偽名。
- カテゴリ:仕事
- 2014/01/20 23:23:11
今回ちょいと偽名でお仕事しておりまして。
やましい事情があるわけではないのだけれど。
別な人間が行くはずだと思って用意してたのに、急遽アタシが代走になったのよ。
施設に連絡済みだったネームを全て差し替えるのがとんでもない手間だったので、そのまま行った。
施設の方は、そこに行くときだけ気を入れて名前を変えていればいい。
でもお客様には本名で名乗らないと、いつ呼びかけられるかわからないから、反応できないからね。
お客様に山田(仮)って本名を名乗っててさ。
施設側には田中(仮)って偽名を名乗っててさ。
最終日まで問題なくきちゃったのよ。
きちゃったからダメだった。
最終日だからこそ、お客様も既にアタシのことを山田と呼び慣れていたの。
そこにきて、施設の館内放送で「添乗員の田中様、至急来てください!」って呼ばれちまったよ。
目の前にいるというのに、全館に響き渡る放送でさ。
名乗り出ないわけにはいかないじゃない。
後ろに引き連れていた30名のお客様からの視線の痛いことといったら。
「え、コイツ山田じゃないの?」オーラ全開。
しかし最終日、気付かないふりをして行けるか?とそのまま流してみたところ。
その後お別れまでの半日、もう誰も名前を呼んでくれなかった。笑
お客様のお気遣いが痛い…。
もしかしたらずっと前にも似たような話を書いたことあるかもしれない。
偽名で引っかかったのは2度目なんだけど、前回書いたかどうかを思い出せない。
前回は初日で引っかかったので、しょうがないからお客様にも話をしたが、まさか偽名とは言えないからさ。
「女性は苗字が変わることもあるんです、深くは聞かないでください!」とね。
深くも何も、まだ人生で一度も名前が変わったことがないけれども。
こういっておけばこれ以上突っ込まれない、女性添乗員で良かったと一番実感した時でした。
ちなみに前回は施設に田中、お客様に山田と名乗っていたところ、ホテルでは混ざって山中になっていた。
もう自分の名前が何だったのかわからなくなった。
まぁここまで気を遣うのは田舎だけなのかもしれません。
都会になると一日に出る台数のケタが違いますから、添乗員の数もケタ違いなわけで。
よっぽど「○○さんと行く!」という人気添乗員以外は、そんなに気を遣う必要がないかもしれませんね。
こちらは指名がなくとも「あれ、またアンタなの?」と言われる確率なので。笑
何事もお客様目線で考える、
当たり前だけどご立派です。
今回は一時的な偽名でしたが、恒常的に偽名もとい旧姓を名乗っている仲間も多いです。
やっぱり安心を預かる商売ですから、お客様からの信頼は重要でして、一度覚えて頂いた名前を変えるのは一時的に信頼を失う覚悟が必要なんですよね。
でもさすがに法令違反をやるわけにはいかないので航空機や船舶の搭乗名簿は本名で出しますし、もっと誤魔化せないのはパスポートで。
そういうところに限ってしょっちゅう呼び出し放送がかかりますし、偽名発覚率が一番高いのは港と名の付くところでしょう。そうなると偽名を名乗りすぎるのもまた問題です。笑
お客様にも偽名を使えるようにならないとダメですね。
そうなんですよー。
しかも本州と違って、沖縄のような島だとある程度こちらで使う施設も定まっていますし、向こうも向こうで狭い島内で顔見知りばっかりですから、業者間で情報が共有されているような部分もありまして。
1ヶ所変えてしまうと他も全部変えねばならない可能性が高くて面倒くさかったんですよね。
しかし女性だったから良かったものの、男性だったら婿養子以外の言訳はないですよね。大変。
確かに、ネームをすべて差し替えるのは手間ですね。
関係各方面への連絡も正直面倒でしょうし。
最終日で計画?が崩れたのは誤算でしたね・・・。