カナリア。
- カテゴリ:映画
- 2013/12/25 22:37:31
テレビをあまり見ない人間ですが。
北海道に縁のある作品は、お勉強と称してなるべく見ています。
有名作品のロケ地や、テレビでお馴染みの場所は、お客様の興味を惹く材料の1つになるからね。
美幌峠に行けば「ここが春樹が唯一の忘却の地と定めた絶景です」と。
夕張に行けば「ここが倍賞千恵子さんが高倉健さんを待って黄色いハンカチを吊るした家です」と。
立待岬に行けば「ここが船越英一郎さんがよく犯人を追いつめている現場です」と。
時間があればついでに簡単なストーリーや撮影エピソードをご紹介したりね。
そんなわけで先週だったか、『北のカナリアたち』を見たのよ。
次の日7:00出発のきっつい仕事中だったにも関わらず、夜更かししてがんばったのよ。
いろんな映画賞を取った作品だと聞いていたのに、都市間バスのラッピングまでして宣伝していたから楽しみにしていたのに。
がっかりだ。
せっかく利尻島・礼文島で撮影した作品なのに、島の絶景がほぼ写っていないのはなぜ?
せっかくの花の島なのに、高山植物の1つもクローズアップされていなけりゃ。
洋上の富士と名高い利尻富士がすぐそこにあるというのに、デートスポットは夕日の沈む西側のただの海。
かろうじて分かったのは一瞬写ったトド島、あとカンゾウの原っぱは富士野園地か?
年に何度か島を訪れる人間でさえこうなら、未だ踏み入れていない方に対して島の魅力は全く伝わらない作品ではなかろうか。
何にもない浜辺を指さして、
「ここが吉永小百合さんが不倫していた場所です」と?
言えるわけがなかろうよ。
もちろんアタシらが観光案内をするためなんぞに作られた作品ではないのだけれど。
北海道を使うなら、北海道のいいところを見せてほしいと。
映画ファンではなく北海道ファンとして、そう思うのよ。
ニコッとタウンに映画監督さんがいるなら、ぜひ期待しております。
映像が悪くても話が良ければ、というところもあるけれど、残念ながら話もまた薄っぺらい。
もともとアタシは湊かなえの作品が好きではないけれどね。
「不倫した先生の教え子が不倫中の女の旦那を殺してしまって服役する前に不倫中の同級生が応援に駆け付ける話」だわ。
二文字でまとめるなら「不倫」。そんな話。
あ、反論も絶賛受付中。
むしろこの作品の良さ、魅力を教えてくれる方がいるならぜひ熱く語っていただけるとありがたい。
このままじゃ本当に使い物にならない。
この作品を「後ろの山に捨て」てやりたくなるわー。
そうなんです、アタシも利尻礼文が大好きだからそう思うんですよー。
風景もそうですし、あと腹が立ったのが食べ物です。
島らしい海の幸が1コも出てこないんですよ。
時代背景がそんな裕福な時代ではないんでしょうけれど、それにしたって島は観光業の栄えるずっと以前から漁業で成り立っていたわけですから、出てきても全くおかしくないですよね。
唯一物を食べてた場面がバーベキューですよ!笑
焼肉なんかどうでもいいだろ、ちょっと磯まで行ってウニでもカニでも取ってきて焼けばいいべさ!
と怒りを抱いたのですが、もしかして密漁の増長になってしまうからNGとかなんですかね?あぁ面倒くさい世の中。
せっかく北海道で撮影したんでしたらもっと北海道らしい映像とか
その土地の特徴の有る場所とかを写して欲しいですよね。
何処にでもあるような風景でしたら別に何処でも良い訳なんですから・・・。
私も北海道は好きなのでそう感じます。
って言うか、「北のカナリア」って「ひたすら不倫してる」って言う感じの話なんですか?
私、見てないって言うか何か暗そうな話だったので見なかったんです・・・。
仰る通りですねー。
短編ドラマならまだしも、映画のロケなんて長期滞在ならば、地元の方のご協力が不可欠なはず。
その恩返しの気持ちの表現としても、地元の良い部分を映像に取り入れて頂きたいですね。
森繁久彌さんの「知床旅情」の素敵なエピソードが思い出されます。
「どこだか分からないとある場所」という設定の話ならば、一発でロケ地が分かるような特徴的風景(今回で言えば利尻富士)を敢えて入れないことも工夫だと思うのですが。
本作品に関しては思いっきり「北海道最北の離島」という舞台設定が出ていますから、そんな工夫も不要なわけで、アタシには全く解せないものでした。
が、見る人が違えばまた受け止め方が違って当然ですから、もしもご覧になる機会があればまた感想をお聞かせ下さい。
あまら、僕も感心しませんね-!
やはり、地元の人はどこが話の背景の場所かは聞いてるだろうから、その土地のいいところは1カットや2カット入れるのがロケさせtもらう側の礼儀と違うのかなー
ありんこさんお中身の解説からすると評判のようにいい映画ではないと感じますね!マー吉永小百合さんが出てるから名画という思い込みがあるので、マスコミの恐ろしさを感じますね!