Nicotto Town


ふぉーすがともにあらんことを、あなたにも。


オスカー・ブラッドレー博士の記し書き Ⅱ‐4

自由の扉

それは開かれはいるが、
果たしてどのように開かれているのだろうか。

果たして、
それは何者なのだろうか。


開かれた扉は、
未来への解放・時の番人を
表している。

開かれていること自体が
時の解放を表しているのだ。

時間と扉は共時しやすい。

同じように振動する
扉とドアノブ(ここでは開ける意思)が
未来への扉を開けるのである。

開けてはいけない扉というものも
あるらしい。

それは過去だが、
見方によっては
開けなければ拓けない

という見方もできる。

禁断の扉があるとすれば
それはその人の過去すべてが
詰まったものである。

脳という見方もできるかもしれない。

脳なしで生きられる生物など
いないからである。

場合によっては体である。

体なしでは生きられないからである。

その二つが、場合によっては
禁断の扉となり得る。

人間を上回る生物など、
いないのだから

それを開けるのは不可能である。

誰もその権限を侵すことはできない。

医師は神に一番近いことを
しているとも言える。

もちろん、誓いも立てさせられるし
契約的責任も大きい。

医学を神格化してしまうと、
宗教を理由に医者を殺す者が
出てくるが、

医学の重みは医師にしか
分からないものである。

戦士は己を知る者のところで死ぬ、とは
よくある話だが

医学を理解する者が医師しかいないので
あれば、

医学は医師に殉職するし
医師は医学に殉職し得る。

なにがなんなのかは
分からないが、

医学的責任というところで
みれば、

医学は医師に殉職するというのが
正しいのであろう。



池に石を投げると、
ポチャっという音を立てて着水、沈んでいく。

看板に石を投げると、
バンという音を立てて砕けるか
下に落ちる。

スペースシャトルが下に落ちると、
そのまま大惨事だが、

宇宙空間なら速度を維持していれば
落ちることはないのだ。

そういった精密な制御も
緻密なシステムで行われる。

石に制御装置をつければ
池に落ちないこともあり得るのだ。

突飛な発想だが、
これは意思があれば
軌道から落ちないことを
意味している。

歩く人の発想ではないが
地面を歩いている限りは

地球の丸い地表から
はがされてしまうことは
ないのだ。





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