Nicotto Town



50円の幸せ。




財布を落としたのよ。ホテルのロビーで。
実際は落としたか忘れたか掏摸られたかわかんないけど、とにかく失くしたのよ。
でも今回たまたま全食付きで集金も一切ないどころか返金ばっかりしてたのよ。
夜にはもう残金50円しか入ってなかったのよ。
フロントに届いたわ。笑

仕事用の財布と自分用の財布は分けてるから、元々カード類は1枚も入れてないんだけどね。
大抵は現金が最低でも10万円ぐらいは入ってるから、今回は本当に運が良かった。
まぁ金が入ってないから管理が適当だったっていう面もあると言えばあるんだけれどね。
金は入ってなくても、旅程管理証(=添乗員の資格証明)が入ってたから、また始末書になるところだった。
アレ持ってないと成田空港の検問が通れないんだよねー。
他にも自家用車通勤の許可証とか、ホテルでもらった領収書とか、他人にゃゴミだがアタシにとってはめちゃくちゃ重要なものがいっぱい入ってたのよね。
届けてくれた人、本当にありがとう。
せっかく拾ってくれたのに中身50円じゃチップの取りようもなかっただろうに、本当にごめんなさい。


紛失していた時間はわずか1時間ぐらいだったんだけれども。
財布自体の思い出とか始末書のこととか考えていたら、がっくり落ち込んでさ。
その分見つかった喜びが大きくて、次の日ものすごくハイテンション。
添乗員さ~ん、ってお客様に呼ばれてさ。
威勢よく「へいっ!!」って答えてしまった。
どこの江戸前寿司だ。

更に次は葡萄館に行くはずのところで「次は昆布館に行きますよー」って元気よく言った。
昆布館は昨日終わっただろ。
何回昆布を仕入れする気だ、この板前は。

最終日にバスを降りていくお客様から、「もうアナタのファンになっちゃった」というありがたいお声が。
寿司屋のファンになられてもまったく素直に喜べない。


葡萄館と略して書いた施設は、本名を「はこだてわいん葡萄館」といいます。
はこだてわいんの本工場に併設されてる売店。七飯町にある。
函館とか七飯とか、道南で葡萄ってあんまりイメージないしょや?
ワイン用の葡萄っていうと池田とか余市とか富良野とか浦臼とか、ねぇ。
実際今使われている葡萄はほぼ余市産で、ここでは作っていない。
けれど函館は歴史上初めて日本でワインを製造したところと言われているのよ。
開港と共に西洋文化を最初に受け入れた地だったから。
西洋式農業が取り入れられて、明治初期に開拓使が作ってみたんだってさ。
戦時中は軍用のアルコールなんかも製造していた話が残ってる。
昭和後期になって土壌変化等を理由に葡萄の栽培は終えられてしまったけれど。
今もその技術を活かしてワインを生産中、ついでに葡萄以外の果物ワインにも挑戦中。
豊浦いちごや、苫小牧ハスカップのワインっていうおもしろいのを作ってる。
函館市内でもベイエリアだとか五稜郭だとか主要観光地では大抵買えるんだけれども。
七飯の本店だとアウトレットになっている商品が1瓶500円くらいで買えたりして、お手頃でオススメ。

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2012/12/24 18:59
○shinさん
終わってから考えるとたったの1時間の話だったんですけれども。
紛失している最中の1時間はものすごく長くて長くて。笑
人間ってよくたったの1時間でこれだけ浮き沈みができるものだなぁと、冷静になってから自分で笑ってしまいました。
アバター
2012/12/23 17:11
すぐ見つかって良かったですね。

葡萄館に昆布館は、昔からあったかなぁ、
函館から大沼を通って札幌まで車で行ったことがあるけど・・・、
それはかなり前の話です。



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