すんごく長い、自分用記録です。

年末最後の大きな仕事をやっつけてきた。
忘年懇親会。
一年のご愛顧に感謝して盛大なご宴会をしましょうってヤツで。
飲み放題＆抽選会＆豪華お土産、とくるもんだからリピーターが多い。
今年も札幌営業所と合わせて２４０名、バス６台での宴会だった。

一般募集のお客様だから他のバスは普通通りなんだけどさ。
ウチのバスだけ、毎年３０名以上の団体さんが乗ってくるのねー。
別にアタシ指名ってわけじゃないんだけどシフトの仕組み上どうしても当たってしまう。
何年かお付き合いしてると、勝手がわかってやりやすい半面、向こうも遠慮しなくなってくるんだよねー。
今回はまずお昼のご飯代を各自で払うのが面倒だ、代わりに食事中に徴収してくれ、から始まった。
別途サービス料金頂きますって言えたらいいのに。

そして車中もうるさい御一行を何とかかわしつつ宿へ着き、夜の宴会へ。
PM６時：まず１次会ー。
毎年同じだから自分たちはやり方わかってるし慣れたもんで準備も完璧なんだけど。
ベテランおじさん添乗員２名が全然動かない。
体力的に動けないんだろうけど、他４名が走りまわって景品届けてる最中、指さして場所教えるだけってどうよ。
代わりに走ること走ること、万歩計を置いて走っていたのが残念でしょうがなかった。
夜９時になってお客様の宴会がようやく終わると、他の号車の添乗員は自分たちのご飯を食べに行く。

PM９時：アタシだけ上がれず、二次会ー。
例の御一行が毎年別手配してるのよ。
氷くれだの皿ないかだの毎年うるさいから、最初だけお手伝いしてささっと逃げようと思ってた。
そこで捕まっちゃって、煙草呑みのオヤジ５人を相手に、席もないから廊下で円陣組んで座談会。
こっちは酒もたばこもまだ飲めないどころか、ご飯食べてないんだってば！
ちなみに今年のテーマは尿管結石。マジで帰りたい。

PM１１時：三次会ー。
やっと落ち着いてきたので、あとは勝手にやってくれ、たまに様子見に来るわと言い残してさようなら。
そして他号車の添乗員と合流ー。ようやく自分のご飯にありつける。
そこでは内輪だけのお疲れさま会なので、飲めや食えやの大騒ぎ。
でも例年は所長と主任を担ぎあげ、お酒を注いだりしてればいいところなのに。
今年はおかしな末端添乗員の自慢話に付き合わされること丸々２時間。
よく２時間も自慢話ばっかりできるよねー。しかも周り全員自分より上の立場の人なのに。
これなら尿管結石の方がマシだった、とか思いつつ隣席の主任と２人で延々と耐え忍んだ。
AM１時に閉店を迎えてしまったのでそこで解散。お疲れ様でした！

AM１時：そう思いきや、まさかの四次会ー。
連携プレーで耐えすぎた結果、主任と仲良くなりすぎてしまったのがマズかった。
一緒のエレベーターに乗って部屋に帰ろうとしたっけ、「今日どんな部屋？」って聞かれて。
部屋の真ん中に囲炉裏があるような変わった部屋でした、って答えたら「見たい！」と仰る。
それ自体は変なことじゃない。アタシらもよくお客さんの部屋とか他添乗員の部屋とか見せてもらって勉強するしね。
いいですよって答えて部屋まで連れてった。
見て即帰ってるもんだと思って、アタシ１人でトイレ行って戻ってきたら。
すっかりくつろいでネクタイ外して缶ビール開けてやがる！
勘弁してよー。
いくら主任は妻子持ちだからって、こんな時間に２人っきりで部屋にいるっていうシチュエーションがイヤすぎる。
しょうがないので妹分の添乗員を再度呼び出し、お前ちょっと付き合え！と。
可哀想な彼女、とは思いつつ自分の身の安全のためにそれ以外方法ないもんなー。
結局AM３時になってアタシが音を上げた。もう降参です、って言って追いだした。
ちなみにアタシこの日の起床は朝４時ね。酒飲んで２３時間も起きていられたことが奇跡。

それで次の日も普通に朝起きて観光して帰るんだからたまったもんじゃない。
日本酒だけに絞って飲んでて本当に良かった。チャンポンしてたら起きれなかったなー。



今回１番ビビったのは、つるつるの上り坂の途中でバスが止まっちゃって動けなくなったこと。
前を走ってた乗用車が鏡みたいな路面にびびったらしく、ずいぶん速度落としたなぁと思ったら上り坂の途中で止まっちゃってさー。
こっちだって追突するわけにいかないし、上り坂で対向見えないから抜くわけにもいかないし、「ばっかやろう！！」って言いながら止まったさね。
したっけもう再発進できない。踏めば踏むほどバスがどんどん斜めに傾いていく。
下がるにしたってブレーキ効かないんだし、これはもう開発呼ぶしかないなぁ、何分ロスするかなぁなんて考えてたら。
さすがベテランドライバー、プロなだけあるねー。
車体こすらないようにタイヤだけ縁石にこすって、それをブレーキにして見事坂の下まで戻って事なきを得た。
お客様からも拍手喝采！
陰でドライバーもアタシも足震えてたのは内緒ー。