呑みにしていては、騙されるばかりですものね。
お互いに、何が正しい情報で、何が操作された情報なのかを見極める目を磨きましょうね!
そうそう、一つ耳寄りな情報を。
「官僚=悪」というのも、マスメディアが作り出した虚像ですよ。
官僚は法律に基づき、指示された仕事をこなすエキスパートです。
だから、指示がいいかげんならば、それなりの結果しか出せませんし、ましてや
指示系統が複数あれば、そのどれをも満たす、その程度の結果しか出せません。
最善だと分かりきっている事であろうとも、指示されない仕事は出来ない、それが、官僚なのです。
国家官僚のやることは欺瞞に満ちていますね。
長らく新聞テレビに騙されてきましたがネッメディアトなどのおかげで世の中の見方が変わりました。
政治家も丸め込まれ一番やりきれない思いでいるのは被災地の方々でしょう。失礼しました。