これ、夜のニュースで見ました。驚きました。

＞（定額給付金の）２兆円を市町村に１０億円ずつ渡せば、
＞はるかに効率的にお金が回る。

って、「ふるさと創生事業」の再来ですか？！
あの、地方交付税に一億円上乗せして（※）、箱物には使わず、地方
再生のために使ってくださいと政府が言ったら、もともと地方交付税は、
国庫支出金と違って、使い道に制限はないはずだから、そういう指示
は「地方分権」に反する、と反発して、”自由な使い道”というお墨付き
を貰ったという、あの事業！！

いやはやビックリです。
あれは、使い道に困って随分無駄遣いをした地域もあったのですが、
その事については言及されませんでしたよね。
なんと言っても、自由に使ってもいいお金だったのですから。

ちなみに、政府が箱物には使わないで、と言ったのは、維持費という
定期出費が発生するからです。
そういえば、政府発言に反発したのか、何も考えていなかったのか、
箱物を作って維持費で大赤字になった地域がありましたよね？
持ちなれない大金を使い切るというのは、よほど腹を据えて考えなけ
れば、無駄遣いをしてしまうものですから、仕方ないといえば仕方ない
状況だったのかもしれません。
とはいいつつも、赤字は困ります。
自治体や政府の赤字は、皆の肩に掛かってくるものですから。


さて、今回の定額給付金案のお金、約２０００あるという自治体に配っ
た方が、効率的にお金が回るという意見の民主鳩山氏。
さすがは民主鳩山氏ですね、尻馬にのっかる手腕は逸品かもしれま
せん。
現政府が置かれた状況、発言場所、テレビカメラの存在、民主よりの
マスメディアの存在、演出するにはこれ以上の効果はないと思います。

定額給付金を、国民皆に渡るようにするためには、もともと、自治体
が抱えている問題、（住民票を提出していない住民の把握）をどうに
かしなければならないわけで、そういう余計な仕事をしたくないという
自治体の本音を、うまく活用しています。
これが、民主の手腕なんでしょうね。ある意味関心してしまいます。

そして、民主の様な狡猾さがないところが、現首相の特徴なのかもし
れません。
現内閣は、もっと周りを固めないと、このままでは、文句を言うだけの
人々に潰されてしまうでしょうね。

政権交代が間近に迫っているのであるなら、
民主がもっとまともな政策を出してくれるなら、と思えてなりません。

※
　地方交付税の基準財政需要（各地方団体の財政需要を積み上げ
　たもの）に算定するという方式が採られた。
　ただし、交付税は基準財政収入が基準財政需要を上回る豊かな
　地方団体には交付されない。

---------------------引用開始
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081126-OYT1T00568.htm
定額給付金めぐり町村会…麻生氏にヤジ、鳩山氏に喝采

　全国町村会が２６日に東京都で開いた大会で、定額給付金交付への協力を求めた麻生首相が厳しいヤジを浴びた。

　「実施にはすべての市町村の協力が不可欠だ」と呼びかけた首相に対し、一部の出席者が「丸投げをやめろ」などと声を上げた。所得制限に関する方針が二転三転した揚げ句、実施するかどうかを市町村の判断に委ねたことへの不満からだ。首相のあいさつ後には、「麻生内閣総理大臣万歳」を三唱したが、同調しない町村長も少なくなかった。

　　　　　　　　　　◇

　逆に拍手喝采(かっさい)を受けたのは、民主党の鳩山幹事長だった。

　大会に欠席した弟の鳩山邦夫総務相が所得制限のあり方などに異を唱えたことを踏まえ、「兄弟がますます仲良くなった。釈然としない、という思いを共有しているからだ」と語りかけた。さらに、「（定額給付金の）２兆円を市町村に１０億円ずつ渡せば、はるかに効率的にお金が回る。今からでも遅くないので鳩山大臣にお伝え願えれば」と提案し、会場を沸かせた。
（2008年11月26日19時32分 読売新聞）
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