アコースティックギター
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/10/21 10:50:35
ボロロン・・・
「へぇ!あんちゃん、流しかい!今時、珍しいねぇ!」
ボロン・・・
「今日から始めたばっかりなんですが。開業記念に、1曲100円でどうですか?」
「そりゃ安いや!まあ、ウチみたいなガード下の呑み屋にゃ、ぴったりかも知れねぇな。」
「じゃあ・・・」
「ああ。宜しく頼むよ。」
...
休日以外(水曜以外)、ブログ短編小説、毎日更新
ボロロン・・・
「へぇ!あんちゃん、流しかい!今時、珍しいねぇ!」
ボロン・・・
「今日から始めたばっかりなんですが。開業記念に、1曲100円でどうですか?」
「そりゃ安いや!まあ、ウチみたいなガード下の呑み屋にゃ、ぴったりかも知れねぇな。」
「じゃあ・・・」
「ああ。宜しく頼むよ。」
...
「へへ・・・」
丸めた筵(むしろ)を胸に抱き、手拭い頭に引っ掛けて、顔を隠した女が夜道を歩く。
目明し半次は好色な笑みと舌なめずりをおまけに付けて、腰帯に手を伸ばし。
「おい、姐ちゃん。」
抜いた十手をこれ見よがしに翳して、女に歩み寄る。
「手前ぇ、夜鷹だよな。」
「・・・」
女は顔を伏...
pxivにて、漫画家の石坂ケンタ先生のページを発見。
先生の「てんしちゃんとあくまくん」が好きなので、書き込みをしたら、わざわざお返事を頂きました。
感激ですわー。
秋元康氏から肉声入りテープもらった時の1000倍感激ですわー。
お忙しい中、有り難い事ですわー。
律儀な...
ぐちゃり。
ぐちゃり。
湿った土を踏む自分の足音を、まるで巨大な生物が何かを咀嚼する音のようだと三田周平は思った。
ここは、周平”達”の故郷だった。
都心から、快速電車でなら1時間強程の土地だが、まるで地層の繋ぎ目のように、地方の田舎よりも、むしろより深い闇の中にあ...
「父の仇、屋良陣内!いざ、尋常に!」
山田良太郎は、抜いた白刃をぴたりと決めた。
「ま、待て!人違いだ!」
”石本平九郎”は、慌てて良太郎に、両の掌を突き出す。
「この期に及んで、見苦しいぞ陣内!」
「だから違うって!俺は・・・!」
「山田主馬が長子、良太郎!参る...