Nicotto Town



休日以外(水曜以外)、ブログ短編小説、毎日更新

鹿

「お願いです!僕をあなたの下で、働かせて下さい!」

「そんな事を言われてもな・・・」

突然の”志願者”に、白鬚の老爺は戸惑っていた。
確かに、今年は”数”が足りなくなりそうで、募集をかけた事はかけたのだが、”彼”のような応募...

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アリシアY!

買ってしまった。
買ってしまいましたよ。

「アリシアY」

定価580円なのにプレミア付いてて5000円近い。

一時期は20000円してたんですよコレ。

でも、読みたかったんだ。

短く纏められているものの、日本発本格クトゥルー神話漫画の代表作と言ってもいいんじゃないです...

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子。

「し、庄屋様ぁ!」

「何だ、吾介。騒々しい。」

「お、お遍路さんが!お遍路さんが!」

「お遍路さんが、どうしたのだ。もう少し落ち着いて喋れ。」

「こ、これが落ち着いていられますかいっ!」

「ますかい、と訊かれても、”それ”が”どれ”だか解らん...

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BUS STOP 2

風雪に朽ちかけ、所々表示の錆びた、バス停留所。

「・・・」

久米アサは、今日もここで、バスを待っている。
乗車する為では無い。
そのバスから降りて来る筈の息子を心待ちにしているのだ。

「あんの親不孝もんが・・・」

息子の隆治は、春の連休には帰省する、と言い残して。
東京へと、出て行った。
若...

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BUS STOP 1

『健司・・・』

小野貞は、今日もこのバス停留所で、息子を待つ。

「おう、婆さん。」

すっかり顔馴染みになってしまったスーツ姿の二人組が、貞の元へと歩み寄って来る。

「毎日毎日、飽きませんねぇ。」

ひょろりと細身で背の高い男が苦笑に肩を震わせる。

「これが、私の唯一の楽しみで・・・」

「...

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