千夜一夜。
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/12/05 23:17:06
※ちょっぴりオトナの話※
千夜一夜物語がおもしろい。
まだ半分も読めていないけれど非常におもしろい。
あるところに王様と、離れて暮らす弟がいました。
弟が兄のところに遊びに行くことになりました。
家を出てから忘れ物に気付いた弟は、一旦家に戻りました。
すると奥さんが浮気してる現場にうっかり遭遇してしまいました。
浮気にショックを受けた弟は、兄のところに来ても気がふさぎ、食べ物も喉を通りません。
兄は心配しながらも、予定していた狩りに出かけてしまいました。
すると兄が出かけた途端、兄嫁と妾がぞろぞろ出てきて、みんなで浮気をし始めました。
しかも兄嫁の浮気相手は黒人奴隷でした。
これを見た弟は「ウチの方がマシじゃん」と思ってすっかり立ち直りました。
兄が帰ってくると、落ち込んでいたはずの弟が、血色ツヤツヤに戻っていました。
不思議に思った兄は、弟を問い詰め、ついに白状させました。
兄は一旦旅に出て気を落ち着けようとしましたが、そこでも浮気者の女性に出会ってしまって、完璧に女性不信になりました。
帰って嫁と妾の首を刎ねると、次の日からは街から一人の女を召し出しては、一夜を共に過ごし、翌朝に首を刎ねてしまうようになりました。
とうとう街に未婚の女性がいなくなったところで、最後に残っていたのは大臣の娘でした。
大臣の娘シェハラザードは、妹を連れて宮殿にやってきました。
ベッドでのお勤めが終わったところで、妹がシェハラザードに物語をねだりました。
ちょうど話がおもしろくなってきたところで夜明けが来てしまい、終わりを聞くまで殺すのは惜しいと思った王様は、初めて相手を生かしたまま、次の晩をまた迎えることにしたのです。
そうして毎晩夜明けまでのお楽しみ、賢いシェハラザードが千夜に渡って紡ぐお話のはじまりはじまり。
アラビアンナイトなんて、アリババ・シンドバッド・アラジンぐらいしか知らなかったけど。
東海テレビの昼ドラも顔負けなぐらいドロドロなところから始まる話だったのね。
シェハラザードの上手いところは、一つの話の中に、次の話を入れてしまうのよ。
桃太郎の話をしている途中で、「そういえば昔浦島太郎って人も似たようなことをしていましたけれどね」とか入れちゃうの。
で桃太郎を一通り語った後、さっきの浦島太郎ってどんな話さ?ってところから今度は浦島太郎の話になるわけ。
しかも登場人物と言えばどの話もほぼ王様と王子と大臣と僧と奴隷ばっかり。
なのに話がこんがらかることなく、ちゃんと一話々々にそれぞれ違ったオチが付く。
なかなかこれは、物語として楽しむ以外に、話の仕方の勉強にもなるんです。
ただ悔しいのは、間でたくさんの詩が挟まるんだけれどね。
こればっかりは出てくるたびに、原語を読める能力があったらなぁと思うね。
ちくま文庫のやつ、かなり注釈も細かいんだけどさ。
詩ってどんなに上手に訳しても、やっぱり言葉の違いが出るのよねー。
あらすじだけで良いのでしたら、全話分ネットで無料公開されていますよ。
興味あるかもしれない、ぐらいでしたら先に見てみてはいかがでしょうか。
そちらの図書館の返却期限がどの程度かによりますけれど、レンタルの場合かなりの興味と時間がなければ読破できない可能性の方が高いと思いますねー。
さすがは千一夜、王様の気分で長いこと付き合う覚悟が必要です。
○希望さん
お疲れ様でした。
価値観の違いですので正解なんてありませんが、個人的にはニコッとタウンは「がんばって」まで無理に楽しまなくてもいいんじゃないかなぁという気がしますけれどね。笑
大変だったりお疲れだったりするならば、のんびり休養なさってください。
去年は夏に白内障の手術したり、その後狭心症担ったりとか、結構大変だったのです。
また、頑張ってニコット楽しませてもらいますのでよろしく!
明日東大阪の図書館に行くので、そのはなしの事書かれた本がないか探してみようと思います。
いつもながら、ありんこさんおブログは新たな興味の元ネタを提供してくれますね-!