え、ほ。え、ほ。
「私ばかり駕篭に乗ってしまうのも、申し訳無いねぇ。」
「ははは。おっ母さんの足じゃ、箱根越えは流石にきついだろ。」
え、ほ。え、ほ。
「しかし、お前がいなくて、店の方は大丈夫かえ?」
「平気さ。番頭の正蔵がしっかりやってくれてるよ。」
え、ほ。え、ほ。
「有り難いねぇ...
休日以外(水曜以外)、ブログ短編小説、毎日更新
え、ほ。え、ほ。
「私ばかり駕篭に乗ってしまうのも、申し訳無いねぇ。」
「ははは。おっ母さんの足じゃ、箱根越えは流石にきついだろ。」
え、ほ。え、ほ。
「しかし、お前がいなくて、店の方は大丈夫かえ?」
「平気さ。番頭の正蔵がしっかりやってくれてるよ。」
え、ほ。え、ほ。
「有り難いねぇ...
むかし、むかし。あるところに。一匹の亀がおった。亀は、ある時ふと思った。「ああ。何で僕は亀なんかに生れちまったんだろう。素早く地を這う、蛇にでもなりたかったなぁ。」やがて亀は死に、その魂は蛇の胎児へと宿った。元亀の蛇は、ある時ふと思った。「ああ。何で僕は蛇なんかに生れちまったんだろう。自由に空を飛ぶ...
『下らん、なぁ。』
安房北条藩江戸表勘定方、森泉藤吾郎は、深夜の路上で己の掌をべっとりと染める朱を眺めながら、ふ、と笑った。
『仕官等、つまらん。』
藤吾郎がその役に就いたのは、ほんの三月程前だった。
が、それが。
単なる藩の人身御供だと知ったのは、つい、今朝方の事だ。
北条藩の石高は...
”のじゃロリ”
漫画、アニメ、ライトノベル等の中には、不老不死、もしくは不老長寿、時に若返りの術を使う、と言った設定のキャラクターが登場する事がある。
その場合、見た目がローティーンの少女、若しくは幼女であるにも関わらず、実年齢が老人(場合によっては数百歳と言ったキャラ...