「・・・」
溜息を飲み込む。空を仰ぐ。空虚な脳裏に、像が結ぶ。
『ミドリちゃん・・・』
大事なもの。失ったもの。自ら手放したもの。
「そうにゃ・・・」
それを決めたのは、自分だ。妹の為に。妹の大事の為に。
「りんがいなかったら・・・」
そもそも、その妹が、自分の「大事」を堪能する時間を与えてくれたの...
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茶沢山
休日以外（水曜以外）、ブログ短編小説、毎日更新
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