ご観覧。
- カテゴリ:その他
- 2011/11/14 00:57:44
「ご観覧ありがとうございます」
っていうブログの書き出し、どうなの。
ものすごく違和感を感じる言葉なのよね。合ってるの?
金田一先生のようにきっちり説明できないのが残念でしょうがないんだけれど。
「観覧」って単純に見るというより、「見て楽しむ」というような意味合いじゃないのかなー。
「見る」よりも「眺める」や「見物する」に近いと思ってる。
こういう書き出しをされると、端から「アナタは私のブログを楽しんで見てくれてますね!」って言われてる気分になる。
いえちょっと開いてみただけで読んでみたら全く興味なかったんで即帰りますが、とは言えない雰囲気。
と感じるのはアタシの勝手な日本語の解釈だろうか。
大学は一応国語科で卒業してるけど、全然マジメに通ってなかったしな。まるっきり自信ないや。
でもねー今日はそんな程度のアタシでもはっきりわかる、すごいのを発見してしまったの。
「拝見ありがとうございます」
なんだこの一瞬下手に出てくると見せかけつつ思いっきり上から叩き潰されたような気分は!
どうして頭に一言付けたがるんでしょう。
どうしても言いたいなら
「ご覧いただきありがとうございます」でいいじゃない。
どうしても漢字にしたいなら
「ご高覧賜りましてありがとうございます」かなー?
ものすごく仕事してる気分になるから、こんな場所でまで見たくもないけどさ。
本当に、話の作り自体ももちろん上手いんですが、それ以上に読み手を引き込む描写に圧倒されますね。臨場感とでもいうんでしょうか。
江戸時代なんて歴史の教科書でしか知らない世界のはずなのに、まるで自分も江戸時代に行ってしまったかのような気分で読まされてしまうんですよねー。
うっかり朝湯に行って髪結いを呼ばなきゃ、なんて気持ちにさせられてしまいます。笑
1度読むだけでも充分な長さですし、何といっても彼女の作品は2周目がおもしろいです。
現代物のみならず、江戸物を面白く読ませてくれる手腕は流石だと思います。
「おまえさん」は、
「下」が半分程進みましたが、これは意外と長い長い物語ですね。
「おまえさん」は文庫と単行本と同時発売でしたものねー。
文庫派の方も早めに楽しめて良いですよね。
ところで「ぼんくら」と「ひぐらし」はお済みでしたっけ?
「おまえさん」はこれ単品でも楽しめないことはないですが、前作を読んでいた方が平四郎たちの人物像や互いの人間関係がわかり、弓之助やおでこが大きくなってきて変化している点も楽しめるんですよね。
前作を読んでいる方にはとってもオススメの作品ですが、単品だとそのおもしろさを全て味わうことができないので、オススメ度が2位になってしまったんですねー。
ちなみに「ばんば憑き」にもちょこっとだけ、政五郎親分とおでこがゲスト出演しています。
文庫にならないと買わない人なので、
ちょっと先を越されちゃった感じですねー。(^_^.)
使い方がおかしいと言える感覚は大事にしましょう。
違和感が積り積もってストレスにならないように気を付ける必要はありそうですが。
少々被ってしまいますが、アタシ自身、明らかに変だと指摘できるほどの知識はなかったんです。
これ変じゃないか?と感じる程度で、どうして変なのかを説明できる程のものではありませんで。
皆さんに「間違っている」「誤り」と言って頂けて、実は内心ほっとしています。笑
観覧はどちらかというと全体像を楽しむような場合の使用法で、じーっと細部を見るような場合には適さないような気がしています。絵画とか建築とかもそうですねー。
「ご拝見」に至っては、とりあえず書き手の立場が上なのか下なのかはっきりしてほしいと思います。
とは言えはっきり上の立場を取られても、お前何様だ!?と怒るんでしょうけれど。笑
○自分
今読み返したら、これアタシもひどい日本語使ってるなぁ。
「違和感を感じ」ちゃダメだよねー。「頭痛が痛い」のとおんなじ。
「違和感を覚える」だよね。他人にダメ出しする前に日本語は正しく使いましょう、自分。
あ、その記事アタシも読みました。ってことは道新じゃなく読売の記事だったのか。笑
日頃使わない言葉は調べて使う、もっともです。
難しいのは、単に国語辞典で調べただけじゃわからない使用法ってありますよねー。
恐らく観覧の意味も辞書で調べれば「見る」って出てくると思うんですが、ブログを見る時に使っちゃおかしいわけで。
調べるのと同時に、日頃からそれこそ新聞や本を読んで、言葉に親しむのも大事だなぁと思いました。
○shinさん
さすがに「ご拝見」の方は突っ込もうかどうか悩んでいます。何度も使っていらっしゃる方のようでして。
誰かが指摘してあげないと、いつのまにか「ご拝見」が正しいとされる世の中になってしまいそうですね。
でも指摘するためには自分がちゃんとその意味を理解していないとなぁ、じゃあ「ご観覧」は何でダメなんだ、って考えた時に、しっかり説明できない自分の知識の甘さにも気づきました。
それでもなんかおかしい、って思う言語感覚がある分だけまだマシと、育ててくれた人に感謝してしまいます。
検閲など全くなく、自由に言葉を書き込めるネットの世界でしか文字を読んでいないと、そういう感覚も育たないんでしょうね。本は大事です。
あ、そういえば宮部みゆきの新作を全部読破しまして、個人的オススメ度は第一位「ばんば憑き」第二位「おまえさん」第三位「小暮写真館」という結果になりました。ばんば憑き、ぜひお試し下さい。
なにか。目で絵画や、美術品、特に建物見る倍に使う日本語であると私は思います。
ブログの書き出しに「ご観覧ありがとうございます」は、明らかに日本語を知らない間違った使い方です。
頭の良いありんこさんは、それを敏感に読みとったと言うことだと思います。
更に「拝見」というのは、何か特に(手紙など)を読ませて貰ったり、絵画や美術品の即品を見たときに使う日本語です。最近の人は、もう少し正しい日本語を使って貰わないと、そのうち、日本語がめちゃくちゃになる恐れがありますね!
僕も、よーーーーく気を付けるようにしますね!
間違った使い方をしてしまう方々は、
本を読まなさすぎなのでは・・・、
と思ってしまいます。
誰かに指摘されないと直らないだろうし、
この先どうすればいいいのだろうか。
日頃使わない言葉は、調べてから使ったほうがいいかも。
そういえば、先日新聞の記事で
ある学生が教授に手紙を送ったその内容が
「見識の無い先生に突然の手紙を送らせていただきます」(だったかな)
どうも、この「見識」が「見て識っている」・・・
つまり、自分が授業を受けていて知っているという意味のつもりだったようです。
恐らく「面識の無い先生」とすべきところを間違えたのでしょう。
その教授が激怒したかどうかは記述がありませんでしたが(笑)
閲覧ですね。これも上手く説明できませんが、難しい言葉だと思います。
自身がwebページを閲覧する、というのは全く構いませんが、「ご閲覧」になるとこれも途端に気持ち悪く感じるんです。
閲の字だとどうしても「調査する」方の意味合いが強くなっちゃいますよねー。
「よくぞ我がサイトをお調べ頂きまして!」
調べる価値があるほどの立派なものを作ってるんだったら横から口を出すことじゃございませんけれども。