Nicotto Town



大曲と車椅子。

大曲の花火大会に行ってきました。
入社後ずっと他の仕事回ってて付いてなかったのに、とうとう当たっちゃったよ。
日本一の花火大会は、例年70万~80万人の観客が押し寄せます。
おっかないったら、ねぇ。

行く前のご通達。
「添乗員もスーツでは大変なので、襟付きシャツにチノパンで結構です」
うん。夜行日帰りで花火のみを目的に行く人はそれでもいいでしょうね。
我々北海道から行くチームは前日も翌日も観光あるのに、そのスタイルまずくないか?
たった1日分の着替えのために自ら荷物増やすのも馬鹿らしくないか?
という試行錯誤の結果、スーツ+運動靴+タオルでほっかむり、という素敵なスタイルになった。
間違ったとは思っていない。

ウチのお客様の中に、1人車椅子の方がいてねー。
全く歩けないわけじゃないんだけど、長距離は無理みたい。
駐車場から1km以上ある中、車椅子専用道があるわけでもなく、段差を乗り越えつつなんとか会場まで辿り着いた結果。
なんとまぁ、押してた息子さんの方が汗をかきすぎ、熱中症で救護室に運ばれてしまったよ!
おいおい不測の事態すぎるわ…。

とりあえず息子が何とか歩ける程度に回復するまでは見届け、救護室と観覧席を往復して連絡をしつつ、サポートしたものの。
問題は、アタシは最後まで観覧席にはいられない。
先に駐車場に戻って、他の添乗員と一緒に交差点ごとで全ての号車のお客様を誘導しなきゃならない。
だからといって、金払って時間かけてここまで来ておいて、フィナーレまで見ず先にアタシと一緒に帰りましょうってのも、あまりに酷な話じゃない?
そんなわけでまずはフィナーレまで見なさいって言って置いてきたものの。
このあとどうしよう車椅子父さん。
とりあえず一番屈強そうな男性のお客様に帰路のお手伝いをお願いしたものの、そう上手くはいかないよなー。
最悪の場合は全員退場してガラ空きになるまで待っててもらって、もう1度迎えに行くしか方法がないか?
とか考えながら、他県バスの迷子も誘導しつつ、とりあえず状況が落ち着くのを待ってたらさ。
なんだか遠くから見たことある人影が近づいてくるのよ。
ん?あれ、車椅子父さんじゃないの!?

なんと、そこまでの観光中に既に一致団結していた素晴らしいウチの号車のお客様。
他のバスのお客様がバラバラに帰ってくる中、なんと全員一緒に、交互に車椅子を押し合い、熱中症の息子を支えながら帰ってきたんですよ!
えぇぇぇー。
だって70万人の人混みの中だよ?
どのバス見たって見ての通り、普通バラバラにしか帰って来れないんだよ?
途中で集合できるようなスペースも全くないから、仕方なく1kmも離れたバス集合にしてるんだよ?
あなたたち、30台から70台まで、年も違えば在住地も道内各地てんでばらばらの他人同士のはずでしょ?
この状況で一緒に帰って来るって、どれほどお互いに思いやり持ってくれたの?
いやもう、マジメに涙が出ました。
その後も隣の号車の添乗員がお客様に怒鳴られる姿を横目に見つつ、終始和やかに笑いながら過ごしたウチの号車。
せっかくの旅だもん、誰だって笑顔の思い出の方がいいよねぇ。
それを分かって下さって、たくさん協力して下さったお客様方に感謝感謝です。

日本一の花火大会の感想はねぇ。
確かにキレイ。
特に型物の技術は、やっぱり発祥の地だけあってすごいね。
あと色付き煙で空に模様を描く昼花火ってのも初めてみたけど、これまた風情があっておもしろいものでした。
ただ、やっぱり独特というか、個性的というか、常に新しい技術を競ってる点で素晴らしい反面。
アタシ個人的には、やっぱり花火大会なら、勝毎のように和火の美しさも見せてほしかったなぁと思うところです。
あの色が1番好きー。

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2011/09/04 23:46
○shinさん
土浦と同じく「競技大会」ですからねー。技術は間違いなく日本一が揃っていると思います。
毎年BSで生中継しているみたいですよ。
良かったら来年観賞してみて下さい。
現地に足を運ぶのは、個人旅行ではオススメしません。
桟敷チケットも駐車場も宿も、何もかも確保が大変すぎます。
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2011/08/31 23:32
んー、助け合いの精神は生きてますねぇ。

「日本一」と言ってしまっているからには、
相当すばらしいのでしょう。
総合的に日本一なんでしょうか。



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