似ていないもの同士を混ぜろ
- カテゴリ:20代
- 2013/10/20 18:13:46
似ていないものを混ぜろ
交易では、
似ていない街同士を結ぶと
よりだぶつきにくいです。
つまり、利益が出やすいのです。
例えば、
果実酒を取り扱っている街で
ワインは買いたたかれないでしょうか?
豚肉を取り扱っている街で
牛肉は買いたたかれないでしょうか。
インドでは酒は受け入れられませんし
スペインでインドの骨董品を売っても
そんなに値段はつきません。
大航海時代的発想になるとすれば、
それは単にもの珍しいからです。
例えば、ヨーロッパで胡椒は高い値段がついたかもしれませんが
インドの工芸品はそんなに高値がついたでしょうか。
大航海時代ならば、確かに珍しいから、
という理由も付くかもしれませんが、
19,20世紀に入ってはどうでしょう?
そこまで高値がつくでしょうか?
マドリッドでインドの骨董品を売る
姿を想像してみて下さい。
果たして売れるでしょうか。
交易の歴史的勉強はそこまでしていませんが、
交易は売り場確定情報があって
売買が成立しています。
つまり、売れるという確定がなければ
交易所店主は買い取ってくれないわけです。
売り場のコミットメントというやつです。
例えば、西アフリカでは象牙は高値はつきません。
(18世紀以前の話)
東アフリカで、そこまで貴金属は高値がつきません。
なぜなら、周辺で取り扱っているからです。
近場にある街は、似通いやすい。
なら、似ていない街同士で交易すればいい。
似ていない街同士は、合理的に適切な距離がある
街同士になりやすいのです。
つまり、最適な間隔で離れた街になる。
似ていない街同士ということは、
適切に離れた街ということになるのです。
歴史的にも、あまり近距離交易でそういう例はありません。
大抵、似たような街同士の交易になります。
近場の街は、似通いやすいからです。
離れていれば、似ていないか
といえばそうではない。
リスボンとカリカットなど、
貿易中継港としては変わりませんから
やはり似ているのです。
似ている街同士の交易路というのは、
使い古されているという意味でも
だぶつきやすい傾向にあります。
似ていない街同士のほうが、
相場が不安定になりやすい反面
高値で買い取ってもらえる可能性も高いのです。
大きく相場が落ちることがなければ、
損することはない。
下落分より高騰分が多ければ
利益になるのです。
現在では、交易路には応用しにくいです。
どの街もハブになっていて、
似通っているからです。
ただ、似ていない街を結ぶというのは
応用しやすい。
似ていない街では、
それだけ異邦の品に高値がつくからです。
売り場のコミットメントに関して言うと、
類似する交易品がある程度輸入の経歴があると、
売り場形成=つまり、買値がつくのです。
まったく取り扱われていない交易品、
知識がない品以前から取り扱いがない品は、
買値のつきようがありません。
もっとも、これは買い手側に知識があれば
お得な交易品なので
利に敏感な買い手には
これ以上ないチャンスでしょう。
供給の数が少ないので、
それだけ高値はつきやすいのです。
反面、安定度はありません。
いつも仕入れがあるとは限らないのです。
他の人が知らない交易品を、
独自ルートで仕入れて売り場に流せれば、
莫大な収益を生みます。
ただ、ルートの安定度は低いです。
安定と知られていない交易品
という二つの条件をクリアしなければなりません。
また、第三の条件として
独自のルートで他には取り扱っていない
という条件があります。
つまり、売れるかどうか不安定なものを
独占状態で取り扱う。
商業の基本とも言えますね。
もっとも、商業の基本は
安定的にこれを捌くことです。
売れなかった場合は、
安値で買い叩かれますから
それを続けていては商売になりません。
もっとも、人間にはゲシュタルト能力
というものがありますから、
見たことのない異邦の品でも
買い手がつくことは十分にあります。
同じ種族の人間が造ったものですから、
どういうものかは察しがつくということです。
ここで重要なバランスは、
近すぎず遠すぎない港間を結ぶということです。
それを判別するポイントは、
似ていない街同士を結ぶということです。
条件はなんでもいい。
とにかく、判断できる材料から
似ていない街同士を結ぶのです。
まとめ
似ている街は、同じ文化圏近い街。
似ていない街は、距離に関係なく
珍しい品に高値がつきやすい。
似ている街同士は、根本的に
取り扱っているものが同じ。
ある程度すべての街に共通点があるとして、
似ていない街同士を結べば高い確率で
珍しい品を交易できる=高値がつきやすい。
珍しい品は、だぶつくことがある反面
高値がつきやすい。
しかも、暴落はしにくい。
高値と安値のふり幅が少ないのも特徴。
つまり、ある程度取り扱う品の目安がつけば、
あとは安定的に取引できるというわけ。
もっとも、この法則性は
単純に似ていないもの同士を混ぜると
大化けしやすいというもの。
調味料でも、似ていないものを混ぜれば
おいしいものになる可能性も高い。
反面、うまく混ざらなければおいしくないわけです。
似ているもの同士を混ぜると、
あまり利益にならないのはよくあること。
ノートパソコンの隣にコンポを
置いても
あまり用途はないわけです。
ノートパソコンの隣に
本はどうか。
これなら、読みながらパソコンができますよね。
単純に、似ていないもの同士を混ぜると
それだけ生産性が高まるということなのです。
今日はそういう話でした。
早い話、ブログに書かないような内容を書くと
おもしろいと思ってもらいやすいというわけです。
まぁ、今回の内容は
ブログに書いてもそんなに意外性はありませんが^^;