器物百年と申せしが
手ずから込める想い故
其(そ)が強ければ強いほど
歳(とせ)を待たずに宿る魂(たま)こそ
あはれなれどもありましょうや。
『嗚呼・・・ぬしさま・・・』
私の身体を。
主様の手が。
触れる。
滑る。
探る。
『ぬしさま・・・ぬしさま・・・』
掴み。
穿ち...
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器物百年と申せしが
手ずから込める想い故
其(そ)が強ければ強いほど
歳(とせ)を待たずに宿る魂(たま)こそ
あはれなれどもありましょうや。
『嗚呼・・・ぬしさま・・・』
私の身体を。
主様の手が。
触れる。
滑る。
探る。
『ぬしさま・・・ぬしさま・・・』
掴み。
穿ち...
小袖の手
器物百年と申せしが
手ずから込める想い故
其(そ)が強ければ強いほど
歳(とせ)を待たずに宿る魂(たま)こそ
あはれなれどもありましょうや。