Nicotto Town



出張思い出①東北弁。

自他ともに認める方向音痴が、何とか無事に営業所に辿り着いてさ。
早速3本分の準備を2時間でやる方法を考える。
急ぐのは翌日の日帰りの分だけ、その次の沖縄は料金もったいないから電話だけやってく。
座席表だの配布物だのはホテルに着いてからでいいやーなんて計算をしながら、さっそく受話器を取って。
昼食会場、バス会社、その他業者をサクサク済ませて。
いざ、お客様への確認電話。

「こちら△△と申しますが、○○様のお宅でしょうか?」
「いぇあ」

…いぇあ?YEAH?え、英語?
秋田のド田舎の村から来るお客さんなのに外国人とかアリ?
でもこっちの日本語の意味は通じてるってことだよね、何で返事だけ英語なんだろう。
とか深く考えたのが間違いだった。
もうここから混沌の世界の始まり。

「明日からの沖縄旅行の件で最終ご案内のお電話です」
「でゃあ」

でゃあってなんだ。
英語ですらないじゃないか。
「え?」って聞き返したら、

「すたから、あすたのおくぃなわのりょごうのごとだべ?」

もう無理です。ごめんなさい。
今でこそ文字に起こせるけど、最初は本当に何語しゃべってんのか、っていうくらいわかんなくて。
もう観念してこっちの言いたいことだけ全部言ってガチャ切り状態。
今考えるとめちゃくちゃ失礼なヤツです。

最終的には会って顔みて喋ってるうちに少しずつ会話できるようになったんだけどね。
初日のごあいさつでも「東北弁には不慣れですが」って言っといたおかげか、みんなゆっくり喋ってくれて。
4日目過ぎた頃にはほぼバイリンガル。
いや、話せはしないんだけど聞く分にはほとんど不自由しなくなった。
結局のところ、「いぇあ」「でぇあ」「んだぁ」は全部YESの意味らしい。
語源は謎だし、どう使い分けてるのかも全くわからないけど。
恐るべし、東北のお客様。

お客様同士は東北弁。
ドライバーとガイドは沖縄弁。
アタシ1人北海道弁。
さぁ多国籍ツアーのはじまりはじまり…。




月別アーカイブ

2020

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.