手段が目的化している小沢氏
- カテゴリ：ニュース
- 2009/03/11 10:38:41
小沢氏が党本部で記者会見を行った。
最初の記者会見では、陰謀説を全面に押し出したけれど、
さすがに誤魔化しきれないと、今度は、謝罪を含めての会見となった。
＞私の政治家としての生涯かけての大目標は、一つは官僚主導の政治
＞行政を国民主導の、国民の側にたった政治行政に改める。それがひ
＞とつ。それからもう一つは、日本に真の議会制民主主義を早く定着さ
＞せなければいけないと。
（小沢氏の記者会見全文よりの引用）
官僚主導になっているのは、官僚が作成した書類に政治家が判子を押
すからで、判子を押すのは、押さなければ官僚の協力が得られないから
で、官僚の協力が得られなければ、実行可能な政策案を作成できない
という現実があるからでしょう。
政治家自身がヘタレだから、官僚に大きな顔をされているということに
問題があると、じゃあ、政権交代さえすればいいのかといえば、
次期与党と言われる民主党の出してきた政策案は、どれも場当たり的で
あり視野の狭さを露見したものでしかない。
ということは、首尾よく政権交代できたとしても、良くて、今と変わらないと
いう状況であり、私たち国民にとって、望む結果を得られるという保障が
どこにもないという、情けないありさまだ。
日本に真の議会制民主主義が定着しないのは、議論を行わないから。
その一言につきる。
論拠を示し、対案を出し、より良い案に作り上げるという協力体制がない。
おおくの野党議員が、ワイドショーなみの質問をして自分の顔を売ること
しか考えていないから、そのことが、審議の停滞を生み、膨大な、税金の
無駄遣いをしているのだということに、まずは気付いて改める方が先だろ
う。
本来、真の議会制民主主義を云々いうのであれば、
「政府案にはまず反対！」という野党の固定観念から脱却することが、
一番必要なことなのに、民主党が参議院の第一党になって、何が変わっ
たというのか。
ということで、
小沢氏が言われている聞こえのいい大目標は、
「政権交代」を行う為にというお題目によって、蔑ろにされているんです
よね。
手段が目的化している、という事に、早く、民主党の若手議員は気付
いて、改めて欲しいものです。
------------------------------引用開始
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090310-OYT1T00760.htm
小沢代表、進退は「総選挙で勝てるか」で判断…当面辞任せず
民主党の小沢代表は１０日、党本部で記者会見し、準大手ゼネコン「西松建設」と自らの資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件について、初めて国民に向け陳謝した。
自らの進退については、当面辞任の考えはないが、事件の行方や次期衆院選への影響を考慮して判断する考えを示した。
小沢氏は会見の冒頭で、「国民におわびしたい」と述べた後、自らの進退について「（事件の）最終的な結論が出るまで、現時点では全く考えていない」と強調。その上で「総選挙で勝利を得なければならない。私の今後の行動基準は、そこに物差しを置いて判断したい」と語った。
逮捕された公設秘書の起訴が進退の判断に影響を与えるかどうかについては「起訴になるかならないか以上に、その中身の問題だ。これ（逮捕容疑）は単に収支報告書の処理の認識の違いだ」と述べ、逮捕容疑の罪だけであれば辞任に値しないとの意向を示唆した。
西松建設から小沢氏側に対する献金総額は約３億円に上ることが判明している。
しかし、小沢氏は、西松建設がダミーに使った政治団体については「そういう団体から献金をもらっていることも知らなかった」とし、西松建設に対する政治献金の請求についても「全く知らないし、多分、経営のトップの方々とも面識はない」と述べた。
政治献金のチェックについては「トータルでこれくらいの献金をいただいたという概括的な報告を聞いているだけだ」と説明したうえで、「結果として私に監督責任がある」と自らの監督責任を認めた。
◇
民主・小沢代表の記者会見全文はこちら。
(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090310-OYT1T00834.htm)
（2009年3月10日16時53分 読売新聞）
------------------------------ここまで
＞極めて独善的な観点で、民主主義を衆愚政治として否定して
＞いる勢力が某所にいることも事実です。
私には、それらに関する具体的な資料がないので、なんとも答えられないです。
ただ、
陰謀は人が行うものなので、そこかしこに存在するのだろうとは思いますが、
それらが成功する為には、多くの人を意のままに動かす必要があります。
なので、もし、陰謀があるとするのであれば、一番に押さえるべきはマスメディア
であり、それに気付いて手を打てない陰謀は成功しないであろうと私は考えます。
その上で、多くのマスメディアが一様に、その陰謀を阻止する為に動くというような、
まっとうな正義感がもし、日本のマスメディアにあるのであれば、多くのネットユー
ザーから、「マスゴミ」などと表現されるような昨今はないだろうと私は思います。
こういう状態になった時、誰が一番よろこぶのか？と考えながらずっと成り行きを見守っています。
でも、僕は、少なくともそれは与党ではない、と確信しています。
極めて独善的な観点で、民主主義を衆愚政治として否定している勢力が某所にいることも事実です。
マスコミも、利権がらみもありますが、真面目に不正を糾弾することで、彼らを助長し利権の正当化に繋げてはならないという危惧もあるのかもれません。
＞二階氏も胡散臭いので個人的にはなんとも。
そうですね。
二階氏は、小沢氏の側近だった人なので、同じ穴のムジナだと思います。
自民党を離党した後、新生党、新進党、自由党と、2000年頃までかな？
行動を共にされていましたから、手法を学ばれたのではないでしょうか。
＞またマスゴミは微妙に民主を擁護し始めた感があるのは気のせいなの
＞でしょうか…うーん。
気のせいではないと思いますよ。
出来る事なら自民党だけをたたいて事を済ませたいという、思惑たっぷり
の構成ばかりですから^_^;
中国よりすぎるのが気に食わないです…採掘問題とか…
またマスゴミは微妙に民主を擁護し始めた感があるのは気のせいなのでしょうか…うーん。
＞国民を甘くみる体質を感じてしまいます。
＞それとも、マスコミがに飛びつかせるネタを与えたつもりだったのでしょうか。
両方だと思います。
マスメディアが陰謀説に飛びついて煽ってくれたら、国民もそっちに流れるだ
ろうと踏んでいたのだろうと思いますよ。
実際、マスメディアは、最初のうち、陰謀説を支持していましたしね。
漆間官房副長官が、オフレコで「確たる証拠が出たから小沢氏の秘書が逮捕
されるという事態になったのだろうから、今のところ、自民党員にはそのような
証拠が出てないみたいだから、自民党員には捜査が及ばないんじゃないかと
思う」というような発言をしたら、
早速、「政府筋『自民党には捜査が及ばない』と明言」と大々的ニュースとして
扱って、視聴者に、政府陰謀説に真実味を持たせるような印象操作をしていま
しね。
もっとも、あんまり陰謀説を煽っちゃうと、小沢氏の昔の悪事まで飛び火しちゃ
うことまで考えなきゃならないわけで、小沢氏を擁護したいマスメディアとしては
視聴率の為には小沢氏問題を扱わなくちゃならないし、でも、あまり視聴者に
小沢氏への悪印象をもたれたくもないし、と板ばさみの状態なのかもしれないで
すね。
安っぽいですね。
そんな陰謀説のような安っぽい策をとることに
国民を甘くみる体質を感じてしまいます。
それとも、マスコミがに飛びつかせるネタを与えたつもりだったのでしょうか。
このまま選挙となると、迷わずに入れたい党なんて見当たりませんね・・・、
＞国民生活の困窮を考え言及し、
＞「疑わしきは、去れ！国政の停滞は許されぬこと。」と
＞言い切れる民主議員はいないのでしょうか？
＞それで、官僚主導政治を云々と公約に掲げるなど・・・、
同感です。
「政権交代目前」だというおいしい話でもって、完全に、目が曇っている
んでしょうね。
本来の民主党員の性質からすれば、前原氏のように、
「陰謀説を全面に押し出すのは控えた方が良い」というような、
公平さや誠実さからの意見が大半だったはずなんですが、、、
非常に残念です。
官僚主導政治からの脱却を掲げることが、
国民の票を得ることに繋がるという思惑しか感じません。
何を以って、官僚主導の政治を取り戻すつもりなのか具体案は、
懐深く秘めているとでも言いたいのでしょうか・・・。
官僚主導を改めるということは、政権をとることより段違いに
困難なことですよ。
小沢さんの発言に官僚が色めき立たないのは、
国民に向けた選挙前のパフォということを、じゅうぶんに承知しているからでしょう。
世論調査に一喜一憂して日本の政治の舵取りができるのでしょうか？
今回の小沢氏と西松建設の問題も、陰謀説から始まりましたが、
民主党のどの議員も、この問題を次期選挙の影響を図る尺度でしかコメントしていません。
「小沢さんを信じます。」「小沢さんじゃなくちゃ選挙は闘えない！」
次は、
「新しい事実でも発覚したら選挙に不利、進退はご自身で・・・」
国民生活の困窮を考え言及し、
「疑わしきは、去れ！国政の停滞は許されぬこと。」と
言い切れる民主議員はいないのでしょうか？
それで、官僚主導政治を云々と公約に掲げるなど・・・、
また、長くなりましたので・・・。