Nicotto Town



 

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家を出てきたリエドは不意な声に足を止める。「待てよ」振り返ると、成人が辛そうに肩で息をしていた。
「何キメてんのよ」上から目線でものを言うリエドを成人は見つめた。
「まあまあ、たまには散歩しようぜ」笑顔で言うとリエドの横に並んだ。
頭の後ろで手を組んで、ちょこちょこ歩くリエドを見る。「俺大分大...

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「悪魔に喰われた人?」リエドが不思議そうな表情で首を傾げる。リエドは自分の部屋に来ていた。
成人とアノはずっとその話をしていたらしい。成人がその表情に心を掴まれて顔を赤らめる。
アノはそんな成人を卑しい目で見たが、成人は苦笑して誤魔化した。
「悪魔の力が強すぎて、召喚主が喰われたんだ」知ったか...

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「姐さんには惚れましたよ」そう言って笑う契を離鳴は鋭い目で見ていた。
リエドははいはいと微笑するとテレビの電源を切った。今日は四人揃って学校を休んだ。
あれから成人は自宅療養していたが、傷は大分回復。まだリエドのベッドの上で動けずにいるので、
アノが話し相手になっている。離鳴が聞いた話によると...

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リャナンシーに飛びつこうとしたアノは宙を切った。目の前は壁。なんとかブレーキをかけ後ろを振り返るが、リャナンシーの姿はない。
タナトスが「核が壊されたようだぜえ」と言うと、離鳴の元へ戻っていった。アノもタナトスについていった。
先程まで荒れていた部屋の前に契と離鳴の姿があった。倒れている成人をど...

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それに気が付いた簪は振り返るとそうでなくちゃと呟いてリエドを見た。
「俺らを無視すんなよ」契は皮肉るように笑うと、親指で自分を指さした。
リエドがそちらを見ると、離鳴も静かに頷いた。簪は振り返り、「あんたらは何もできない」
生気を無くしたような瞳を向ける。それが自分の全てを見ているようで、二人...

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